第八十六章 最強の掘削機
武器防具のカスタムは、『猫耳猫』の目玉の一つであり、発売前からずいぶんと宣伝されていた。
鍛冶用のハンマーを握ったキャラクターの姿を背景に、『無限の可能性が広がるカスタム武器製造システム! 君の手で世界に一つしかないオリジナル武器を作ろう!』とか言ってあおっていたはずだが、ある時から急に武器カスタムについての宣伝がなくなり、ゲームの記事などでも武器カスタムについて触れることはなくなった。
そして、ゲームで実装されていた武器カスタムのシステムは、宣伝を目にした人が予想していた、武器を自分好みに改造したり、一から製造していくシステムではなく、既存の武器を組み合わせられるだけの合成システムで、ハンマーを使う場面は全くなかった。
あれ、もしかして宣伝してたシステムは実装出来なかったんじゃ、と疑う人はいたものの、この武器カスタムのシステムは意外と好評だった。
このカスタム武器製造、いや、もうはっきり言っちゃうと武器合成システムは、三つの武器のいい所を集めて一つの武器に出来るという単純な物である。
だが、単純であるがゆえに製作者の悪意が混じることがなく、純粋にプレイヤーにとって有用な機能となったのだ。
さっき説明した通り、この装置の外観は、『形状』『性能』『特殊』と書かれた三つの穴が空いた大きなかまどである。
使い方は簡単。
例えばAという外見がかっこいいが性能がしょぼい武器と、Bという性能はいいのだが見た目がダサすぎる武器があったとする。
この場合、『形状』と書かれた穴にAを、続けて『性能』と書かれた穴にBを入れて装置を起動させると、Aの外見でBの性能を持つカスタム武器が完成するのである。
もちろん入れる場所を逆にすると、Bの外見とAの性能を併せ持つ最悪武器を作ることも出来る。
そんなことする奴いねえ、と思うだろうが、実はそういうマイナス合成の需要もある。
実際俺も、自キャラが強くなりすぎた『猫耳猫』プレイ末期において、お気に入りの武器をデチューンさせるために合成を使ったこともあったりした。
今振り返ると、どんだけ廃人だったんだよ、という話ではある。
もう少し詳しく言うと、武器の持つ要素を『形状』『性能』『特殊』の三つに分け、その三つを組み合わせることが出来るシステム、と説明すれば分かりやすいだろうか。
『形状』に属する要素は『外見・武器種・重さ』、『性能』に属する要素は『攻撃力・レベル・HP』、『特殊』に属する要素は『付加属性・特殊能力・固有スキル』のようになっている。
『形状』『性能』『特殊』のうち、何か一つだけが優秀な武器や、逆に何か一つだけが駄目な武器というのは往々にして存在する。
そんな物のいい所だけを集めて理想の武器を作れるというのは当然メリットだ。
ただ、最初に不知火の説明をした時にも触れたが、この世界では同レベルの武器であれば、その種類に依らず攻撃力は同じくらいになる。
武器の種類ごとの攻撃力の差は武器種補正で表現されているため、いかにも破壊力のありそうな大斧も、いかにも貧弱そうな短剣も、数値上の攻撃力は大差がないのである。
だから、一撃のでかい大斧と取り回しやすい短剣を合成して、一撃のでかい大斧の威力を持つ取り回しやすい短剣が出来る、なんてことは基本的に起こらない。
ただし、それと同じようなことが起きる武器が一つ、この『猫耳猫』には存在する。
――『肉切り包丁』。
抜群の攻撃力と、その代わりにどう考えてもネタとしか思えない66という重量を持ったこの武器は、そのまま使えばとても実用には耐えられない。
しかし、この武器のプラス要素である抜群の攻撃力は『性能』に属する能力で、マイナス要素である重量は『形状』に属する。
『性能』だけ抜き出すことを考えると、この武器は非常に優秀な合成素材となる。
そして一方で、ここにもう一本の変わった武器がある。
――『不知火』。
見た目はただの刀でありながら、スタッフのミスによって大太刀の武器種が設定されている武器。
武器種補正によって同クラスの武器の中では圧倒的な攻撃力を誇る武器ではあるが、所詮は中盤の武器。
武器攻撃力がインフレしていく終盤においては、残念ながら強い武器とは言えない。
だが、武器種と重さは合成によって継承出来る要素であるため、この武器は最高の合成素材となりえる。
この癖の強い二つの武器を組み合わせれば、どのような武器が出来るか。
俺は、ゲームでそれを体感している。
「じゃあ、使わせてもらうぞ」
そう言って、武器合成機に近付いた。
本当は武器の耐久力を回復させるつもりだったのだが、合成すればHP最大の状態で出来上がるので関係ない。
大きなかまどのような装置を前に、俺は鞄から武器を取り出していく。
この合成は、ゲームではウィンドウを開いて行う作業、装備と同じでメニュー画面を操作する物だったのだが、この世界にはそんな物はない。
想像していたが、俺が自分の手で武器を入れていく必要があるようだった。
だが、ただ画面で三つの武器を選択して、決定を押すだけでお手軽に合成が出来るよりはこっちの方がそれっぽい。
久しく感じていなかったワクワク感を思い出しながら、俺は作業を開始した。
まずは、『形状』と書かれた穴に不知火を入れ、ふたを閉める。
次に、『性能』と書かれた穴に苦労して肉切り包丁を収め、ふたを閉める。
『特殊』の穴にだけは何も入れず、ふただけを閉める。
なぜかこの合成機は一つでも武器が入っていれば起動が可能で、空欄になった項目には、ほかの穴に入れた武器(二つあった場合には、後に入れた武器)の性能が反映される。
だからこの場合は、『形状』が不知火で、『性能』と『特殊』が肉切り包丁という武器が出来ることになる。
まあ不知火も肉切り包丁にも特殊能力はついてなかったはずなので、この場合はどちらの武器の能力が反映されても構わないだろう。
ちなみにこれを利用したバグ技で、
・『形状』に増やしたい武器Aを入れ、ほかの項目には何も入れないまま決定。
・『性能』『特殊』にAの能力がコピーされる。
・キャンセルして『形状』から武器Aを抜いて、どうでもいい武器Bを入れる。
・『性能』『特殊』にはなぜか武器Aのデータが残ったままなので、そのまま合成。
・武器Bの『形状』で武器Aの『性能』『特殊』を持った武器が完成する。
・武器Aは減らないので、いくらでも武器Aと同じ能力を持った武器が作れる!
というえげつない武器増殖技があったのだが、これは流石に修正されてしまった。
ちょっと残念だ。
ともあれ、これで準備は完了。
あとは、装置の正面についているクリスタルにエレメントを必要なだけ投入すれば、装置は勝手に起動するはずだ。
これでいいんだよな、という意味の視線を後ろに立つミツキに送ると、ミツキはうなずいた。
意を決し、かまどの中央についているクリスタルに自分のクリスタルをぶつけ、起動させる。
合成の難点として、完成品の品質に応じ、必要なエレメント、つまり消費するお金が加速度的に増えていくという物があるが、今の億万長者状態の俺には大したデメリットにはならない。
俺のクリスタルからエレメントが注ぎ込まれ、装置が動き出す。
途端、どう見てもギャグとしか思えない動きでかまどが揺れ、
――ガシャコンガシャコンガシャコン、バーン!!
噂に聞く草創期の洗濯機のような、漫画の擬音みたいな騒音と共に合成が始まり、すぐに終了した。
その間、実に三秒弱。
ありえないほどの高性能マシンである。
『形状』『性能』『特殊』と書かれた三つの扉が一斉に開き、中から一振りの刀が姿を現わす。
俺は迷わずそれを手に取った。
見た目には、不知火と全く変わらない外見。
だがそこに秘められた力が桁違いに強くなったことは、俺でもなんとなく感じ取れた気がした。
「凄まじいですね、その剣は。
見ているだけで、身が震えるほどの力を感じます」
俺ですらそうだったのだから、剣の達人であるミツキにはそれがはっきりと分かったのだろう。
猫耳が「ぶるっときちゃうよ!」とばかりに少し震えた。
(そういえば、この武器は何て呼べばいいかな?)
ゲームでは合成機で武器を合成した場合、完成した武器の名前までランダムで合成されていた。
昔、『光り輝く栄光の長剣』『盗賊の頭のナイフ』『きらめきの大剣』を合成した結果、『光り輝く頭のきらめき大剣』という名前の武器が出来た時は、思わずリセットボタンを押してしまった。
今思えばネタとして物凄くおいしいと思うのだが、惜しいことをしたものだ。
(ま、何でもいいか)
どうせこの世界では武器の名前は出て来ない。
外見に従って、今まで通りに『不知火』と呼ぶことにする。
(さて、ここからだ)
俺はまず、鞄からラムリックで買ったもう要らない武器を出して、『性能』の穴に突っ込んだ。
そして、もう一つのアイテムを鞄の中から取り出す。
「それは……」
ミツキの猫耳が驚きに横に広がる。
俺が取り出したのは、彫刻刀。
一応は武器カテゴリに属するアイテムだが、合成可能なアイテムには設定されておらず、合成メニューには出て来ないため、武器合成をすることは出来なかった。
「やっぱりこれを合成するのはおかしいか?」
「当然です。それは……それを合成するのは、おかしい事でしょう」
歯切れの悪い口調で、しかし断言してくる。
やはりこの世界の人間にとって、彫刻刀を合成するのは心理的な抵抗があるようだ。
それはきっと、この世界の人間が『指輪は二つまでしか装備出来ない』と考えるのと同じような、理屈を超えた忌避感。
おそらくゲームシステム的な制約だ。
しかし、そういう心理的な制約が俺に適用されないことはもう分かっている。
俺は迷いなく、『形状』の穴に彫刻刀を入れた。
「あっ…!」
ミツキが声をあげたが、気にせずに装置を起動させる。
すると、
――ガシャコンガシャコンガシャコン、バーン!!
音を立てて合成が完了し、ふたたび彫刻刀が俺の前に姿を現わす。
見た目からは全く変化が分からないが、
「ええっと……やっ!」
横に置いてあった、試し切り用の木人に彫刻刀を刺してみた。
抵抗なく、サクッと刺さる。
普通の彫刻刀ではありえない威力だ。
ちゃんと合成の効果は表れている。
試しに別の合成されていない彫刻刀でも試してみたが、やはりそこまでの威力を発揮することは出来なかった。
やはりゲームでは合成出来なかった武器でも、合成機に入れることさえ出来れば合成は成功すると考えていいだろう。
――ならば、ここからが本番だ。
俺が本当に合成したい物。
ゲームでは不可能だった『金剛徹し』の合成に、俺はチャレンジする。
『金剛徹し』の問題点は三つ。
投擲スキルの影響化にあるためクーラーボックスから取り出すと襲ってくること。
不正規な方法でボックスに入れたので盗品扱いになっている可能性があること。
専用武器なのでアサヒ以外には使えないこと、だ。
まず上の二つだが、これは合成機にかけるだけでおそらく簡単に解決する。
合成によって生まれた武器は、HPに損耗がなく、特殊な状態やスキルの影響下にない、完全にまっさらな状態で出て来る。
プラス効果のエンチャントなども全てが消されるが、代わりに呪い状態や盗品状態も解除されるため、本来は意味のないはずの、『武器一個だけの合成』を行うプレイヤーも多かった。
これは『武器ロンダリング』と呼ばれる、ちょっとブラックな『猫耳猫』プレイヤーに人気の小技だが、この場合もうまく機能するだろう。
ここでの一番の難問は最後の一つ、『金剛徹し』が専用武器であるということだが、これも合成を利用すれば理論上は解除することが可能なはずだ。
専用武器の装備制限は『形状』に属する物だということが、既に多くの『猫耳猫』プレイヤーたちの検証によって明らかにされている。
実際いくつかの専用武器は、『形状』を別のアイテムに差し替えることで使えるようになっていた。
ただ、『金剛徹し』を含めた強力な専用武器はほとんどが合成可能な武器ではなかったため、あまりこのテクニックの出番はなかった。
だが、合成機に投入可能な武器の制限がないこの世界でなら、『金剛徹し』を合成し、誰にでも使えるアイテムに変えることだって出来るだろう。
ただちょっとした盲点というか、実行に当たってちょっとした障害がある。
この『金剛徹し』を装置に入れるのは、どうしても俺だけでは無理だということだ。
俺の考える作戦を実行するには、誰か一人、必ず協力者の存在が必要になる。
だから俺はそこで後ろを振り返って、頭を下げた。
「ミツキ。折り入って頼みがあるんだ」
彼女の耳が、ぴくんと跳ねた。
そして、五分後。
「準備はいいですか?」
ミツキは俺とかまどをはさんで反対側、『性能』の穴の正面に立ち、穴にクーラーボックスを寄せるような姿勢で待機してくれている。
ミツキは最初、「流石に我が家の家宝を潰す片棒を担ぐというのは……」と協力を渋っていたが、俺が「ミツキしか頼れる人がいないんだ!」と強く頼み込むと徐々に態度が軟化し、思っていたよりもあっさり手伝いを申し出てくれた。
別に私利私欲のためだけにやることではないし、この武器は今後の俺たちに必要な物なんだ、という俺の真摯な訴えが、きっとミツキの心にも届いたのだろう。
ともあれミツキという協力者を得たことで、作戦の実行が可能になった。
まあ、作戦とか大層なことを言ったがその中身は実に単純だ。
槍は俺に向かって飛んでいくはずなので、俺が合成機の反対側に立った状態でミツキがクーラーボックスを開くと、自然と槍は装置の中に飛び込むだろうという大雑把な計画である。
既に『形状』の穴には脇差を入れてある。
ここで『金剛徹し』をどちらかの穴に入れて装置を起動すると、脇差の形をして『金剛徹し』の能力を持つ、ゲームの時にも入手したことのない武器が出来上がるはずだ。
穴の位置、顔の位置については何度も確かめた。
抜かりはない、はずである。
「ああ、やってくれ!」
俺が声をかけるとミツキはクーラーボックスを開き、
――ドン!
直後、合成機の中で何かが激しくぶつかるような音が響く。
どうやら槍がうまく合成機の中に入ったようだ。
間髪入れず、
「蓋、閉めました」
向かい側のミツキから、報告の声が聞こえた。
(うまく行った!)
俺が思わず拳を握り込んだ時、
――ガ、ガガガガガガガガ!!
まるで工事現場のドリルのような音が、俺の鼓膜に届いた。
音の出どころは、考えるまでもない。
(中から壁を削ってるのか!?)
最悪の予想として、一応想定していなくもなかった。
スキル効果が消えるのは、合成した後。
合成中はまだスキル効果が有効なら、『金剛徹し』は装置の中からでも俺を狙う!
「ミツキ!」
「やっています!」
俺の悲鳴のような言葉に応えるように、ガシャコンガシャコンとかまどが鳴動を始める。
ミツキがクリスタルに魔力を送ってくれたのだ。
だが、
――ガガガガガ!!
それを圧するほどの轟音が、俺の鼓膜に届く。
しかも心なしか、音が大きくなっていく。
もしかすると、開通が近いのかもしれない。
(もし、間に合わなかったら、どうする?)
クーラーボックスがあるのは反対側、今からでは間に合わない。
それ以外で迎撃出来る可能性があるとすると、『刹那五月雨斬り』くらいだが、飛ぶ槍にタイミングを合わせられるとは思えない。
(俺は、もしかすると、ここで……)
息詰まる、あまりに長い三秒間。
俺の頭に弱気な思考が浮かび上がってきた時、
――バーン!!
槍が壁を削る音とは違う、威勢はいいがコミカルな音が響く。
「……終わっ、た?」
いくら待っても、あの轟音はもう聞こえてこない。
装置は、完全に沈黙している。
「どうやら、うまく行ったようですね」
そうして、回り込んでそう声をかけてきたミツキの声に、
「……っはぁぁあ」
俺はやっと、呼吸を思い出したのだった。
さて、一度ならず二度までも『金剛徹し』に冷や汗をかかされた訳だが、ここからがお楽しみだ。
俺は合成機から、完成した武器を取り出した。
「うーん」
当たり前だが、見た目は普通の脇差にしか見えない。
しかし、試しにさっきの木人を切ってみると、
「うわぁああ!」
バターのように、いや、もう水でも切ってるんじゃないかというくらい簡単に木人が切れてしまった。
驚いた。
というか、切れすぎて怖い。
怖いが、しかし、成功だ!
俺は思わずミツキの顔を見て、ミツキも俺を見て、二人で共犯者めいた笑顔を共有して……。
だが、俺は甘かった。
二度あることは、三度ある。
『金剛徹し』の逆襲は、まだ終わっていなかった。
「さっきの音は何事だ?!」
叫びと共に部屋に飛び込んできたのは、この道場の道場主、アサヒだった。
どうやらさっきの掘削音を聞きつけて、ここまで走ってきたらしい。
猫耳もついてないのにえらく耳のいい人である。
「ああ、いえ、さっきのは何でもなくて、ちょっと武器を作ってたらテンションが上がっちゃって……」
まさか、「今のは『金剛徹し』の最後の抵抗ですよ」とは言えない。
俺があわてて手をぶんぶんと振ると、アサヒの目が俺の手元に向いた。
「ソーマ君! それ、その武器は……」
「あ…!」
もはやこの場に来た用事もそっちのけ。
アサヒの視線は、俺の持っている脇差に釘づけだった。
「う、ううむ、やはりだ。
その武器、一見普通の物と大差ないように見えるが、内に凄まじい力を秘めているね?
その威風、あるいは『金剛徹し』に勝るとも劣らない」
「あ、これは、その……」
まあ性能は同じなのだから、勝るとも劣らなくて当然である。
「全く、君も出し惜しみをしてくれる。
そんな武器があるのなら、試練の時に見せてくれればよかったものを。
一体その短剣は、どこで手に入れた品なのかな?」
アサヒの言葉に邪気はない。
彼は純粋に武人として、あるいは武器を使う者として、その来歴を尋ねているだけなのだ。
しかしだからこそ、後ろめたいことのある俺には余計に堪える。
「あー、つま、つまり、この武器は、ですねぇ……」
必死で打開策を探す俺の額から、冷や汗がこぼれた。
――『金剛徹し』。
形を失ってなお敵を貫くとは、なかなかあっぱれな名槍である。
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