TOSSLAND
T…教師(私)、 C…子どもたち
〜指導主事訪問 参観授業〜
T:「今日も、この勉強をします。」
といって、点字(黒丸)で書かれた紙を見せる。
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子どもたちは、さっそく点字一覧表を持って調べ出す。
C:「て・ん・じ 、点字だ!」
すかさず次の点字を見せる。
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C:「の・な …」
と、ここまできたら勘のいい子はすぐ気づく。
C:「わかった。『のなかしんじ』。先生の名前じゃ。」
T:「さすがです。みなさんも、自分の名前を点字で書いて見たいですか?」
子どもたちは、大きくうなずく。
T:「本当の点字は、このまえさわったように点がポツポツとなっています。
そこで、これからはこのペン(点字ペン)を使います。」
と言って、点字ペンを袋ごと全員に配布し、使い方を簡単に説明した。
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*学習「点字ペン」の紹介
ここで使う点字ペンとは、ペン型修正液に似ていて、中には粘性の強い黒い液
が入っています。
あわせて「点字50音表」「練習シート」「シールプレート」もセット。
[問い合わせ先]東京教育技術研究所 TEL 03-3787-6564 定価280円
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[慣れるまでこうした方がいい] 1.書きたい言葉の点字をまず鉛筆で下書きします。(小さく黒丸) 2.下書きの上に、点字ペンでポツポツを作っていきます。 |
自分の名前を書いている間、シーンとしている。
早くできた子には、家族の名前にも挑戦させる。
そして、点字ペンの袋に入っている銀色の名前シールにもポツポツと名前を点字でうたせる。
(子どもは、すぐにさわりたがるが、完全に乾くまでちょと時間がかかる。)
落ち着いたところで、次の点字を出す。
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回数を重ねてくると、解読も速くなる。
出だしの言葉から、推理・推測してくる子も出てくる。
C:「し・り・と・り」
C:「今から、しりとりするの?」
そのまま次の点字を見せる。
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C:「り・ん・ご」
C:「やっぱり、しりとりや。」
T:「次は何だと思いますか?」
C:「ごりら」
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C:「ご・り・ら」
C:「やっぱり、『ごりら』だ。」
T:「次は何を続けたいですか?」
C:「ラッパ」
ここまでの点字しりとりが書かれたプリントを配布して、
T:「それでは、みんなも続きに書いてみましょう。」
子どもたちは、「ごりら」の点字の続きに、「らっぱ(ラッパ)」の点字を書いていく。
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ら っ ぱ
T:「それでは、班を作って、点字のしりとりをしましょう。」
各班ごと、2対2になって、点字しりとりを始めた。
[点字しりとりの進め方] 1.まず一方が、ある言葉を点字で書いて、だまったまま相手に渡す。 2.相手は、その言葉が何かをあて、それに続く言葉をまた点字で返す。 (点字クイズとしりとりの繰り返し) |
チャイムが鳴るまで、熱中して点字しりとりは進められた。