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診察した犬の虚偽の診療明細書を使い、保険会社から28万8000円をだまし取ったとして、滋賀県警草津署は20日、詐欺容疑で「クラーク動物病院」(草津市)院長・奥村滋容疑者(46)=同市=を逮捕した。ペット保険に関する詐欺事件での摘発は全国初とみられる。犬の飼い主も詐欺を共謀した疑いがあるとして送検する方針だ。
草津署によると、奥村容疑者は2011年4月21日、県内在住の60代女性が飼うボーダーコリー(性別、年齢不明)を診察。犬は右前脚を脱臼していたが、脱臼の事実を保険会社に隠し、女性に同23日から1年間の契約でペット保険に加入させた。
その上で、加入後にけがをしたとする虚偽の診療明細書を保険会社に出し、翌月31日に28万8000円の振り込みを受け、だまし取った疑いがある。保険の契約内容は、履行前の2か月間に病院の診察を受けた場合(予防接種などを除く)は適用対象外になるという規定が明記されていた。
奥村容疑者は、これまでの任意の取り調べに「ほかの医師がやったことではないか。(明細書に虚偽の)日付や診断名は書いていない」などと供述し、逮捕後も否認を続けている。
同署は、実際に保険金が振り込まれたのは飼い主の女性の口座である点などから、奥村容疑者と女性が詐欺を共謀した可能性があるとし、女性に対しても事情聴取を行った。調べに対し、女性は「医者から勧められた。大丈夫だと信じていた」などと話している。同署は女性を送検する方針だ。
県警は昨年12月、クラーク動物病院への保険金支払額が急増したことを不審に思った保険会社から告訴を受け、捜査を始めた。同様の方法でだまし取ったとみられる事例が同病院には複数あり、草津署は組織的犯行の可能性もあるとみて診療記録などを調べている。
地元では奥村容疑者は「名医」「とてもいいお医者さん」とも呼ばれていた。草津署は保険金が支払われることを売りにして、高い診察料を取っていた可能性もあるとみて捜査を進めている。
◆ペット保険 ペットの病気やけがの治療費を補償する保険。従来は飼い主が治療費を全額負担していたが、十数年前から損保会社などが扱い始めた。ペットを家族同然と考える傾向が強まるにつれ、高度治療を望むケースが増えたことが背景にあるとされる。動物病院の窓口でいったん全額を支払い、保険会社に請求して払い出しを受けたり、治療費から保険金を差し引いた自己負担分だけを支払ったりするタイプがある。
(2013年11月21日06時02分 スポーツ報知)
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