アジア・太平洋株式サマリー:香港、中国株上昇-インド株下落
11月20日(ブルームバーグ):アジア・オセアニア各株式市場の動きは以下の通り。
【香港株式市況】
香港株式相場は上昇。ハンセン中国企業株(H株 )指数が年初来の下げを消した。中国人民銀行(中央銀行)が外国為替市場の規制を緩和する計画の詳細を公表したことが背景。
時価総額で世界3位の株式市場運営会社、香港取引所 (388 HK)が3%高。モルガン・スタンレーによる投資判断引き上げが好感された。国内線運航で中国最大手の中国南方航空(1055 HK)は6.3%高と、航空株の上昇をけん引した。
H株指数の終値は前日比0.6%高の11437.44。年初来ではプラスに転じた。ハンセン指数 は前日比43.05ポイント(0.2%)高の23700.86と、2月1日以来の高値で取引を終えた。
人民銀の周小川総裁は、中国共産党が開いた第18期中央委員会第3回総会(3中総会)の指針で、人民元相場の許容変動幅を拡大するなどの計画を明らかにした。
UOBケイ・ヒアン・ホールディングスの法人セールスディレクター、梁偉源氏は「元相場は次第に上昇し、株式や不動産といった資産が買われるだろう」と指摘。「香港株が元相場をめぐる最新の動きの恩恵を受けるのは間違いない。3中総会の詳細公表後に市場心理はすっかり変わった」と述べた。
【中国株式市況】
中国株式 相場は上昇。上海総合指数が約1カ月ぶりの高値となった。中国人民銀行(中央銀行)が金融市場をめぐる規制緩和策の詳細を公表したことが好感された。
海通証券(600837 CH)と中国建設銀行(601939 CH)が証券・銀行株の上げをけん引した。中国国際航空(601111 CH)と中国南方航空(600029 CH)はいずれも3.5%を超える上昇。空域管理規則が年内にも示される可能性があると上海証券報が報じ、政府が航空混雑の緩和を検討しているとの観測が広がった。
上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数 は前日比13.49ポイント(0.6%)高の2206.61と、10月22日以来の高値で取引を終了。上海、深圳両証取のA株に連動するCSI300指数は同0.5%高の2424.85。
人民銀の周小川総裁は、人民元相場の許容変動幅拡大や海外投資家による投資額の上限撤廃を計画していることを文書で表明。外国為替市場での通常の介入を行わない方針を示した。
浙商証券の張彦斌アナリストは「為替市場での介入打ち切りにより中国株への資金流入が増え、流動性が高まる可能性がある」と指摘している。
【インド株式市況】
インド株式 相場は取引終了間際に下げ幅を拡大した。指数のS&Pセンセックス指数が前日まで3営業日続伸したことを背景に、ポジションを縮小する動きが優勢となった。
ICICI銀行 が3.3%下げ、銀行株指数は2週間ぶり大幅安。時価総額でインド最大の製薬会社、サン・ファーマシューティカル・インダストリーズ は1.5%下落し、ヘルスケア株指数を押し下げた。二輪メーカーのヒーロー・モトコープ は9月20日以来の大幅下落で、自動車関連銘柄も総じて安い。
ムンバイ市場でS&Pセンセックス指数 は前日比255.69ポイント(1.2%)安の20635.13で終了。これは5日以降で最もきつい値下がり。同指数は前日までの3営業日で3.5%上げていた。
キャピタル・ファーストのブローキング責任者、ジテンドラ・パンダ氏は電話インタビューで、この日の「米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を控え、一部の投資家が慎重となりポジションを手じまった」と述べ、「悪いニュースを警戒して、銀行株でも利益確保の動きがある」と続けた。
【オーストラリア株式市況】
S&P/ASX200指数は前日比45.24ポイント(0.9%)安の5307.67。
【韓国株式市況】
韓国総合株価指数は前日比14.40ポイント(0.7%)安の2017.24。
【台湾株式市況】
加権指数は前日比55.75ポイント(0.7%)安の8204.46。
更新日時: 2013/11/20 22:22 JST