社会

馬毛島問題・国が中種子町議会に説明
(鹿児島県)
米軍の訓練の移転先として種子島沖の馬毛島が検討されている問題で19日、地元の首長などで作る対策協議会から離脱した中種子町議会で特別委員会が開かれ、防衛省の担当者による説明が行われた。この問題を巡っては、種子島・屋久島の1市3町の首長や議長などで作る対策協議会は反対の活動を行っているが、今年2月、中種子町議会は、公正中立な立場で関係機関から十分な説明を受けたいとして、対策協議会を離脱している。特別委員会は、冒頭以外は非公開で約2時間に渡って行われた。委員からは、騒音や交付金、漁業補償についての質問などが相次いだという。委員会後、防衛省地方整備局の古屋剛課長は、「FCLPの必要性だとか、馬毛島で合わせて自衛隊の訓練場も整備する計画なので、どういったことを考えているのかとかなど中身について改めてご説明をした」と話した。一方、中種子町議会特別委員会の池山朝生福委員長は、「交付金については容認をした場合のことなので、まだ分からない状態。騒音の問題に対する対処については、あくまでも迷惑を掛ける施設は作らないと。民間の飛行機の往来、高速船の往来、こういったことに対してもしっかりと民間を優先していくというようなお話は聞いた」と話した。防衛省は20日に西之表市の一部の議員に対し、説明を行う事にしている。
[ 11/19 20:03 KYT鹿児島読売テレビ]