維新 秘密保護法案に賛成する方針決定11月22日 12時14分
日本維新の会は、「特定秘密保護法案」について自民・公明両党との実務者レベルの修正合意に沿って法案を修正したうえで賛成する方針を決めました。
みんなの党に続いて維新の会が法案に賛成することになり、与党側は今の国会での成立に向けて来週26日までに衆議院通過を図る方針です。
日本維新の会は、「特定秘密保護法案」を巡る自民・公明両党との実務者レベルの修正協議で、「特定秘密」の指定の妥当性をチェックする新たな機関の設置を今後、検討することや、「特定秘密」は一部の例外を除いて60年後までに公開することなどで合意しました。
これを受けて、維新の会は22日朝、法案を審査する国家政策部会を開きました。
この中で、修正協議に当たった藤井国会議員団総務会長は「法案に反対すれば、修正で合意した部分が反映されなくなる」と述べ、理解を求めました。
これに対し、出席者からは「巨大与党を相手に、一定の譲歩を引き出せた」と評価する意見の一方で、「国民の多くが法案に疑念を持っており、国民の側に立って対応を考えるべきだ」などと異論も出されました。
このため、部会では、法案を修正したうえで賛成すべきかどうか、記名による採決が行われ、党幹部によりますと、その結果、賛成27、反対23で、賛成すべきだという意見が上回ったということです。
維新の会は、このあと幹部らによる臨時の総務会を開き、一部から慎重な対応を求める意見が出されたものの、「秘密を保護する法制度は必要であり、公党間の約束を守るべきだ」として、最終的に法案を修正したうえで賛成する方針を決めました。
「特定秘密保護法案」は、みんなの党に続いて維新の会が法案に賛成することになり、与党側は今の国会での成立に向けて来週26日までに衆議院通過をはかる方針です。
総務会のあと松野国会議員団幹事長は記者会見し、「今後は、国会での質疑を通じて、政府に対し与党との合意内容を詰める必要があり、来週26日の衆議院での採決には応じられない。強行してきた場合は、党としての対応が変わる可能性がある」と述べました。
また、藤井国会議員団総務会長は記者団に対し、「われわれが政府案を丸飲みしたわけではなく、それぞれが、要求を真摯(しんし)に受け止めた結果の現れだ。大幅に譲歩したわけではなく、政府に対して是々非々で対じする維新の会として、こうした結果になりよかった」と述べました。
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