4号機の核燃料 きょうにも運び出し11月21日 6時40分
東京電力福島第一原子力発電所では4号機の使用済み燃料プールから取り出された22体の核燃料を入れた最初の輸送用の容器が、21日にも建屋から敷地内の別の保管施設に運び出されます。
福島第一原発4号機の燃料プールに保管されている使用済み燃料1331体を含む合わせて1533体の核燃料の取り出しは今月18日から始まりました。
20日夜までに未使用の新しい燃料22体がプール内の燃料を収めている燃料ラックから燃料取扱機という設備を使ってキャスクと呼ばれる輸送用の容器に移され、建屋からの運び出しを前に除染などの作業が行われました。
警備上の理由で詳しい日程は公表されていませんが、いま建屋内にあるキャスクは21日にも大型クレーンで地上で待機しているトレーラーに下ろされ、100メートルほど離れた共用プールという別の施設に運ばれます。
東京電力は共用プールがある建屋はおととしの東日本大震災のあとも震災と同程度の地震に耐えられると評価され、事故による損傷を受けた建屋の使用済み燃料プールよりもより安全に燃料を保管することができるとしています。
運び込まれた燃料がキャスクから出されて共用プールに収められると今回の燃料取り出しの1回目の作業が完了することになります。
共用プールとは
共用プールは東西方向が12メートル、南北方向が29メートル、深さは11メートルで6840体の核燃料が収納できます。
おととし3月の事故当時、使用済み核燃料が6375体入っていました。
津波で一時、電源が失われたものの、大きな損傷は免れ、東京電力では、1号機から4号機の燃料プールにあるおよそ3000体の燃料をすべて移す計画です。
東京電力によりますと、共用プールがある建屋は原子炉建屋などと同じ耐震性があり、おととしの東日本大震災のあとも震災と同程度の地震に耐えられると評価されているということです。
このため、事故による損傷を受けた建屋の使用済み燃料プールよりもより安全に燃料を保管することができるとしています。
今回、燃料プールにある燃料が運び込まれるのに備えて、もともと共用プールにあった使用済み燃料のうち、冷却が進んで出る放射線量も抑えられたものは新たに敷地内に作られた別の保管用の建屋に移す作業が行われています。
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