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事件
【一票の格差】「早期の格差是正を」選挙区の有権者ら 「地方切り捨て」懸念も
2013.11.20 20:09
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■東京16区
区割りの変更に伴い、有権者数が最多となる東京16区(東京都江戸川区)。一部が隣の17区に編入されるが、最少となる鳥取2区(鳥取県米子市など)との格差は1・998倍だ。
16区から出馬し落選した日本維新の会の中津川博郷氏(64)は「判決は『やはり』という思い。格差は有権者の声が届きにくくなってしまう」と語る。
同区東小松川の会社経営、伊田正治さん(57)は「有権者の声が届きにくくなり、選挙に対する興味や意味を感じられなくなる」。同区平井の薬剤師、畑中朱美さん(41)は「選挙は民主主義の根幹で、有権者の声を反映できなければ意味がない。現政権は勢いに乗っているときこそ、格差の是正に取り組むべきだ」と話した。
■高知3区
有権者数が最少だった高知3区(高知県土佐市、須崎市など)。「0増5減」で県内の選挙区は3から2になる。3区で落選した共産党の橋元陽一氏(63)の選対本部長を務めた谷川嗣宣さん(61)は「格差を意識することなく戦ったが、格差はあるべきではない」と最高裁判決に一定の評価を示した。
「人口の少ない地方の議員が減らされるのは仕方ないが、減ったとしても国政に地方の声が届く仕組みが必要だ」と話すのは、土佐市の自営業の男性(66)。四万十市の建築士、西尾好勝さん(69)は「今回の判決で議員数を減らせばいいとの議論が加速すると思うと、地方が切り捨てられるのではないかと不安になる」と語った。
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