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感染性胃腸炎、埼玉で流行期入り- 東京で今期最多、神奈川で倍増
ノロウイルスなどの感染によって、おう吐や下痢といった症状を伴う感染性胃腸炎が、首都圏の一部で「流行期」に入った。11月11―17日の週の患者報告数(小児科定点医療機関)は、東京都と埼玉、神奈川両県で今シーズン最多を記録。4週連続で増えた埼玉県は、流行期に入ったと分析。前週に比べ2倍近く増えた神奈川県は「今後さらに増加すると考えられる」として警戒を強めている。【新井哉】
東京都内の定点医療機関当たりの患者報告数は、前週に比べ1.5倍の7.08人。保健所別では八王子市の17.6人が最多で、以下は荒川区(15.25人)、北区(14.29人)、町田市(11.88人)、大田区(10.62人)、足立(10.0人)などの順。島しょ部を除く都内全域に感染が拡大しつつある。年齢別では5歳以下が6割を占めた。
また、埼玉県内の保健所ごとの報告数は、東京と隣接する川口が最多の16.2人。熊谷でも前週比1.5倍の11.0人を記録した。県内の報告数が4週連続で増えたため、同県は「今冬の流行期に入った」と分析。神奈川県内でも前週に比べ、茅ヶ崎で4倍超となったほか、都市部の横浜や川崎でも大幅に増加した。
感染の拡大に伴い、各地で集団感染が続出。岩手県一関市内の保育所では児童13人におう吐や下痢の症状があり、このうち4人からアデノウイルスが確認された。疫学調査で食中毒の可能性が否定されたため、保健所が施設に対し、手洗いや消毒などの二次感染対策について指導したという。
国立感染症研究所によると、感染性胃腸炎の報告数は11月に入ると急増し、12月中にピークを迎えるという流行を例年繰り返している。ほとんどがノロウイルスやロタウイルスなどが原因とされ、患者との接触に加え、おう吐物や便を介して感染するため、予防には手洗いの励行や、おう吐物などの適切な処理が求められている。
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( 2013年11月21日 16:07 )
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