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【大リーグ】

ナショナルズ、ハーパーと超大型契約も 入団時契約の”不備”解消策で

2013年11月21日 紙面から

 若きスーパースターが、メジャー史上最長かつ最高額の契約を勝ち取るかもしれない。ブライス・ハーパー外野手(21)が、今オフにも12〜14年総額3億ドル(約300億円)超の延長契約をナショナルズと結ぶ可能性が浮上した。19日までに球団地元紙ワシントンポスト(電子版)などが報じた。ハーパーは来オフに年俸調停権を獲得できるか否かでチームともめているが、ナ軍は将来の“球団の顔”との関係悪化を避けるため、長期の延長契約を模索しているという。

 史上最長かつ最高額のの21歳が誕生するかもしれない。ナショナルズは2015年の契約条件でハーパーともめているが、将来のスーパースター候補との確執を避けるため、12〜14年総額3億ドル(約300億円)超の延長契約を結ぶ可能性があるという。

 事の発端は10年だった。ドラフト1巡目(全体1番目)で指名されたハーパーは、入団交渉の締め切り1分前にナ軍と5年総額990万ドル(約9億9000万円)で契約に合意。大リーグ機構への連絡時間が迫っていたため、この合意はあくまでも“口頭で”だったという。

 あらためて契約文書を作成する際、すご腕のボラス代理人は「5年の契約期間内に年俸調停権を獲得すれば、本来の契約を破棄して調停を受けられる」との条項を盛り込むよう主張。ナ軍側はこれを拒否し、結局は大リーグ機構と選手会の仲裁で「契約期間内に年俸調停権が発生した場合は、聴聞会を開いて解決する」ことで合意した。

 当時17歳で長期のメジャー契約を勝ち取ったことも異例だが、昨季19歳でメジャーデビューし、22本塁打で新人王を獲得。今季も左膝の故障で出場118試合ながら、20本塁打をマークした。

 本来はメジャー在籍3年間で獲得できる年俸調停権だが、活躍した選手は“スーパー2”という特例により同3年未満でも獲得でき、来オフのハーパーは、ほぼ確実にこれに該当する。15年のハーパーの年俸は本来100万ドルだが、仮に来季30本塁打、100打点などと活躍した場合、年俸調停権があれば、10倍増の1000万ドルに跳ね上がっても不思議ではない。

 ボラス代理人は「ブライスは正当な年俸を得られるだろう」と自信満々だ。というのも、聴聞会に突入してナ軍とハーパー側が互いに契約条件を主張し合えば、当然しこりが残る。そのため、ボラス代理人は聴聞会も回避できる来季以降の長期延長契約を望んでいるという。この目安が、何とメジャー史上最長かつ最高額の12〜14年総額3億ドル以上。今オフにもメジャー史上最高給の21歳が誕生するかどうか、ナ軍は大きな決断を迫られている。

 

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