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がん免疫細胞治療とは
日常生活に不都合のない健康がそのまま維持されるのは、常に発生している異常細胞が、免疫細胞によって排除され続けているからです。そのため、がんを抑えるには、何らかの方法で免疫細胞の働きを強める必要があります。
免疫細胞治療とは、これらの免疫細胞を患者さんの血液から採取し、専門の培養加工施設で増殖・活性化することで、細胞数を大量に増やしたり、機能を強化するなどした上で体内に戻し、がん細胞の攻撃をうながす治療です。三大療法との併用による相乗効果、集学的治療の基盤となる医療としても期待されています。

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がん免疫細胞治療の特徴
①微熱等以外の副作用がきわめて少なく、QOL(Quality of Life:生活の質)を維持できる治療です。

②抗がん剤や放射線療法との併用で相乗効果が期待できます。

③手術後の補助療法として、再発予防効果が示されています。

④身体にやさしい治療であり、進行がんの方も受診できます。
また、血液がん(白血病、T細胞型の悪性リンパ腫など)を除くほぼ全てのがん腫に適応できます。

⑤基本的に外来通院による治療であり、入院の必要がありません。
再発予防の役割
手術や抗がん剤にように大きながんを一気に縮小させるような劇的な効果は、期待できないものの、QOLを維持しながら微小ながん細胞を攻撃できるという点で、手術後のがんの再発予防に免疫細胞治療は大きな役割を果たすことが期待できます。
実際に、千葉県がんセンターの研究※1や国立がんセンターの研究※2により、手術後に免疫細胞治療を行うことで再発が減少し、生存率が高まったという結果が報告されています。

※1
Kimura H, Yamaguchi Y., A phase III randomized study of interleukin-2 lymphokine-activated killer cell immunotherapy combined with chemotherapy or radiotherapy after curative or noncurative resection of primary lung carcinoma. Cancer. 80(1):42-9, 1997
※2
Takayama T, Sekine T, Makuuchi M, Yamasaki S, Kosuge T, Yamamoto J, Shimada K, Sakamoto M, Hirohashi S, Ohashi Y, Kakizoe T., Adoptive immunotherapy to lower postsurgical recurrence rates of hepatocellular carcinoma: a randomised trial., Lancet. 356(9232):802-7, 2000.