最終更新: 2013/11/21 12:50

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外国人観光客が急増 政府の集客作戦に「ビッグデータ」活用

外国人観光客を呼び込む秘策は、「携帯電話」の中に。政府が本腰を入れる集客作戦に、観光地からは期待の声が上がっている。
イタリア人観光客は「日本は素晴らしい。おもてなしの心を持っています」と話した。
世界各国から「おもてなし」を求めて、観光客が集まる日本。
2013年に入り、日本を訪れる外国人旅行者は急増し、年間1,000万人に迫る勢いとなっている。
そして、さらなる高みを目指す日本政府の秘密兵器となるのが、世の中にあふれる膨大なデータから人々の行動パターンを読み取ることができる「ビッグデータ」。
観光庁の久保成人長官は「ビッグデータを活用するということは、来訪者のニーズを把握しやすくなるという意味では、魅力的な観光地づくりに生かしていく可能性がある」と述べた。
観光庁は、携帯電話に搭載されているGPS(衛星利用測位システム)機能を使って、観光客の流れを把握し、その情報を新たな人気スポットの発見や、観光ルートの発掘に活用する作業部会を設置した。
およそ70万人の行動履歴から、観光客がどこから来て、どのような手段で目的地に向かい、さらに宿泊先や滞在時間なども分析するという。
作業部会座長、国立情報学研究所の相原健郎准教授は「この観光地とこの観光地を一対にしたツアーを組んでみようかなとか、新しい観光商品の開発につなげられると考えています」と語った。
今後、2020年の東京オリンピックまでには、外国人観光客の動きを把握したいとしている。
アメリカからやってきたリンダ・ロンバルディさんは、今回で日本を訪れるのが3回目となる。
アメリカ人観光客のリンダさんは「日本は、カピバラが大好きでしょ? だから、日本でカピバラを見るのは、面白いわ」と話した。
日本に来るたびに、必ず行くという上野動物園。
そして、大好きだという電車に乗って、代々木公園へ。
リンダさんは移動中、土産店などを訪れていたが、こうした寄り道に、観光客誘致のヒントが隠されているという。
作業部会の座長・国立情報学研究所の相原健郎准教授は「お土産屋さんをちょっと見るだけなのか、もうちょっと足を延ばして、周囲の観光施設をめぐるのかは、行動パターンから分けられると思うので、今回の解析対象の1つになっていると思います」と話した。
ビッグデータは、豊かな観光資源を掲げる自治体からも、起爆剤として期待されている。
八ヶ岳のふもとの町、山梨・北杜市。
観光客は「すごくきれいで、すばらしい。来る価値のある場所」と話した。
北杜市は、富士山や北海道・富良野などとともに、観光庁が行うビッグデータによる、観光客の調査地域に選ばれた。
ここ数年、観光客が伸び悩んでいた北杜市では、この機会を千載一遇のチャンスとばかりに、意気込んでいる。
八ヶ岳ツーリズムマネジメントの小林昭治理事長は「名古屋方面(の客)が多いのか、埼玉エリア(の客)が多いのか、そこにターゲットを絞った戦略的なプロモーションができるのかなということで、大いに期待しております」と話した。

(11/20 19:24)


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