蹴球探訪
2人の恩師が語る柿谷曜一朗(11月18日)
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【サッカー】柿谷 1ゴール1アシスト 代表7戦ぶりの得点2013年11月21日 紙面から
◇国際親善試合 日本3−2ベルギー1ゴール1アシストを決めた勝利の立役者が一瞬もニコリとはしなかった。試合後、記者に囲まれると、柿谷は「申し訳ないですし、ホッともしてない。いままで試合をやってきて、結果を残せなかったという事実は変わりません」。ほかの選手たちが、敵地で強敵ベルギーを倒し、喜びをにじませる中、柿谷だけは口を真一文字につぐんだ。 前半37分、酒井宏からの絶妙クロスに合わせ、柿谷はベルギーの2人のDFの間へ入り込み、ヘディングで同点ゴールを決めた。「すごいいいボールやったんで、飛び込むだけでした。ずっとゴールを決めたい気持ちはありました。何試合か結果が出ていない中、自分がゴールしてチームが勝てたことはよかったです」 でも柿谷は笑わない。後半18分にはベルギーのDFラインの裏へ浮き球を放り込み、岡崎のゴールをアシストした。 国内組だけで戦った7月の東アジアカップで代表デビュー。計3ゴールを決め、ザッケローニ監督に認められ、その後は海外組を含めた“フル代表”でセンターフォワードとして定着した。だが6戦連続でゴールが決められなかった。 3日前のオランダ戦では、先発を譲った同じ23歳の大迫がゴール。柿谷は大迫に代わって途中出場したが、絶好の決勝点のチャンスを外した。せっかくつかんだ代表のエースの座を大迫に奪われるかもという危機感が、柿谷を急き立てたのだろう。 「いろいろうまくいかなかったことが、全部が自分のためになる。成長するための課題が出たんで、チームに持ち帰ってやるだけです」 若いころから将来を嘱望されたが、荒削りゆえ、フル代表ではなかなか活躍できなかったストライカーが、いま地に足を着け、しっかり来年のW杯本番を見据えている。 (原田公樹) PR情報
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