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福島第一原発4号機 核燃料取り出し 18日開始
11月15日 17時51分

福島第一原発4号機 核燃料取り出し 18日開始
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東京電力は福島第一原子力発電所4号機の使用済み燃料プールから核燃料を取り出す作業を、今月18日から始めることを明らかにしました。
廃炉に向けた最初の節目と位置づけられ、事故の影響が残るなかでの作業を安全に進められるかが課題になります。

福島第一原発4号機の使用済み燃料プールには、強い放射線を出す使用済み燃料を含む最も多い1533体の燃料が保管され、東京電力は、4号機から取り出しを始めることにしています。
水素爆発で壊れた建屋上部を覆うカバーや燃料を取り出すクレーンなどの設置はすでに終わっていて、原子力規制委員会の事前の検査や外部の専門家による視察で問題がないと評価されたことから、東京電力は、今月18日から取り出し作業を始めることを明らかにしました。
作業は燃料プールに保管されている燃料をキャスクと呼ばれる輸送用の容器に水中で移したあと、キャスクを大型クレーンで地上に降ろし、およそ100メートル離れた共用プールという施設に運びます。
最大22体の燃料が入る2つのキャスクを使って、すべての取り出しを終えるのは来年末になる計画です。
今のところ、最初のキャスクに入れる22体は未使用の新しい燃料にして、次のキャスクから使用済み燃料を入れて取り出す計画です。
燃料プールからの燃料取り出しの開始は、廃炉の工程表で最初のステップである第1期の完了と位置づけられ、40年かかるとされる廃炉の最初の大きな節目です。
しかし、燃料プールに残る細かいがれきで燃料が抜けなくなるおそれがあるほか、万一、燃料が損傷したり、キャスクが壊れたりした場合、強い放射線が出るおそれがあるため、慎重な作業が求められます。
現場は今も通常より高い放射線量が測定され、トラブルなどの対応が長引けば、熟練の作業員の被ばく量が増えて作業に影響するおそれがあり、被ばくを抑えながら、安全に作業を進められるかが課題になります。

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