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チッソ 水俣病認定の男性に一転補償へ11月22日 4時55分
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水俣病の認定申請を巡り、国の審査会の裁決を受けて熊本県が水俣病と認定した男性に対して、今月19日に補償金を支払う協定を結ばない考えを示していた原因企業のチッソが、21日になって一転して補償に応じる意向を男性側に伝えていたことが分かりました。
水俣市の下田良雄さん(65)は水俣病の認定申請を熊本県からいったん棄却されましたが、国の審査会が県の棄却処分を取り消す裁決を出したため、今月1日に県から水俣病と認定されました。
水俣病に認定されると、通常は原因企業のチッソと補償協定を結び、補償金を受け取ることができますが、チッソは今月19日に「協定が想定する水俣病患者は40年前の基準で認められた患者であり、今回、国の審査会が示した基準で認められた患者は想定していない」などとして、下田さんとは協定を結ばない考えを伝えていました。
ところが、下田さんの代理人の弁護士によりますと、21日午後になってチッソから電話で連絡があり、一転して補償に応じる意向を伝えてきたということです。
理由についてチッソ側は、「急いでいたため社内で混乱があった」などと話したということで、下田さん側は22日、チッソに詳しい説明を求めることにしています。
下田さんは、「たった2日で結論が変わるのなら、なぜ始めから協定を結ばなかったのか。チッソは患者を患者と思っていない」と話しています。
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