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【大相撲】白鵬、日馬が11連勝 30年ぶり横綱全勝対決なるか2013年11月21日 紙面から
◇九州場所<11日目>(20日・福岡国際センター) 両横綱がそろって11連勝とした。白鵬(28)=宮城野=は関脇栃煌山を押し出し、日馬富士(29)=伊勢ケ浜=は関脇豪栄道をはたき込んだ。1983年秋場所以来、30年ぶりの横綱同士の全勝対決が現実味を帯びてきた。また、白鵬は北の湖と貴乃花を抜いて単独最多となる3度目の年間80勝となった。大関とりの足固めがかかる豪栄道は5敗目を喫した。十両は九重部屋の千代丸、千代鳳兄弟が2敗を守り、トップに並ぶ。 決戦が着々と近づきつつある。1983年秋場所の隆の里−千代の富士戦以来、30年ぶり5度目となる横綱同士による全勝での千秋楽対決。 日馬富士が豪栄道を楽々とはたき込んで「体が良く反応している。無理して押さずに動きを見極め、流れの中でとれた」と全勝キープを喜べば、白鵬は栃煌山を闘志満々に押し出し、これが年間80勝目。3度目の80勝以上は北の湖、貴乃花(ともに元横綱)を抜く歴代1位。完全に土俵を割った相手を「ダメ押し」する場面も見られたが、気持ちの高ぶりの表れかと問われ「そうだね。流れを崩さず一番一番とっていく」とライバルを意識し、28度目の優勝へ意欲をみなぎらせた。 30年前の大一番に敗れた九重親方(元横綱千代の富士)は当時の心境を振り返る。「気持ちをコントロールしながら『負けないな、相手は…』という思いで戦ってきた。いい刺激として落とせない、と。12勝ぐらいで優勝したこともあるんだから(負けて)本当に悔しい。でも、それで次に向かっていける。逆に勝った方は『ヨシッ!』という気持ちでしょう」 実際、千代の富士は翌九州場所の千秋楽で隆の里を破って9回目の優勝を飾り、その後は優勝回数を大鵬に次ぐ歴代2位の31回まで伸ばした。 徐々に高まる緊張感。同じ横綱でも実績では追う立場の日馬富士は白鵬に対し「自分は自分。目の前の一番に集中して全身全霊でやるだけ」と足元を見つめる。振り返れば大関時代の昨年、名古屋場所。千秋楽の全勝対決で白鵬を撃破し、綱とりの道を切り開いた。過去、全勝対決を2度制した力士はいない。再び白鵬との対戦に勝利すれば史上初の快挙だ。 九重親方は「今場所の日馬富士はいつも以上にいい。得意のくっついて取る相撲が多い。白鵬は最高の内容というか、相手を組み止める相撲は多くない。ただ、前へ出ている分、圧力がかかっている」と2強の現状を分析。「全勝対決はレベルの高い優勝。制すれば間違いなく自信になる」と実現を心待ちにした。お互い譲れない大一番まであと「3番」だ。 (竹尾和久) PR情報
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