2013.11.22 05:03(3/3ページ)

虎・遼馬、倍増で一発サイン!「いい評価をしてもらいました」

契約更改後の会見に臨む阪神・松田=兵庫県西宮市(撮影・鳥越瑞絵)

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 一方で、充実感と同時にトップレベルの力を見せつけられたのも事実だ。巨人の山口、マシソン、西村。防御率1点台前半で60試合以上に登板した3人は、連覇の立役者。活躍は目に焼き付いた。自身のプロ初失点初黒星も、その巨人戦。8月29日に、東京ドームで長野にサヨナラ本塁打を浴びた。優勝争いの中、1点の重みを知った。

 「(巨人のリリーフは)出てきたら打てない。それだけで、相手投手に与えるプレッシャーが違うと思いました。自分はまだまだだけど、出てきたら嫌だと思われる投手になりたいです」

 ここ数年、セ・リーグの優勝チームには必ず強固な「勝利の方程式」が存在する。球団は、新守護神として想定する韓国サムスンの呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)との交渉が大詰め。そこにつなぐセットアッパーの強化も絶対に必要だ。王者にも勝る必勝リレー構築へ。19歳の飛躍がV奪回の鍵を握る。(安藤 理)

松田 遼馬(まつだ・りょうま)

 投手。1994(平成6)年2月8日、長崎県生まれの19歳。波佐見高では2011年、3年春選抜出場。12年D5位で阪神に入団。2年目の今年7月13日のDeNA戦(甲子園)でプロ初登板すると、そこから17試合連続無失点を記録。今季は27試合に登板、1勝2敗、防御率4・25。1メートル84、89キロ。右投げ右打ち。来季年俸1040万円。背番号「56」

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