ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
せっかくだから、俺はこの変な鹿を選ぶぜ!

とか言いつつ、スケジュール調整の結果、書籍化作業が二つ重なって変な鹿を厳選する暇もなかったよ……
第百八十四章 古くて、新しい相棒
「これで、試練も終わり、か……」

 スターダストフレア入手に必要なアイテムも、もう最後。
 この競馬場でメダルを手に入れ、丁半、ポーカーで手に入れたメダルと合わせれば、帰還手段に手が届く。
 それは、嬉しいことなのだが……。

「やっぱりみんな、俺たちを見てる気がするな」

 競馬場の独特の熱気の中、俺は周囲からの視線から逃れるように身を縮めた。
 こんな風に注目を浴びているのは、もちろん……。

「なんて顔をしている。不本意だが、このレースが終わるまで貴様は我が相棒だ。
 分かったらもっと胸を張って……」
「うるさい! お前があんな中二ネームでエントリーしなかったら、俺ももう少し堂々としたよ!」

 俺の隣から尊大な物言いで口を出す、生意気な自称相棒のせいだ。

「何が不満か分からんな。神速の王(ゴッドスピードキング)
 これから愚鈍なるモノどもを制し、この地の頂点に君臨する我にふさわしい名前ではないか」
「黙れ天然中二病! それにエントリーネームはゴッドスピードキングじゃなくて、Gスピードキングだからな」

 十文字以上の名前は登録不可能だとゲームの名前入力みたいに融通の利かないことを言われ、仕方なくゴッドをGに変えてもらったのだ。
 だが、Gと言うとどうしても黒くてカサカサ動くあいつを思い出してしまう。
 確かにスピードキングだとは思うのだが、なんかちょっと嫌だ。

「……はぁ」

 ため息と共に、腐った気持ちを意識して吐き出す。

 もうすぐ競馬大会、その最終戦が始まる。
 それが俺の、いや、俺たちのエントリーする最初で最後のレースになるだろう。
 それまでの間、という枕詞を入れるなら、俺とこいつが相棒というのもまあ、間違ってはいないのだ。

「まさか、お前を相棒と呼ぶような日が来るなんて、最初に会った時には夢にも思わなかったな」
「ふんっ。それはお互い様だ!」

 だが、考えてみれば俺がこいつと初めて出会ったのはリヒテルに着いてすぐのこと。
 出会いの時期だけで言えば、リンゴと同じくらいの古い知り合いなのだ。
 それに……。

「ま、こんなに早くここまでこれたのはお前のおかげだ。それには感謝してるよ」

 認めるのも癪だが、こいつがいなければ俺はこの試練にもっとたくさんの時間と、より大量のお金を使っていただろう。

「だから言ったのだ。我が真の力をもってすれば、この程度のこと、児戯にも等しいと」
「ははっ! 言ってろ!」

 軽口を言い合いながら、俺たちは競馬場へ、そのレース出場者用(・・・・・・・)のゲートへ向かう。
 いつの間にか、周囲の視線は気にならなくなっていた。

「さぁ、行こうか、相棒」
「ふん! 精々我の足を引っ張らないことだな」

 心強い相棒・・と競馬場に入りながら、俺はこの状況に至った経緯を思い返していた。



「――な、なんだよ今のは! あんなのありなのかよ!」

 俺が見事頭脳プレーでカジノからメダルをせしめた直後、怒り狂ったサザーンが俺に詰め寄ってきた。
 それはもう、普段の中二的言動も忘れて俺を問い詰めた。

「お、おい。何怒ってるんだよ。結果的にちゃんとメダルが手に入ったんだからいいだろ」
「そういう問題じゃ……。それに、これじゃ全然、時間が……」
「いいから、次に行くぞ」

 サザーンはまだぶつぶつと言っていたが、俺は無視して最後の試練の場所、競馬場へと向かう。
 なんだかんだ言いつつも、サザーンも小走りでついてきた。

「次は競馬場の試練だな。まあこれは、百万E以上の馬券を当てればいいだけだから、簡単だよ」
「なっ!? 競馬って、そんなに簡単に当たるものなのか?」
「いや、まさか」

 それどころか、ポーカーと同じように賭けた馬だけ順位が落ちる安定の『猫耳猫』仕様だ。
 賭ける時に事前にセーブされない分、ポーカー以上に当てることは難しい。

「だ、だったらどうやって……」
「全部の馬に賭ける」
「……は?」

 見えないが、たぶん仮面の奥で間抜け面を晒しているだろう魔法馬鹿に、はっきりと言ってやる。

「だから、出場してる全部の馬に単勝で百万E稼げるように賭けるんだよ。
 どれだけシステムが順位操作しても、結局どれか一頭は一着になるんだからさ」

 流石の『猫耳猫』仕様でも、全員に賭けると全員落馬して優勝者なし、みたいなことまではやらなかった。
 ありあまるカネの力を存分に発揮したなかなかの名案……だと思ったのだが、俺の臨時の相方は、なぜか気に入らないようだった。

「だ、ダメだそんなの!」
「なんでだよ」

 俺が問い返すとサザーンは一瞬だけグッと詰まったが、すぐに勢いを増して反論してきた。

「だ、だってそんなことしたら、絶対に損するだろ!」
「別にそのくらい、俺は気に……」
「僕は気にするんだよ! それに、だって、そんなことしたらすぐにメダルを……」

 サザーンはもごもごと何か言いかけた後、俺が訝しげに見ていることに気付くと、ぶわっと両手を広げて叫んだ。

「と、とにかくだ! 我が目の黒いうちは、そんな無駄遣いは断じて許さん!
 これは最も尊き血を継ぐ者、偉大なる暗黒魔術師サザーンの誓いだ!
 だ、だから、絶対ダメなんだからな!」

 そんな中二の中に微妙に庶民感覚が交じっているような、何とも言いがたい宣言をしてくる。

「それよりもほら! もっと時間はかかるけれども損をしないで勝てるような、そんな方法はないのか?」
「いやそりゃ……あるけど」
「え? あるの?!」

 自分で聞いた癖に目を丸くするサザーンに、俺は仕方なく説明する。

「実は、競馬にはプレイヤーが出場することも出来るんだよ。
 空き時間に自分の馬を連れて試験をしてもらって、それで一定以上のタイムを出せば、その日の最終戦のレースに特別枠で出れるんだ」
「じゃあ、自分の馬に賭けて、そのレースで優勝すれば……」
「当然、百万E稼ぐことも簡単だろうな」

 しかも初回参加時の賭け率は、馬の強さにかかわらず必ず単勝五倍になる。
 賭け金の上限が百万Eだからこの方法では五百万Eまでしか稼げないが、金策の一つとして猫耳猫wikiにも載っていた。

「問題は、強い馬を用意する方法なんだよな」

 馬は結構色んなところに飼われているので、それを買い上げることで自分の物にすることが出来る。
 ただし、馬を手に入れることと、馬をレースに出すことは出来るのだが、買った馬を育成する要素がほぼ未実装なのだ。

「一応、基本餌以外の餌にはパラメーター変化がつくから、それで育成出来ると言えば出来るんだけど、な」
「何か問題でもあるのか?」
「うーん。餌は基本的に一日に一回しか食べられないし、体力が5増える代わりに加速力が8減るとか、スタミナが10増える代わりに最大速度が15減るとか、そんなのしかないんだよな……」
「全然ダメじゃないか!」

 容赦なく一刀両断してくるサザーンに、俺はかろうじて反論した。

「い、いや、確かに育成要素はあんまりないが、馬には持って生まれた種類があってな。
 ゲーム開始時にランダム生成で馬の種類が決まるんだが、ランクが高い馬なら最初から強いから何とかなる……かもしれない」
「馬にもランクなんてあるのか?」
「ああ。具体的に言うと、こんな感じだな」

駄馬:全ての能力値が非常に低い。頭は悪く、指示を出しても理解されることの方が少ない。食べるのが大好きで、餌だけは普通の馬の二倍食べる。
凡馬:能力値は低め。頭はあまりよくないので、指示を無視することもある。のんびりするのが好き。
駿馬:普通の馬と比べて速力に優れる。レース中に指示を出せば、ほとんどは従ってくれる。ただし神経質なのか、物音に敏感。
軍馬:普通の馬と比べてスタミナに優れる。指示には従ってくれるが、理解するまでに時間がかかる。体が丈夫で昼寝をよくする。
名馬:全ての能力が優れている。レース中の指示に背くことはほとんどない。勇敢な上に、相当優秀な能力を持っている。
赤馬:駿馬や軍馬、名馬よりも速くて体力がある。ただし、指示には全く従ってくれない。ほかの馬にわざとたいあたりすることもあるくらい気性が荒く、暴れることが好き。
神馬:最初から全能力オール999(カンスト)。指示どころか人間用AIが入っているのか普通に会話をこなし、ウィットに富んだジョークも飛ばす。ちょっと偉そうでイタズラが好き。

「つまり、最初から強い馬を引き当てれば……」
「ああ! レースに勝つことだって、夢じゃない!」

 夢ではない、が。

「ただ、名馬でも勝率10%くらいだし、名馬のランダム生成率1%以下だって言われてるし、赤馬と神馬に至っては計測出来ないくらい生成率低すぎて実際見たことないし、そもそも馬のランクの見分け方なんて分からないけどな!」
「ぜんっぜん、ダメじゃないか!!」

 だから最初は言わなかったんだよ、と返したいのをグッと堪えた。
 本当は言いたくなかったんだが、仕方ない。

「必勝法なら、あるぞ。ただ、それをやるためには最低でも一ヶ月近くかかるから、あまりオススメ――」
「それで行こう!」
「……へ?」

 俺が半分ほど言いかけたところで、サザーンが身を乗り出し、俺の両手をつかんで、爛々と燃える目で俺を見ていた。
 訝しげに見る俺の視線に気付き、サザーンは俺から離れ、わたわたと手を振って弁解をし始める。

「あ、や、その……。だ、だから、貴様が考えた必勝法なのだろう?
 だったらどうせろくでもないものだろうが、きっと確実なはずだ。
 そういう面では、信頼している」
「そ、そりゃ、どうも」

 サザーンに褒められることなんてほとんどなかったので、俺はついうろたえてしまった。
 だが、当の本人は自分の言葉の影響など何も気付いていないようで、うんうんとうなずきながら話を続ける。

「それに、時間がかかるというのが何より……ざ、残念だが、ええっと、その、お金がかからないのがいい!」
「いや、餌代が結構……」
「ならそれは僕が出す!!」

 俺の反論に、ノータイムで言葉をかぶせてくる。
 急にやる気になって一体どうしたんだ、とは思ったものの、サザーンが乗り気になってくれたのはなんとなく嬉しい気もした。

「それで、何をするんだ? 何か準備が必要なものはあるのか?」

 まるで俺の気が変わるのを恐れるように、サザーンが急いた様子で先を促してくる。

「え、ええっと、まずは駄馬を用意して、それから出来るだけ効果量が大きい同じ種類の餌を100個くらいかき集めて……」
「よしっ! 馬は任せた! 餌買ってくる!」
「っと、待った!」

 今度は説明の途中で駆け出していこうとするサザーンの首筋をつかんで、何とか止める。

「餌代出すとか言ってたが、そういやお前、ほぼ無一文だっただろ!
 図書館の入場料払えてなかったじゃないか!」
「だ、大丈夫だ! そのくらいのお小遣いはもらった」

 お小遣いって……。

「誰だよ、お前にそんなのあげた奴」

 図書館に入った時は持っていなかったのだから、たぶん俺のパーティメンバーだろう。
 それともまさか、道すがら会った変なおっさんとかに騙されたりしてないだろうな。
 俺が少しだけ心配になって訊くと、サザーンはちょっと恥ずかしそうに答えた。

「く、クマ様だ……」

 くまぁ……。
 姿を見ないと思ってたら、こっそりそんなことしてたのか。
 というか、お金持ってたのかよ、あいつ。

「あっ!」

 俺があまりのことに呆れていると、その隙にぬいぐるみにお小遣いをもらっている自称暗黒魔術師は俺の拘束から逃れ、ふたたび走り出した。
 すぐには手の届かないところまで行ったところでくるんと振り返り、叫ぶ。

「と、とにかく! 仕方がないからレースで勝てるまで、僕が全力でサポートしてやる!
 だから、お前は勝手に全頭賭けしてお金を無駄にしたらダメだぞ!
 お前も本気で、レースに勝ってメダルを手に入れることだけ考えろ!」
「……分かったよ」

 根負けした俺がそう答えると、この迷惑でお節介な腐れ縁の魔術師は、仮面の奥で嬉しそうに笑った……ような気がした。

「じゃあここに三時間後に集合な!
 とびっきりの餌を買ってきてやるから、貴様は馬の調達、しくじるなよ!」

 だが、それを確かめる間もなく、サザーンは元気よく走り去っていってしまった。
 なんとなく温かい気分になった俺は、自分に気合を入れ直した。

「なら俺も、心当たりを当たってみるか」

 やると決めたら、全力だ。
 俺は走っていったサザーンに負けないほどの速度で、猛然と目的地目がけて足を動かした。



 ――そして、今。
 諸々の面倒な手続きを終え、様々なハードルを乗り越えて、俺は、俺たちはこの競馬場のフィールドに立っている。

「何だ? ここまで来て緊張してるのか?」

 からかうような、気遣うような相棒の声に、俺は少しだけ下を向いて、笑って答えた。

「まさか。これからここにいる奴ら全員の度肝を抜いてやるんだと思うと、楽しくなっただけだよ」
「貴様も言うようになったな」

 初めて会った時は疎ましくすら思ったような相手なのに、今はこんなやりとりが心地いい。
 リンゴとも、ミツキとも、イーナとも違う。
 こいつとだから出来る、独特の空気がそこにあった。

 俺はもう一度視線を下げて相棒の姿を眺めて、それからふとした疑問を覚えた。
 その、おしべとめしべというか、オスメスどっち、というか、要するに性別の話だ。
 これまで男同士みたいに会話してきたが、冷静に思い返すと、一度も面と向かっては訊いたことがない気がする。

「そういや、さ。ずっと気になってたんだがお前って……」
「ん?」
「いや、何でもないよ」

 だが、尋ねようとした言葉を俺は飲み込んだ。

(何を考えてるんだ、俺は)

 俺とこいつの関係に、性別なんて意味をなさない。
 俺は、こいつの相棒で、こいつは、俺の相棒だ。
 それだけで、いい。 

(どっちにしろ、何がどう転んでも、俺がこいつと恋愛するなんてことはありえないだろしな)

 つまらない冗談を頭の中だけで考えて、俺は喉の奥でくっくと笑った。
 そんな俺を、この心強くて口の悪い相棒は不思議そうに眺めていたが、

「……始まるぞ」

 会場の変化を敏感に感じ取り、低い声で俺を促した。
 その声に応えて手綱を握り直しながら、俺はにやりと笑った。

「ぶっちぎってやろうぜ、相棒!」

 俺の言葉に、期間限定の俺の相棒は、多くを語らなかった。
 ただ、初めて出会った時のようなイタズラっぽい目で俺を見て、わざとらしく一言いなないた。


「――ヒヒーン!」


 こうして俺と、リンゴと泊まったあの思い出の馬小屋からスカウトした俺の相棒、「神馬Gスピードキング」は二位に五十馬身差をつける大差で優勝を果たし、見事にメダルを勝ち取ったのだった。



 ……それから。
 待ち合わせ場所に餌を両腕いっぱいに抱えたサザーンにドヤ顔でメダルを見せたら、なぜだか凄い勢いで怒られた。

「お前はぁ! お前って奴はぁ!」

 やっぱり、餌を無駄にしちゃったのはまずかったらしい。
 涙目で餌を投げつけてくるサザーンから身を守りながら、俺はくまにサザーンの小遣いを増額を頼もうと密かに決意したのだった。



参考
サザーンでも出来る簡単馬育成法

1.駄馬を用意する
2.駄馬に同じ餌を毎日二回ずつ食べさせる
3.餌を食べさせる度に能力値が下がるが、能力値が0より下になることはないので、かまわず食べさせ続ける
4.最終的に体力999、速力0、のようになるはずなので、そこまで来たら餌を変える
5.二つ目の能力値が999まで行ったら、あとは餌で適当に能力バランスを整える
6.強い駄馬の出来上がり
評価
ポイントを選んで「評価する」ボタンを押してください。

▼この作品の書き方はどうでしたか?(文法・文章評価)
1pt 2pt 3pt 4pt 5pt
▼物語(ストーリー)はどうでしたか?満足しましたか?(ストーリー評価)
1pt 2pt 3pt 4pt 5pt
  ※評価するにはログインしてください。
ついったーで読了宣言!
ついったー
― 感想を書く ―
⇒感想一覧を見る
※感想を書く場合はログインしてください。
▼良い点
▼悪い点
▼一言

1項目の入力から送信できます。
感想を書く場合の注意事項を必ずお読みください。
この小説をお気に入り登録している人はこんな小説も読んでいます!
ネクストライフ(N0744BF)
山田隆司は雪山で命を落とした──と思ったら、見知らぬ場所にいた。 どうも、ゲームの中の世界らしい。 その割には知らない事が多いけど……困惑しつつも、最強クラスだった能力を保有していた事に安堵し、何とかなるかと楽天的に捉えた。 高位の魔法使い、「賢者」マリウスとして今日も生きていく。 *書籍化決まりました。
  • ファンタジー
  • 連載(全165部)
  • 12157 user

勇者様のお師匠様(N4890BM)
 両親を失いながらも騎士に憧れ、自らを鍛錬する貧しい少年ウィン・バード。しかし、騎士になるには絶望的なまでに魔力が少ない彼は、騎士試験を突破できず『万年騎士候補生』という不名誉なレッテルを貼られ、追い抜いていく後輩たちにまで馬鹿にされる日々をすごしていた。そんなある日、勇者が魔王を倒し世界を救った。見目麗しき美少女であった勇者の動向に世界中の注目が集まる。そして勇者は世界に向けて発信した。「私は師匠であるウィン・バードの元へ戻ります」と。  この物語は落ちこぼれの『万年騎士候補生』から『勇者の師匠』になぜかクラスチェンジした少年の物語。★印の回には挿絵があります。
  • ファンタジー
  • 連載(全39部)
  • 9560 user

ネトオク男の楽しい異世界貿易紀行(N3102Y)
最終学歴高卒で親元パラサイトの青年綾馳次郎はネットオークションで生活する物欲溢れるネオニート(収入があるニート)。出品するお宝探して蔵から見つけた古い鏡は異世界と行き来できる魔法の鏡だった!! 異世界のお宝を買うために相互貿易でお金を貯めて、物欲満たして幸せ一杯の異世界ライフ! になる予定。物欲だけじゃなく、チートとか奴隷とかもありマス。男の欲望とか多めなので苦手な方はスルーしてネ。 ※ この度、MFブックス様より書籍化しました! 絶賛発売中です!
  • ファンタジー
  • 連載(全88部)
  • 8664 user

デスマーチからはじまる異世界狂想曲(N9902BN)
 アラサープログラマー鈴木一郎は、普段着のままレベル1で、突然異世界にいる自分に気付く。3回だけ使える使い捨て大魔法「流星雨」によって棚ボタで高いレベルと財宝を手に入れた彼のする事は、異世界「観光」?  3人の獣娘(2章登場)、紫髪美幼女&黒髪美少女(3章登場)、無口エルフ&奇行金髪美女(5章登場)達と旅する日々と、様々人々との出会いを描く物語です。たまに魔物や魔王との戦闘もありますが、基本はほのぼのファンタジーです。 ※感想は活動報告で一括で返信させていただいています。 よくある質問の回答やSSなども活動報告の方に書いてあるので良かったらご覧下さい。
  • ファンタジー
  • 連載(全266部)
  • 10034 user

ライオットグラスパー ~異世界でスキル盗ってます~(旧:異世界で盗賊やってます)(N6530BK)
現世で事故死してしまった主人公のアガツマセイジ。ある理由から死後の転生先を地球ではなく異世界に決めた彼は、盗賊の神技(ライオットグラスパー)というスキルを習得し、転生することになった。他者から有用なスキルを奪うことでセイジはどんな人生を歩むのか。※盗賊という概念を無視した王道バトルとギャグと厨二病を含む作品です。シリアスとほのぼのが半々の割合だと思います。※※活動報告12/10にファンイラストについて記載
  • ファンタジー
  • 連載(全47部)
  • 9616 user

Knight's & Magic(N3556O)
メカヲタ社会人が異世界に転生。 その世界に存在する巨大な魔導兵器の乗り手となるべく、彼は情熱と怨念と執念で全力疾走を開始する……。
  • ファンタジー
  • 連載(全66部)
  • 10321 user

マギクラフト・マイスター(N7648BN)
 世界でただ一人のマギクラフト・マイスター。その後継者に選ばれた主人公。現代地球から異世界に召喚された主人公が趣味の工作工芸に明け暮れる話、の筈なのですがやはり異世界に付きもののあれこれもついて回ると思います。  普通は性能や装備での劣勢を主人公が技術や技能や精神力やらで跳ね返すのですが、本作ではむしろ性能や装備が相手より上回っています。  参考資料として、簡単な地図やヒロインイラストを載せてみました。ときどき密かに更新したりしてます。その際はタイトル中の日付が変わります。
  • ファンタジー
  • 連載(全281部)
  • 8953 user

詰みかけ転生領主の改革(旧:詰みかけ転生領主の奮闘記)(N5966BH)
享年29歳の男――人生をドロップアウトするには早すぎる死だったが、気が付けば領地を持つ上級貴族の息子、ソラ・クラインセルトとして転生していた。 ――主人公の両親が統治する場所は、賄賂に横領、重税、領主軍を使っての領民拉致&奴隷化etc……。 眼前に広がるのは、豚領主(父親)によって破滅寸前まで追い込まれた“詰みかけ領地”! ソラ・クラインセルトはこの状況を巻き返せるのか!? まさかの二歳児が挑む、領地改革ファンタジー登場。 タイトル、あらすじは書籍版に準拠しました。
  • ファンタジー
  • 連載(全179部)
  • 10147 user

《Blade Online》(N7059Z)
VRMMO《Blade Online》のサービスが開始された。β版のテストプレイヤーの一人になり、このゲームにハマった俺は当然プレイを開始する。しかし《Blade Online》はクリアするまでログアウト不能のデスゲームだった。ゲーム1のハズレ武器を選んでしまった俺は他のプレイヤーから相手にされず、しかたなくソロで攻略を始めることにした。だがその途中、俺はバグによって高レベルのモンスターは闊歩するエリアに飛ばされてしまう。果たして俺はこの世界から出ることが出来るのだろうか。 ※書籍化しました!
  • ファンタジー
  • 連載(全139部)
  • 8705 user

謙虚、堅実をモットーに生きております!(N4029BS)
小学校お受験を控えたある日の事。私はここが前世に愛読していた少女マンガ『君は僕のdolce』の世界で、私はその中の登場人物になっている事に気が付いた。 私に割り当てられた役は、庶民である主人公をいじめ倒し、主人公と恋に落ちる通称皇帝と呼ばれる御曹司との仲を引き裂く、典型的な悪役お嬢様、吉祥院麗華だった。 物語の最後で、麗華は皇帝から報復され家ごと破滅させられる。悪役は消え、主人公達は苦難を乗り越えて結ばれる。めでたしめでたし。 ってそんなの困るー! マンガはそれで終われるけど、私には没落後の人生があるんだから! 主人公達は恋だ、愛だとどうぞお好きに騒いでいてくれてて結構。私は皇帝の怒りを買わないように、存在消してます。 えっ?悪役がいないから物語が上手く進まない? でも私は没落後を見据え、貯金と勉強に忙しいんです。少しでも破滅を回避する為に、皇帝には関わりたくないんです。運命のカップルなら、障害がなくても自力で盛り上がって下さいよ。 前世はド庶民。現世はお金持ちの家の悪役お嬢様。ジャンクフードの味が忘れられず、こっそり家を抜け出して、ポテチ買いに行ってます。
  • 恋愛
  • 連載(全172部)
  • 8478 user

理想のヒモ生活(N3406U)
月平均残業時間150時間オーバーの半ブラック企業に勤める山井善治郎は、気がつくと異世界に召喚されていた。善治郎を召喚したのは、善治郎の好みストライクど真ん中な、褐色の爆乳美女。「ようこそ、婿殿」と、いきなり結婚を申し込む、異世界の女王様に善治郎の出した結論は……。
  • ファンタジー
  • 連載(全68部)
  • 11442 user

ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた(N5981BN)
 ニートの山野マサル(23)は、ハロワに行って面白そうな求人を見つける。【剣と魔法のファンタジー世界でテストプレイ。長期間、泊り込みのできる方。月給25万+歩合給】 すぐに面接に行き、契約書にサインをする。だがその勤務先は異世界だったのだ。契約により強制的に異世界送りにされ、生き抜くためのチートを貰ったマサルだったが、衝撃の事実を告げられる。「この世界は20年で滅亡します」ただのニートに世界の破滅は回避できるのか!? ※挿絵付 ◆書籍②巻12/25発売です◆(削除・ダイジェスト化はありません)
  • ファンタジー
  • 連載(全94部)
  • 9895 user

黒の魔王(N2627T)
黒乃真央は悪い目つきを気にする男子高校生。彼女はいないがそれなりに友人にも恵まれ平和な高校生活を謳歌していた。しかしある日突然、何の前触れも無く黒乃は所属する文芸部の部室で謎の頭痛に襲われ気絶。次に目覚めた時には……。剣と魔法、モンスターの闊歩するオーソドックスな異世界召喚モノ! ※この度、書籍化しました! 作品はそのまま残し、連載もこれまで通りに続けるので、なろう版、書籍版、ともによろしくお願いいたします。
  • ファンタジー
  • 連載(全406部)
  • 9671 user

ワールドオーダー(N9505BF)
なんの特徴もない天外孤独な三十路のおじさんが異世界にいって色々とするどこにでもあるようなお話。最強になれる能力、だが無敵ではない。そんなおじさんが頑張っていきます。
  • ファンタジー
  • 連載(全54部)
  • 9075 user

この素晴らしい世界に祝福を!(N7145BL)
子供が好きで、近所の公園で子供達と遊んであげるのが趣味の優しい主人公。 そんな優しい彼はある日、轢かれそうな女の子を助けようと果敢にも道へと飛び出し、その結果、命を失う。 そんな彼の勇敢さ、優しさを見ていた美しい女神は、主人公へとある話を打ち明けた。 危機に瀕した異世界へ、旅立ってはくれないか……と。 主人公はそれを聞き届け、異世界へと旅立つ事となる。 その美しい女神を引き連れて……! やがて恐るべき魔法を操る高い知性をもつ魔法使い、そして、鉄壁の守りでどんな強敵にも恐れない勇敢な騎士を仲間に、主人公は様々な出会いを経て、異世界で冒険をしていく事となる。……これは、そんな、異世界成り上がり小説です。                                                   ※あらすじは大体合ってます。
  • ファンタジー
  • 完結済(全124部)
  • 10043 user

月が導く異世界道中(N0942BB)
 月読尊とある女神の手によって、癖のある異世界に送られた深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。
  • ファンタジー
  • 連載(全191部)
  • 10816 user

フリーライフ ~異世界何でも屋奮闘記~(N5993BA)
 魔力の有無で枝分かれした平行世界「アース」。その世界へと、1人の男が落っこちた。「ゲームをしてたはずなのに……」。幸いなことにVRMMORPG≪Another World Online≫のプレイヤーキャラクターのステータスを身に付けていた彼は、ちょっとやそっとじゃ死ななかった。それから3年。彼、佐山貴大(さやまたかひろ)は、西の王都で「何でも屋」をやっている。……本人はぐーたらしたいと思っているのだが。これは、そんな彼と彼を取り巻く女の子たちとのラブコメディ。  ※書籍化しました! 発売日はアマゾンやお近くの書店でお買い求めください。
  • ファンタジー
  • 連載(全241部)
  • 12007 user

八男って、それはないでしょう! (N8802BQ)
平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏貴族の八男という、存在意義さえ怪しい子供に憑依した彼は、幸いにも魔法の才能があったので早くに自立しようと我が道を進む。家門と領地継承も、内政無双も経験が無いから無理。魔法で金を稼いで、自由に生きて何が悪いというのか。まあ、結局人の営みで発生する柵(しがらみ)からは逃れられないのはこの世の常として。これは、そんな若造ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスターの世界なんて救わないお話である。 
  • ファンタジー
  • 連載(全85部)
  • 11536 user

フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~(N6768BF)
 ゲームをしていたヘタレ男と美少女は、悪質なバグに引っかかって、無一文、鞄すらない初期装備の状態でゲームの世界に飛ばされてしまった。 「どうしよう……?」「どないしようか……?」  異世界転移お約束のピンチをどうにか潜り抜け、途方にくれながらもとりあえず目先のことだけはどうにかする二人。  これは女性恐怖症のヘタレ男が、ゲームに酷似しつつもぎりぎりのところで絶対的に違う異世界において、一杯のカ○ピスを飲むために牛の品種改良からはじめるようなノリで元の世界に帰る手段を探す話である。 ※毎週土曜日に新作を投稿します。 ※書籍版に合わせてサブタイトルを追加しました。
  • ファンタジー
  • 連載(全82部)
  • 9569 user

無職転生 - 異世界行ったら本気だす -(N9669BK)
34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうやら異世界に転生したらしい。  彼は誓う、今度こそ本気だして後悔しない人生を送ると。  ※勢いで書いているので設定等に甘い点があり、かつ不定期更新です。  ※感想返信は最新話分だけ活動報告にまとめて書いています。
  • ファンタジー
  • 連載(全145部)
  • 16030 user

こちら討伐クエスト斡旋窓口(N1383BO)
自分では全く戦う気の無い転生主人公が、ギルド職員の窓口係りになって、淡々と冒険者を死地に送り出していたが、利用者の生存率が異様に高くて、獣人達から尊敬されたり、有名な冒険者に目を付けられたり、騎士団と関わったり、世界に迫る危機に巻き込まれたりして、いつの間にか平和な筈の日常が崩れ出す話。 「あれ?外堀から埋められていく…」
  • ファンタジー
  • 連載(全65部)
  • 10693 user

最新のゲームは凄すぎだろ(N0439BF)
世界初のVRMMORPG「Another World」をプレイする少年はゲームでは無く、似た異世界にトリップしているのだが全く気付く事がない。そんな彼が巻き起こす行動に次第に周囲は誤解を重ねていく……。 異世界とは気付かずにゲームをしている混沌(ケイオス)という名(のキャラクター)を持つ少年と異世界の人間達の勘違い系ファンタジー。 H25.09.07 旧題『最新のMMORPGは凄すぎだろ』を変更
  • ファンタジー
  • 連載(全33部)
  • 9795 user

盾の勇者の成り上がり(N3009BK)
盾の勇者として異世界に召還された岩谷尚文。冒険三日目にして仲間に裏切られ、信頼と金銭を一度に失ってしまう。他者を信じられなくなった尚文が取った行動は……。サブタイトルに★と付いている話には挿絵が入っています。苦手な方はご注意ください。書籍化しました。
  • ファンタジー
  • 完結済(全379部)
  • 12282 user

異世界チート魔術師(マジシャン)(N7500BD)
異世界にワープした普通の高校生西村 太一。 現代ではどこにでもいる、ちょっと運動が得意なだけの彼は、異世界ではとんでもない規格外な存在だった。 地球に戻りたいが、まずは生きていかなくてはならない。 巻き込まれた中学からの友人と共に、チートな太一が異世界を駆ける! 2012/04/06 連載開始 2012/05/03 第一章完結しました。 2012/05/18 第二章開始しました。 2012/07/03 第二章完結しました。 2012/07/09 第三章開始しました。 2012/11/25 第三章完結しました。 2012/12/02 第四章開始しました。 2013/05/29 タイトルを変更しました。気分転換してみたら、と知人にアドバイスを貰ったためです。折角なので思いっきり変えてみました。旧名:普通だと思ってたら異世界ではチートでした。 2013/06/28 書籍発売日
  • ファンタジー
  • 連載(全106部)
  • 9073 user

先代勇者は隠居したい(仮題)(N5764BN)
ちょっとエッチな中学生、社勇(やしろゆう)は、中学二年の夏休みに異世界へと召喚された! そこは剣と魔法のファンタジー世界! 自分を呼び出した可愛い姫のために戦い、時には挫折し、それでも命有る限り戦い続けた彼は、ついに世界に平和をもたらすのだった!――――  あれから三年、先代勇者が倒した筈の魔王は復活し、世界はまた混沌に包まれつつあった。 そんな時、新たに四人の勇者が召喚された! 世界に平和をもたらすために、二代目勇者、天城海翔は剣を抜く! ………………が、彼らは知らない。天城海翔達と共に召喚されてしまった、なんの魔力もない男子高校生こそが三年前魔王を倒した先代勇者だったことを―――!! がしかし、先代勇者は彼らに関わらない。だって異世界満喫したいしー。 これは自分の欲望に忠実な、だけど最終的にまた世界を救っちゃいそうな勇者、社勇のほのぼのファンタジーライフ!
  • ファンタジー
  • 連載(全75部)
  • 9446 user

Only Sense Online(N4527BC)
 センスと呼ばれる技能を成長させ、派生させ、ただ唯一のプレイをしろ。  夏休みに半強制的に始める初めてのVRMMOを体験する峻は、自分だけの冒険を始める  10月21日、5000万PV記録。
  • SF
  • 連載(全197部)
  • 9474 user

異世界迷宮で奴隷ハーレムを(N4259S)
ゲームだと思っていたら異世界に飛び込んでしまった男の物語。迷宮のあるゲーム的な世界でチートな設定を使ってがんばります。そこは、身分差があり、奴隷もいる社会。となれば、やることは一つ。俺様、最強、ハーレム、性奴隷の要素があり、人も死にます。
  • ファンタジー
  • 連載(全166部)
  • 14817 user

イモータル×ソード(N3462BL)
 愚直に「最強」を目指す傭兵オルタ・バッカス。しかし20年以上も傭兵として戦場に身を置いていた彼は中々芽を出さなかった。自らの才能の無さを嘆き、鍛練の傍ら才能とは何かを考え続けていた彼は、ある日その答えの一端を手にする。その後の成長は、それまでの遅々とした上達とは比べ物にならなかった。だが、ようやく強者への道筋が僅かに開けたと思った時、彼はとある迷宮で命を落としてしまう。しかし、そこから彼の物語は始まる。
  • ファンタジー
  • 連載(全24部)
  • 8923 user



+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。