社会
(馬毛島問題)今月末に総務省が現地調査へ
(鹿児島県)
西之表市で漁を行う住民13人は、馬毛島の土地の99%以上を所有するタストン・エアポートによる違法な開発で、島の森林が失われ、土砂が海に流れ出し、深刻な漁業被害を受けているなどと主張。おととし、総務省の公害等調整委員会に対して、海水や海底の調査を行い、開発工事と漁業被害との因果関係を解明するための裁定を求めている。県はこれまでに、種子島周辺の漁獲量に関する資料を公害等調整委員会に提出しており、関係者によると、今月29日に、公害等調整委員会がタストン・エアポート側と住民側の代表の立会いの下、現地調査を行う予定であることがわかった。委員会の裁定は、開発行為と漁業被害に因果関係があるかどうかなどを判断するもので、法的拘束力はないが、民事訴訟の審理などに結果が反映されるという。住民側は近く、タストン・エアポートに対し損害賠償を求めて提訴する方針。[ 11/20 19:00 KYT鹿児島読売テレビ]