世界ランク5位に勝った日本代表の実力は本物なのか。日本代表はベルギーとの国際親善試合で3―2で勝利し、今回の欧州遠征を1勝1分けで終えた。本紙評論家の元日本代表FW武田修宏氏(46)はエースMF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)の活躍を大絶賛。チームの攻撃のイメージができたことに一定の評価を下した。W杯本大会での上位進出に向けて明るい見通しも示したが、強化策を含めた不安材料にも言及した。
【武田修宏の直言】先日のオランダ戦の引き分けにはまだ疑問が残ったが、今回の勝利はほめていいんじゃないかな。ザッケローニ監督の選手起用もよかったし、意図も感じられた。ミスで先制点を奪われたのはいただけなかったけど、選手の動きも悪くなかった。
なかでも、本田のプレーは群を抜いてよかったね。ボールを奪われないし、ミスをしない。ボールキープもできて、決定的なラストパスも出せている。うまい選手というのは10回プレーして、10回取られないというけど、今回の本田はまさにそんなプレーの質だった。
欧州のチームは直線的な動きには強いが、細かいパスを回してかき回してくるチームとは対戦経験が少ないから、日本のような相手にはモロさも見せる。そういう相手に本田はダイレクトパスをうまく使って攻撃を組み立てていた。オランダ戦もダイレクトパスでリズムを作れていたし、チーム全体が自信を持っていたのが生きたね。
柿谷曜一朗(23=C大阪)のプレーもほめていいと思う。スペースに走り込む動きでベルギー守備陣をほんろうしていたし、何よりFWとしてゴールを奪えたのがよかった。
でも、この結果を手放しで喜ぶわけにはいかないよ。世界ランク5位に勝ったというけど、ブラジルが11位でイタリアとオランダが8位でしょ。ランキングなんて参考にならないし、それは選手だってわかっている。そもそも日本はW杯本大会でも欧州のチームには勝てているし、ベルギーには過去負けなしだった。今回の勝利だってある意味、妥当だと思える。
まず日本の目標は本大会ベスト8。1次リーグでも決勝トーナメントでも南米勢を破らないと絶対に上位にはいけない。8月の親善試合でもウルグアイに負けたように、南米勢を克服しないと大きなことは言えない。本大会前に南米勢との強化試合を組むことが必要だろうね。
☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を上げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年アメリカW杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。
http://takeda.at.webry.info/
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