2013年11月21日16時21分
建物の引き渡しを所有者から求められている名古屋唯一の常打ち寄席「大須演芸場」(名古屋市中区)が、来年1月末に閉場することが決まった。運営側の賃料滞納により、明け渡しを求める強制執行手続きに入っていたが、両者が21日までに合意した。
1962年に建てられ、多くのファンに愛されてきた演芸、大衆演劇の拠点が半世紀の歴史に幕を下ろすことになる。
建物を所有する会社(名古屋市)の代理人の弁護士によると、来年1月の新春特別興行までは続けたいとの演芸場の要望を受け入れた。これに伴い、民事執行法に基づく明け渡し期限を今月22日から来年2月末に延長。演芸場で暮らす足立秀夫席亭(79)は期限までに退去することで合意した。明け渡し後に建物をどうするかは未定という。
来年1月29~31日は貸し切り予約が入っているが、73年に席亭を継いだ足立さんは「貸し切りの時間が終わった後、一般向けの公演をやるつもり。明け渡しの日が来てみないとわからないが、40年間ここで暮らしてきたので身を切られるような思いになるだろう」と話した。(小林裕子)
朝日新聞名古屋編集局
朝日新聞・東海政界
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