2013.11.21 05:03(2/3ページ)

阪神が身分照会要請、呉昇桓来るか来ないか近日中に決着

阪神が身分照会した呉昇桓。交渉もいよいよ大詰めだ

阪神が身分照会した呉昇桓。交渉もいよいよ大詰めだ【拡大】

 獲得なるか、否か-。阪神と呉昇桓サイドとの交渉がいよいよ最終局面に突入した。大手韓国紙、中央日報は20日付(電子版)で「韓国野球委員会(KBO)が『19日、NPB事務局から呉昇桓に対する身分照会の要請を受けた。呉昇桓は現在サムスン球団所属で、サムスン球団が交渉の意思があることを通知した』と20日、明らかにした」と報じた。

 公となった、日本からの身分照会-。関係者の話を総合すると、要請した球団は阪神であることが判明した。サムスンは18日に、台湾で行われていたアジアシリーズの準決勝で敗退。今季の全ての日程が終了したことを受け、正式な交渉の手順を踏むべく、虎が動き出したかっこうだ。

 今季はメジャーへ移籍した藤川球児(カブス)の穴を埋められず、守護神に苦慮した阪神。来年9年ぶりのV奪回を期して、韓国の誇る最速157キロのセーブ王の獲得を狙ってきた。しかし、呉は海外FA権を取得していないため、海外進出する際には所属球団のサムスンの承認に加えて、トレードマネーが必要になる。

 阪神側は今月15日に一応の期限を設定していたものの条件面で折り合わないまま、交渉は延長。16日には中村GMが、「(獲得出来る可能性は)フィフティーフィフティーから、やや好転した。6分4分といったところ」と話していたが、まさに一進一退というところだった。

 ただアジアシリーズを終えたサムスンは、21日に台湾から韓国へと戻る予定。阪神が正式に身分照会を行ったことで、詰めの交渉を行う態勢が整った。

【続きを読む】