地震で女川原発の部品破損11月21日 18時59分
去年5月、女川原子力発電所1号機で原子炉の上に設置されているクレーンが壊れているのが見つかった問題で東北電力では、東日本大震災による地震の揺れの影響でクレーンの部品が破損したとして21日までにこの部品を揺れに強いものに交換しました。
女川原発1号機はおととし3月の地震の際、原子炉建屋で設計の想定を上回る揺れが観測されたことから、東北電力が設備や機器の点検を進めた結果、去年5月、核燃料を交換するときなどに使う作業用のクレーンの車軸を受ける部品が壊れているのが見つかりました。東北電力が詳しく調べた結果、おととしの巨大地震の横揺れによってクレーンを動かす車軸を受ける部品に大きな力が加わったことが破損の原因だと分かったということです。
これを受けて東北電力では、21日までにこの部品を地震による破損が無く、横揺れに強い女川原発2号機と3号機と同じ部品に交換する作業を行ったということです。東北電力では、来月にもクレーンの使用再開に向けた労働基準監督署による検査を受けることにしています。