本紙既報通り、西武からFA宣言をした涌井秀章投手(27)のロッテ移籍がいよいよ実現に向け動き出した。19日の初交渉では相思相愛ぶりを見せつけた。わずか30分の交渉は条件提示こそなかったものの、涌井の求める「先発確約」と「必要性」を十二分に伝える熱意あるもの。さらには「誠実な若者」との言葉もあり、この2年間「コンプライアンス上の要注意人物」として扱われた西武では忘れていたエースの扱いを受け、涌井の心は決まった。ロッテ入りに際しては世間で心配されている“あの問題”もすでにクリアされており、受け入れ態勢はもはや万端整っている。
双方で確認し合っている本心にあえて触れないような初交渉後の会見だった。「本当に必要としてくれているんだなと感じた」と相好を崩した涌井に対し「彼は誠実な若者という印象で真剣にこちらの話を聞いてくれている手応えを感じました」と話した林球団本部長は「本人にとって大事な選択。特に(最終決断の)時間制限とか考えていない」と次回交渉日程も含めた先のスケジュールについては「未定」を強調した。
しかし、それは涌井にはまだ西武の選手として出席しなければならない23日のファン感謝イベントがあるため。そこをクリアすれば、あとは春先から思い描いていた意中球団への移籍が一気に動き出すのは確実な情勢となっている。涌井の西武入団時の指揮官である伊東監督が交渉解禁前から「開幕からローテーションの軸になってほしい」とラブコールを送っていたのは完全な勇み足。ただ、指揮官の言葉はそれほど環境面で涌井再生に自信を持っているということの表れでもある。
涌井のコンディショニングから性格面、私生活までの全てを把握している大迫フィジカルコーチをはじめ清水外野守備コーチ、立花打撃コーチら西武時代からなじみのコーチ陣に加え、自身のルーキーイヤーから球を受けていた小牧ブルペン捕手の存在は心強い限り。選手でもG・G・佐藤、ブラゼルといった元同僚に今年の自主トレから教育係として面倒を見ている弟分の唐川、WBCで気心の知れた角中などすでに多くのナインと涌井は公私に交流を深めている。
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