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「彼女がほしい。でも、できない……」。そんなよくあるジレンマを男性が抱えている時、どうするかは人によってさまざまだ。積極的に合コンなどに行き出会いを求める人もいれば、開き直ってネタにする、一切気にしない、引きこもるなどなど、対処法は十人十色である。

とはいえ、いくら人それぞれといっても、あまりにもオレ流極まりない行動をとった男性がいる。なんと、彼は、夢と希望が詰まった自分のアレを切断して、煩悩の根源を絶とうとしたのだ。

ヤンさんは中国の衣料品工場で働く26才の独身男性。彼には大きな悩みが2つあった。彼女ができないこと、そして、職場の労働時間が長いことだ。日本でも、似たような悩みに直面している人は多いのではないだろうか?

「なんとかして彼女がほしい!」「長時間労働から解放されたい!」その願いが叶わぬまま、時間だけが過ぎていく。それにしたがって、ヤンさんの悩みは徐々に深まり、現状への不満が増大していった。

・自分のアレに八つ当たり

そんなある晩、仕事から帰ったヤンさんは、いつも以上の絶望感に襲われた。「こんなに長時間働いて、一体どうやって彼女を作ればいいのだ?」そして、ヤンさんの積もりに積もった不満は、自らの男性の象徴に向けられた。

「こいつが俺に付いていて、何の役に立つっていうんだ? そもそも、こいつのせいで『彼女がほしい』と思ってしまうんじゃあないか? もし、こいつがなければ、彼女がいないことに悩まされることはないだろう」そんな気持ちから、ヤンさんは最愛のパートナーに刃物をあてがい、手に力を込めた。つまり、アレを切り落としたのだ。

アレを切断すると、痛みのあまりショック死するケースもあるという。ヤンさんも、とてつもない痛みに襲われたに違いない。すぐに「とんでもないことをしてしまった」という後悔が、ヤンさんの心をいっぱいにした。

同時に、「まだ結合できるかもしれない」と考えたヤンさんは、病院へ行くことを決断する。ただし、ヤンさんが選んだ交通手段は、自転車だった。

・あまりに致命的なミス

サドルの振動を感じながら、足を踏み出してペダルをこぐ……アレを切断した状態で自転車に乗ることは、拷問以外の何ものでもないだろう。そんな激しい痛みと戦うヤンさんを支えていたのは、「まだ間に合うかもしれない」というかすかな希望だ。だが、ヤンさんは致命的なミスを犯してしまった。切り落としたブツを家に忘れたのだ。

想像を絶する痛みを抱えたまま、ヤンさんはなんとか病院に到着。すると、医者はヤンさんの苦痛に追い打ちをかける言葉を投げかけた。「ブツがないとどうしようもない。治療が間に合ううちに、自転車で戻ってブツを持ってくるように」。

・再び自転車で自宅へ

ヤンさんが医者の言葉を聞いて、どんな気持ちになったのかは分からない。しかし、彼がとった行動は明らかになっている。ヤンさんは再び自転車にまたがり、置き忘れた最愛のパートナーを取りに家へ帰ったのだ。

なぜ、そのような状態のヤンさんを自宅に向かわせたのか? まず、ヤンさんに何らかの処置を施す必要があったのではないのか? ほかの人間に取ってこさせることは出来なかったのか? 医者の対処にも疑問が残るが、とにかくヤンさんは、再び自転車で家に帰り、ブツを持って病院に戻った。

ヤンさんが死ぬような思いで取ってきたブツ。ところが、それを検査した医者は、最悪な診断結果を告げなければならなかった。「時間が経ち過ぎたために、結合は手遅れである」と。

あまりにも痛々しい今回の事件。ヤンさんのとった行動は特殊すぎるとはいえ、彼女がいないことに頭に悩ませている人は、世界中に多くいるはずだ。そんな人達がこのニュースを読み、後追い切断に走らないよう強く祈るばかりである。

参照元:Mail Online(英語)、 Huffingtonpost
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.