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【福井】

福武線乗客数8・3%増 本年度上期、新車両が好調

3月末に導入された新型低床車両「FUKURAM」=福井市中央1で

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 福井鉄道福武線の本年度上期(四〜九月)の利用者数は九十四万三千五百九十九人で、前年同期比8・3%増となった。経営状況を確認する福武線再建スキーム管理部会が設置された二〇〇九年度以降では最高の伸び率で、新型低床車両「FUKURAM(ふくらむ)」の導入や通勤定期の利用者増などが要因と分析している。

 二十一日に越前市北府(きたご)二丁目の福井鉄道本社で開かれた管理部会で報告された。

 三月末に営業運転を始めた新型低床車両は、大型連休中は乗り切れない便もあった。夏休み期間中は子ども連れの利用客が多く、村田治夫社長は「ふくらむ効果が大きかった」と振り返った。新型低床車両は一六年度までに三編成を追加する。

 駅駐車場に自家用車を止めて通勤に電車を利用する「パークアンドライド」の推進効果も表れ、通勤定期の利用者数は前年同期比13・4%増の十四万四千三百六十二人。特に六カ月と一年の定期券利用者が多く、通学定期の10・6%増を上回る伸びだった。高齢者割引の企画乗車券も好調だった。

 福武線の本年度の目標利用者数は百九十二万四千人。達成には下期も上期と同様の利用者増が必要になるが、昨年度の百七十七万八千人を上回り、百八十万人台には達する見込みだ。

 村田社長は「行政の支援もあって設備が整ってきたが、利用してもらわないと意味がない。(一七年度の)二百万人という大きな目標に向かって、利用促進と安全確保を両立させて取り組みたい」と話した。

(山本真喜夫)

 

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