「ドーピングは絶対ダメ！」と和田レフェリー（右）にクギを刺される澤田

　これぞ本物の“何でもアリ”――。ＩＧＦ大みそか「ＩＮＯＫＩ　ＢＯＭ―ＢＡ―ＹＥ２０１３」（両国国技館）でミノワマン（３７）と総合のＭＭＡルールで対戦する澤田敦士（３０）が、堂々とドーピング＆ヌルヌル出撃を予告した。

　ＭＭＡ初挑戦となる澤田はルール確認のためＩＧＦ事務所を訪れ、「ＭＭＡって分からない。いつも通りのことをする」とのんきに構えていたが、和田良覚レフェリーから厚さ５センチはあるＩＧＦルール規約集を渡されてビックリ。「５秒以内の反則も頭突きも、オマケにドーピングもダメってどういうことだ？　俺は縛られたくないんだ」とダダをこねた。

　さらに「故意の反則負け」はギャラ全額没収と聞き、もはやぐうの音も出ない。澤田は非常識をモットーとする団体カラーとは裏腹に、厳格なルールを作成したＩＧＦに対する当てつけとして「大みそかはいかに目立つかだ。反則でもいいよ。スポンサーを集めるからギャラはいらない」と早々と反則負けを決意。

「こうなったら試合前に米国かメキシコに行ってバンバン、ドーピングしまくってやる。それに全身オイルは柔道家の特権。ヌルヌルでいく」と灰色どころか、真っ黒出撃をブチ上げた。

　これをやってしまえば「悪名」だけが高まるが、知名度アップのためには手段を選ばないのが売名王の真骨頂だ。後ろめたさやプライドはみじんもない。また「大みそかは俺のお祭りだ」と試合前に、なぜかムエタイのワイクーを踊ることまで宣言。猪木祭の意義やＭＭＡの趣旨を完全にはき違えている澤田が、大みそか決戦に暗い影を落とす…。