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秘密保護法案 児童書出版社も反対の声11月22日 4時55分
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特定秘密保護法案は外交や防衛など国の安全保障に関わる情報を対象としていますが、こうした情報を直接扱わない子ども向けの本の出版社からも反対の声が上がっています。
都内で児童書専門の出版社を経営する岩崎弘明さんは、今月19日、雑誌の編集長やフリージャーナリストたちに混じって、特定秘密保護法案に反対する出版関係者の集会に参加しました。
岩崎さんの会社は、「モチモチの木」や「はじめてのおるすばん」など子ども向けの絵本のロングセラーで知られ、法案で特定秘密の対象とされる、外交や防衛など安全保障に関わる分野の情報を直接扱うことはありません。
それでも法案に反対するのは、「情報が制限される社会は子どもたちから成長の機会を奪ってしまう」と考えるからです。
岩崎さんは10年ほど前、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺を扱った児童向けの本を出版した際、「全体主義が行き着いた末の本当の悲劇を知ってほしい」と考え、あえて遺体の写真を掲載しました。
岩崎さんは「子どもたちは自由に流通する情報を、みずから選び取る経験を通して成長していく。今回の法案は、国が見せてよい情報と見せてはいけない情報を選別する、息苦しい社会への第一歩になってしまうのではないか」と話しています。
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