第10回 おれはキューティーハニーになりたかったのだ【オタクと物語とオナニーとセックス】

みなさん、子供のころに憧れたアニメキャラクターって誰ですか? 恋愛を哲学するAV監督・二村ヒトシさんが贈る同連載。今回は二村さんが幼少期に体験した「性の目覚め」のきっかけであり、二村さんの「痴女AV」の原点ともなった、あの超有名キャラについて語ります!

小学生のとき「自分=ハニー」という妄想で自慰

出オチ感あふれるタイトルで申し訳ありませんが、もう連載も10回目ですし、読者の男性の皆さんにお尋ねしたいことがあります。自慰行為を開始した少年のころ、あなたは何を思い浮かべて自慰していましたか?

そして女性の皆さんにもうかがいたいんですが、少女のころ「大人になったら、きっとキューティーハニーか峰不二子みたいになるんだ」と思っていた人は、どのくらいいるんだろう。

僕は男性ですが、小学5年生くらいのころ、自分がキューティーハニーになってハニーの相棒である美青年探偵・早見青児クンを騎乗位で犯すことを想像しながら自慰していたことを克明に記憶しています。自分が峰不二子になってルパン3世を犯しているところは、なぜか想像しなかった。

キューティーハニーというと「♪この頃、はやりの女の子」という主題歌が印象に残っている方も多いでしょうが、ハニーの着衣がびりびり破れて四散して、いったん全裸になってから変身する場面を印象深く憶えている方も多いでしょう。

どうして、わざわざ服がびりびり破れて変身するのか。悪の組織ショッカーの第一の怪人がクモ男、第二の怪人がコウモリ男であることから『仮面ライダー』はスパイダーマンとバットマンを意識しまくって制作されたことがわかりますが、ハニーはアベンジャーズの一員であるハルクの変身を意識して構想されたのかもしれません。と言うと「んなアホな」と思われるかもしれませんが、ハニーの前の前の年に同じ作者・永井豪によって描かれた『デビルマン』のアニメ版では、主人公の少年の服がびりびり破れて緑色の肌の悪魔的ヒーローに変身していました。

日本で最初の少女向けアニメでもある最初の魔法少女『魔法使いサリー』が1966年の放映、魔法の力の焦点を《変身》すなわち【鏡の中で、少女が「少女の憧れる大人の女性」になること】に絞った『ひみつのアッコちゃん』が69年。73年の『キューティーハニー』で初めて《変身した女性主人公が、悪と戦う》という設定が生まれました。そこでデビルマンの服びりびり変身が踏襲されたのは「どうせ破れるんだったら男の服より、女の服」という、より永井豪らしい思想によるものだったでしょうが、とにかく視聴者の少女たちの何割かがハニーの一瞬の裸に「あたしも大人になったら、あんなすてきなおっぱいに……」と「ぽわ〜ん」となったばかりでなく、『サリーちゃん』や『アッコちゃん』は視てなかった少年たちまでもが『ハニー』にはチャンネルをあわせて「ぽわ〜ん」となったり「やばいものを見た!」という気になったり、夜になったら布団の中でハニーを思い出して自慰したり(当時はTVはお茶の間にしかなかったから)したのでした。

漫画家・永井豪が、日本のオタク文化のエロとフェチシズムを作り上げた

ケイクス

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