蹴球探訪
2人の恩師が語る柿谷曜一朗(11月18日)
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【大リーグ】レンジャーズ、フィルダー獲得 待望の左大砲、ダルビッシュに強力援軍2013年11月22日 紙面から 【アーリントン(米テキサス州)大城和美】ダルビッシュにビッグな“援軍”だ。レンジャーズは20日(日本時間21日)、タイガースの主軸プリンス・フィルダー一塁手(29)を、イアン・キンスラー二塁手(31)プラス金銭でのトレードで獲得したと発表した。左の大砲を求めていたレ軍と、二塁手が必要なタ軍の思惑が合致し、わずか1日半の交渉で合意した。フィルダーの130キロ以上とも言われる体重を心配する声もあるが、レンジャーズボールパークは打者有利で本人も得意とする球場の一つ。通算285本塁打の大砲が、豪快なスイングで悲願の世界一をレ軍にもたらす。 文字通り“ビッグ”ネームが加わった。2007年に本塁打王に輝き、タ軍では三冠王カブレラの後ろで4番を張ったフィルダー。「彼はまさにわれわれが求めていた選手。なんてエキサイティングな日だ」。午後9時半すぎ。電話会見したレ軍のダニエルズGMは興奮気味に新加入する大砲への期待を口にした。 電撃トレードだった。タ軍と7年1億6800万ドル(約168億円)の契約を残していたフィルダー。だが、タ軍は来オフにFAとなるサイ・ヤング賞右腕シャーザーやカブレラの引き留め資金が必要で、かつ二塁が空いている。一方、レ軍は内野手が余り気味で、左の大砲が欲しい。タ軍のドンブロウスキーGMがレ軍に打診したのは19日。そこから交渉は一気に進展し、タ軍がフィルダーの年俸の一部3000万ドル(約30億円)を負担することで合意。大型トレードはわずか1日半で正式発表に至った。 まさにダニエルズGMが「ウイン−ウインだ」と胸を張るトレード劇。だが、一部ではフィルダーの太りすぎを指摘する声も。公式発表は約125キロだが、地元紙ダラス・モーニングニューズ(電子版)は「130キロはある」とのスカウトの声を紹介。今季のポストシーズンでも11試合で本塁打、打点なしに終わった巨漢スラッガーに「成功には減量が必須」と報じたが、一方で過去13試合で4本塁打、15打点を挙げているレンジャーズボールパークとの相性も強調。打者有利な球場だけに、ほかのスカウトの「破壊的な攻撃が始まる」との見方も伝えた。 今季は終盤に失速し、ポストシーズン進出を逃したレ軍。その要因の1つに得点力の低下があるのは明らかだ。昨オフに主軸のハミルトンがエンゼルスに移籍し、チームの打点は昨季の780から691に激減。本塁打も200本から176本に減った。フィルダーの加入で打線は厚みを増すが、FAのネルソン・クルーズ外野手(33)がレ軍に残留するかどうかは微妙な情勢。球団はなお秋信守外野手(31)=レッズからFA=獲得も視野に、世界一に向け、貪欲に打線強化を進めていく方針だ。 「これで打線に爆発力が出る。フィルダーはチームのリーダーになってくれるだろう」とワシントン監督。11年にFAとなった際にも獲得に動いた大砲。2年越しで射止めた長距離砲が、チームとダルビッシュを強力援護する。 PR情報
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