日本政府観光局は20日、日本を訪れる外国人旅行客が1~10月の累計で865万9600人となり、2カ月を残して年間の過去最多を更新したと発表した。円安や観光査証(ビザ)の発給要件の緩和を追い風に、台湾や東南アジアからの旅客が大幅に増えた。政府の年間1千万人の目標達成が視野に入ってきた。
これまでの最多は2010年の861万人。今年1~10月の累計は前年同期比23%増えた。全体の2割を占める台湾が53%増。東南アジアもビザの発給要件の緩和を背景に好調で、タイは64%増、シンガポールは31%の伸びを示した。中国からの旅客も戻ってきた。1~10月の累計は前年同期を15%下回ったが、10月だけでみると前年同月比74%増えた。
韓国からの客足は鈍い。10月で6%減り、12年2月以来1年8カ月ぶりの減少となった。観光庁は東京電力福島第1原発事故の汚染水問題への懸念から訪日を控える動きがあるとみている。
ビザ、日本政府観光局、ピーチ・アビエーション、東京電力
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