自主避難の母親らと懇談 知事、秋田を訪問
佐藤雄平知事は20日、秋田市の秋田県避難者交流センターを訪れ、東京電力福島第一原発事故に伴い自主避難している母親らと懇談した。
懇談したのは、中・浜通りから秋田県内に避難している母親5人。原発事故直後から避難を続けている人もおり、放射線量や長期化する二重生活への不安などを佐藤知事に話した。民間借り上げ住宅の入居期間の延長を国に働き掛けるよう要望した。
佐藤知事は「除染が遅れているのは現実だが、各市町村とも全力で取り組み、一歩ずつ前進している」と説明。自主避難者が帰還の選択ができるよう、国や市町村と連携して取り組む考えを示した。
避難者交流センターは平成23年12月、避難者の交流拠点として秋田県が開設した。相談業務や交流イベント、福島民報など地元紙による情報提供、臨床心理士らによる心のケアを実施している。秋田県内には11月1日現在、本県(避難区域含む)から794人が避難している。
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