トリック　有終の美　仲間と阿部の”迷コンビ”ついに見納め

　テレビ朝日系の人気ドラマ「トリック」シリーズの新作となるドラマスペシャルが、来年１月に放送される。「トリック」シリーズは、来年１月１１日公開の映画「トリック劇場版　ラストステージ」での完結が発表されているが、今回のドラマスペシャルで映画＆ドラマともに最後となる。放送開始から１４年、仲間由紀恵（３４）と阿部寛（４９）の名コンビはついに有終の美を飾る。

　仲間演じる自称・超売れっ子天才美人マジシャンの山田奈緒子と阿部演じる自称・天才物理学者の上田次郎の“迷コンビ”が、不可思議な現象の裏に潜むトリックを暴くシリーズ。

　ラストを飾る今回の新作は、尾古溝（おこみぞ）村の水神（みずかみ）家で巻き起こる相続争い、疑心と憎悪をぶつけ合う三姉妹、呪いの遺言状を端に発する殺人事件などが展開される。因習にとらわれた村を舞台に、奇妙な世界観と、「トリック」らしい仕掛けに満ちた和風本格ミステリーになりそうで、すでに撮影は終了している。

　共演は、生瀬勝久（５３）、野際陽子（７７）のおなじみのメンバーのほか、水神家の三姉妹で三女の華絵、次女の月子、長女の幸代を飯島直子（４５）、藤田朋子（４８）、国生さゆり（４６）がそれぞれ演じる。華絵が溺愛する息子の明は福士蒼汰（２０）、水神家の使用人・藤崎千佳子は朝倉あき（２２）がふんする。

　仲間は「最後ということで、『トリック』シリーズの集大成と言ってもいい作品。これまでやってきたギャグがちりばめられている上に、新しい出演者の皆さんの魅力が加わり、よりパワーアップしています」と手応え十分。阿部も「すごく面白い『トリック』になることを自分自身期待しています」とコメントしている。

　◆「トリック」シリーズ　２０００年７月期から連続ドラマ第１作が午後１１時枠で放送。０３年１０月期に連ドラシリーズ第３作が「木曜ドラマ」枠でゴールデンに初進出。過去に映画版は３作品が、０２年１１月、０６年６月、１０年５月に公開。スペシャルドラマは、０５年１１月と１０年５月に放送。１０年４月期にはスピンオフドラマ第１作「警部補　矢部謙三」のほか、計２作品がオンエアされた。