湖東三山スマートICのご案内

湖東三山スマートインターチェンジ位置図 湖東三山スマートインターチェンジ概要図

インターチェンジ新設の要望活動は、昭和50年代の旧秦荘町時代から始まり、平成15年10月には近隣1市7町(彦根市、多賀町、甲良町、豊郷町、旧愛東町、旧湖東町、旧愛知川町、旧秦荘町)で「(仮称)湖東インターチェンジ建設促進期成同盟会」を組織し、湖東地域の利便性の向上と地域の活性化を図るため、地域を挙げた設置要望活動を積極的に行ってきました。
平成21年3月に設置した「(仮称)湖東三山スマートIC地区協議会」において「スマートIC実施計画書」を承認の上、滋賀県から日本高速道路保有・債務返済機構および中日本高速道㈱に提出し、平成21年6月には国土交通大臣から秦荘パーキングエリアに連結する許可通知をいただきました。
一方、平成23年11月には名称の決定通知をいただき、SICの名称を「湖東三山スマートインターチェンジ」に、秦荘パーキングエリアを改名し「湖東三山パーキングエリア」に名称変更しました。
湖東三山SICは、約40年の歳月を経て多くの関係機関や関係者のご支援によりまして、約4年の工事期間を経て整備が完成し、10月21日午後4時から一般車両が通行できることになります。
湖東三山SICは、名神高速道路のインターチェンジ間の距離が最長(21.3Km)となっている彦根IC~八日市IC間(旧秦荘パーキング)に接続しています。
利用対象車はETC(ノンストップ料金収受システム)車載器を搭載した全車種で、利用時間は24時間可能です。

期待される整備効果

交通利便性の向上

広域マップ

湖東地域では、高速インターチェンジへのアクセスの不便、異常気象や事故への対応、観光シーズン時の道路混雑が課題であり、湖東三山SICを設置することで、ICへのアクセス性の向上、緊急時等の高速道路と一般道路との結節機能の向上、観光シーズン時の一般道路の混雑緩和など交通利便性の向上が期待できます。

産業の活性化

湖東地域では、基幹産業のひとつである製造業の新規立地の伸び悩みや、既存事業所での産業構造の変化への対応、後継者不足などが課題となっており、湖東三山SIC設置による高速ICアクセス時間が短縮され、産業立地ポテンシャルの向上、産業活動の円滑化などが期待できます。

観光振興の支援

湖東地域には、湖東三山(金剛輪寺・西明寺・百済寺)をはじめとする観光資源が存在し、年間635万人の観光客が訪れていますが、隣接する東近江地域や湖北地域には及ばず、観光振興が課題となっています。湖東三山SICを設置すれば、観光地へのアクセス向上や、広域的な観光ネットワークの強化等の効果が期待できます。

救急・医療活動の強化

湖東地域では、彦根IC~八日市ICの距離(21.3km)が長く、高速道路へのアクセスに時間を要する地域であり、これらでは、負傷者や急病者の搬送に時間がかかるなど、救急医療の面でも問題が生じている。湖東三山SICの設置により、緊急活動車両の現場到着時間・搬送時間の短縮や、第3次医療施設30分圏域が拡大することが期待できます。

事業概要

連結施設
県道湖東三山インター線(上下線とも)
国道出入口
国道307号湖東三山IC口交差点
接続形式
SA・PA接続型
形式
全方向(名古屋向き出入り口、大阪向き出入り口)
運用形態
全車種・24時間
事業費
約19億円
(日本高速道路保有・債務返済機構:約11億円、NEXCO中日本:約3億円、滋賀県約5億円)
計画交通量
2,300台(平成26年度)

これまでの取り組みと経過

昭和50年6月
旧秦荘町において秦荘インターチェンジ設置促進協議会発足。
平成15年10月22日
「(仮称)湖東三山インターチェンジ建設促進期成同盟会」を設立。
合併前の秦荘町をはじめとする近隣1市7町(彦根市・多賀町・甲良町・豊郷町・愛知川町・愛東町・愛知川町・秦荘町)の首長、議長、県議会議員、国会議員、県土木事務所が参加。滋賀県、国土交通省近畿地方整備局、中日本高速道路㈱などへ設置要望活動を行う。
平成19年1月23日
「(仮称)湖東三山スマートインターチェンジ設置検討委員会」を設立。合併後の愛荘町をはじめとする近隣2市4町(彦根市・東近江市・多賀町・甲良町・豊郷町・愛荘町)の首長、国土交通省近畿地方整備局滋賀国道事務所、滋賀県、滋賀県警察、中日本高速道路㈱、商工会、観光協会が参加。
平成19年7月4日
(仮称)湖東三山スマートインターチェンジ設置第2回検討委員会を開催。秦荘パーキングエリアと接続し、出入口を国道307号に設ける案で合意。
平成19年8月30日
建設促進期成同盟会では、インターチェンジの早期着工・早期設置を求めた要望書に賛同された企業98社、観光事業者22社の合計120社から署名をいただき、国土交通省近畿地方整備局、滋賀県知事、中日本高速道路㈱に要望書を提出。
平成20年8月6日
(仮称)湖東三山スマートインターチェンジ設置検討委員会から「(仮称)湖東三山スマートIC社会実験準備会」に名称変更。
平成21年1月
国土交通省はスマートIC設置にかかる新制度要綱を提示。社会実験制度に代わり地区協議会を組織して周辺道路の安全性や採算性等を検討・調整することとし、地元市町の負担なしでETC専用のスマートICの整備が可能になりました。
平成21年3月3日
新制度によるIC整備を行うため、(仮称)湖東三山スマートIC社会実験準備会を名称変更し、「(仮称)湖東三山スマートIC地区協議会」を設立。
平成21年3月12日
(仮称)湖東三山スマートIC地区協議会で承認された「スマートIC実施計画書」を滋賀県から日本高速道路保有・債務返済機構および中日本高速道㈱に提出。
平成21年3月19日
滋賀県より国土交通省近畿地方整備局へ連結許可申請を提出。
平成21年6月30日
国土交通大臣より滋賀県知事宛に連結許可通知をいただく。
平成21年12月25日
建設促進期成同盟会の主催において、スマートIC起工式を挙行。
平成23年7月12日
地区協議会において、スマートICの名称を「湖東三山」とする原案を承認。
平成23年8月25日
地区協議会より独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構へ名称の原案を伝達。
平成23年11月21日
独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構より名称を「湖東三山スマートインターチェンジ」とする決定通知を受ける。
平成25年1月16日
愛荘町と中日本高速道路㈱および西日本高速道路㈱とで名神高速道路秦荘パーキングエリアの名称を「湖東三山PA」に変更する協定を締結。
平成25年8月27日
滋賀県・中日本高速道路(株)が10月21日に開通予定を発表。
平成25年8月29日
建設促進期成同盟会および地区協議会の総会を開催し、湖東三山スマートICの開通について協議。

平成24年度湖東三山インターチェンジ建設促進期成同盟会総会(左)と橋梁工事(中・右)の様子