電力販売量２か月ぶりにプラス

11月20日 14時41分

全国の電力各社が先月販売した電力量の合計は、工場の需要が増えたことなどから２か月ぶりに前の年を上回りました。

電力各社でつくる電気事業連合会のまとめによりますと、全国の電力各社が先月販売した電力量は６６４億キロワットアワーで、前の年の同じ月を０．６％上回りました。
販売量が前の年を上回ったのは２か月ぶりです。
これは、気温が低めに推移したため家庭やオフィスなどで冷房の使用が減ったものの、工場の需要が増えたことが主な要因です。
業種別では、「鉄鋼」が前年の同じ月に比べて８．３％、「機械」で３．３％それぞれ増えるなど、電力を多く使う製造業での増加が目立ちました。
この結果、産業向けの販売量全体でも２．３％増えて、３か月ぶりに前の年を上回り、去年４月以来の高い伸び率となりました。
電気事業連合会は「生産に持ち直しの動きが見られる工場の需要が全体をけん引している」と話しています。