みんな 秘密保護法案に賛成決定11月19日 18時41分
みんなの党は役員会を開き、「特定秘密保護法案」について、「特定秘密」の指定などで総理大臣の関与を強める修正を行ったうえで賛成する方針を決めました。
「特定秘密保護法案」を巡って、自民・公明両党とみんなの党は、修正協議の実務者が昼前に国会内で会談し、「特定秘密」の指定にあたって統一的な運用を図るための基準案を総理大臣が作成することや、指定などについて総理大臣の指揮・監督権を明記し、必要があれば閣僚らに説明を求め改善を指示できることなど、18日に大筋で合意した法案の修正内容を確認しました。
これを受けて、みんなの党は役員会を開き、渡辺代表は「修正によって、特定秘密が恣意(しい)的に指定されることに歯止めをかけ、よりよい法案になった。党の基本的な方向に沿ったものだと評価できる」と述べました。
そして、役員会で対応を協議した結果、党が求めてきた「特定秘密」を内閣が一元的に管理する体制が整ったなどとして、与党と共に必要な修正を行ったうえで法案に賛成する方針を決めました。
自民参院幹事長「民主も修正協議に参加を」
自民党の脇参議院幹事長は、記者会見で「法案がどういう格好で衆議院から送られてくるかによって、参議院での審議は変わってくる。各党による丁寧な修正協議を経て、法案を参議院に送ってほしい。できるだけ幅広い合意を得るに越したことはなく、民主党にも修正協議に参加してもらい、合意が得られればいちばんいい」と述べました。
公明「幅広い合意に向け努力」
公明党の山口代表は、記者会見で「みんなの党と大筋で合意できたことは歓迎すべきことだ。ほかの党からも提案があるようなので、幅広い合意に向けて引き続き努力したうえで、与党として法案の成立を目指す」と述べました。
みんな「同じ方向性の政策は応援」
みんなの党の渡辺代表は、記者団に対し、「安倍総理大臣との間には、もともと信頼関係があり、そうした関係があると政治がスムーズに進むと痛感した。安倍総理大臣が進めようとしている改革は、自民党内の抵抗勢力よりも、われわれのほうが近い。同じ方向性を向いている政策ならば、大いに応援していく」と述べ、今後も方向性が一致する政策には協力していきたいという考えを示しました。
共産「修正の名に値せず」
共産党の小池政策委員長は、NHKの取材に対し「法律で決めるまでもなく、総理大臣が、閣僚が指定した秘密をチェックするのは当然のことだ。修正の名に値せず、法律の実態も性質も変わらない。今回の合意は、みんなの党が法案に賛成したいがために、国民の批判をかわそうと取り繕ったものだ」と述べました。
生活「まれに見る悪法」
生活の党の鈴木幹事長は記者団に対し、「まれに見る悪法が成立しようとしている状況は残念だ。自民党と公明党だけで法案を通したくないから修正協議を行ったのだろうが、今回の合意は、いちばん問題のあるところに切り込んだ抜本的な修正ではない『えせ修正』だ。できるかぎりのことをして法案の成立を阻止していきたい」と述べました。
社民「何としても廃案に」
社民党の又市幹事長は記者団に対し、「法案を修正したところで、政府が隠したい情報を永久に秘密にできてしまうという、問題の本質は何ら変わりない。また、総理大臣が秘密の指定を指揮し自身で監督するというのは、第三者が関与しているとは言えず、全くの机上の空論だ。何としても廃案に追い込みたい」と述べました。
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