第五十章 絶望
デウス平原での討伐大会については、かなり早期の内から『全てのモンスターを倒したはずなのに、なぜか討伐大会が終わらない』という報告がいくつも上がっていた。
しかし大会の時にそういう報告が上がるのはいつものことで、デウス平原以外の場所でも同じようなことを言う奴は無数にいたため、「倒してない奴がいるんだろ。もっとよく探せよ」と軽く片付けられていた。
ただし、『猫耳猫』が発売してしばらく、索敵系のアイテムや能力が豊富にそろえられてきた終盤キャラでも同じような現象が起こるということで、もしかするとデウス平原には何らかのバグがあるのではないかという疑惑が浮上した。
そんな時に流れてきたのが『大岩の隠しモンスター』の噂である。
その噂とは、討伐大会時、南西の大岩の裏側、つまり岩の南側に行ってみると、岩の方から時折奇妙な物音が聞こえるという物である。
その音は5分刻みで聞こえることが分かったが、モンスターポップが終わる45分を過ぎても、なお聞こえ続ける。
そこから、もしかすると岩山の中には特別なイベントモンスターがいて、それが討伐大会のクリアをさまたげているのでは、という噂がまことしやかに語られることになった。
しかしその騒動の渦中、イベントモンスターという結論をよしとはせず、デウス平原の地形の特殊性に着目した者がいた。
デウス平原には大体一定の間隔で灌木やら岩やらが配置されているが、南の大岩から少し行った場所にはそれらが全くない場所がある。
そこには一応、他と同じように草だけは生えているものの、なぜかその一帯にだけはポップポイントがなく、木も生えていなければ、小さな岩すら置かれていない。
そして奇妙なことに、その『何もない場所』の広さと、『隣にある大岩』の広さがほとんど等しいのだ。
そして、最初にその事実に気付いた彼(あるいは彼女)は、元々『何もない場所』にあった大岩を、何らかの理由で今の大岩がある場所まで移動させたのではないかという推察をしたのだ。
そして、そう考えれば前述した奇妙な噂もにわかに信憑性を帯びてくる。
ポップポイントに障害物が置かれるとモンスターは少しだけ横にずれてポップするが、もしポップポイントに置かれた障害物が巨大だった場合、モンスターポップ自体がキャンセルされるという報告は既にされていた。
つまり、元々普通の平地だった場所に大岩を移動させたせいで、岩の中にポップポイントが設定されてしまい、デウス平原には一つだけ、モンスターポップ不可能なポップポイントが出来てしまったのではないか、ということだ。
これは実に説得力のある仮説だったが、そうなれば検証は不可能だ。
何しろゲームでは岩や地面などの地形に干渉出来ない。
破壊不能オブジェクトであるというか、破壊可能な設定がつけられていないのだ。
やがて噂は風化していき、俺も今の今まで忘れていた。
しかし、この世界はゲームであってゲームじゃない。
現実とゲームの混ざり合ったこの世界なら、それを確かめることだって出来る。
「リンゴ、ここだ! ここを思い切り削ってくれ!」
俺たちは全速で大岩の裏側に回り込み、噂で語られていたと思しき場所を見つけた。
あとはここに、穴を空けるだけだ。
「…ん」
最近微妙に口数の増えてきたリンゴが、そんな小さい返答と共に雷撃を放つ。
ゴールデンはぐれノライムのレアドロップ、黄金桜を装備したことでさらに攻撃力を増したリンゴの雷撃は、見る間に岩を削り取っていく。
「そのまま、そのまま続けてくれ!
出来るだけ下の方を中心に、出来れば岩が崩れないように」
そんな指示を出しながらも、俺は時計を見た。
3時14分、もうすぐ15分になる。
雷撃が岩を抉る、耳をつんざくような音を聞きながら、俺はじっとその時を待った。
「リンゴ、そこでストップしてくれ!」
そして、3時15分0秒。
もうもうとする砂埃の中、光の粒子が集まっていき、
「出た!」
抉れた大岩の中から、一匹の金色のノライムが出現した。
「くそ、じれったいな…!」
それからしばらく。
俺たちは新しい狩り場の発見に沸いたが、時間が経つにつれて焦りともどかしさが募っていく。
今、俺たちはこのポイントを完全に独占している。
しかし、このポイントから一度もモンスターが出ていないのだから、ここからはあと10回、45分の間モンスターが湧き続けることになる。
それまでの間にこの場所のことを誰かに嗅ぎつけられたら面倒なことになりそうだ。
かといって、せっかく見つけたこのポイントを逃す気はない。
最初に現れた1匹は当然うまく仕留めて、そのスコアを67まで伸ばした。
ここに張っていれば、ほとんど苦労もなく76匹分までポイントを伸ばせるだろう。
たかが10匹分、その程度ではヒサメに対抗するには不十分だと言う人間もいるだろう。
たしかに、ヒサメがもし本気で最後まで狩りを続けたなら、76でも足りないかもしれない。
しかしヒサメはあの時、『もうすぐ終わる』と言ったのだ。
ヒサメが慢心から途中で狩りを切り上げたのなら、まだ勝機はある。
そしてその証拠に、南の端にはまだ狩られていないポップポイントが残っていた。
全部は無理でも、せめてあと3匹、70に届く程度まではここで粘りたい。
そんな俺の思惑を載せて、じりじりとした時間が過ぎていく。
2匹目も出て来たが、10匹を処理したこともある俺たちが、今更1匹のゴールデンを仕留め損なうはずがない。
30秒もかからずにあっさりとそいつを片付けると、また5分間の待機時間がやってくる。
もう他に生きているポイントもないために、他に行く訳にもいかない。
またここで待っているしかないのだ。
「……ん?」
苛立ちを隠せないでいる俺の肩に、ぽん、と小さな手が乗せられた。
リンゴだ。
「どうかしたのか?」
と尋ねるが、リンゴは何も答えない。
俺がいい加減戸惑うような時間、リンゴは無言で俺の肩に手を置き続け、
「…がんば、ろ?」
ぼそっとそれだけ言って、すぐに俺から離れた。
よく分からないが、もしかすると励ましてくれたのだろうか。
(……そうだな)
焦っていても仕方がない。
それよりは、もっと有益なことに時間を使うことにしよう。
「よし!」
この待機時間で俺は、最近使えるようになった火属性の魔法を試してみることにした。
『猫耳猫』の魔法というのはスキルに比べるといささか面倒だ。
スキル名をオーダーするだけで即使えるスキルと違い、魔法には『詠唱』や『詠唱待機』、『多重詠唱』『時限発動』なんていうシステムがあるのだ。
その辺りの仕様がゲームと変わっていないか、きちんと確かめる必要がある。
「『パワーアップ』!」
魔法を使うにはまず、使いたい魔法をオーダーする。
するとプレイヤーは使いたい魔法の難易度に応じて、一定時間の『詠唱』状態に入る。
詠唱とは言っても特にプレイヤーが何かを読み上げる必要はない。
自動的にMPを消費して、システムが勝手に魔法を完成させてくれるのだ。
それはありがたい所だが、詠唱状態になっている間は各種能力値が大幅に下がり、スキルが使用不能になる。
デメリットばかりなので、魔法使いキャラクターは装備品でその効果や時間を軽減するのが普通だ。
そして、一定時間の詠唱時間を終えると、次は『詠唱待機』状態になる。
この状態になると能力値は下がらないが、やはりスキルは使えない。
この詠唱待機状態で目標をターゲッティングをして、もう一度魔法名をオーダーすることで、ようやく魔法が使えるのだ。
しかし、せっかくなので戦士系キャラ御用達、魔法の『時限発動』を試してみることにする。
『時限発動』とは30秒後、2分後のように時間を決め、時間差で魔法を発動させるテクニックだ。
この技のメリットとして、発動時間を決めた瞬間に『詠唱待機』が解除されるため、うまくやればスキルと魔法を同時に使えるという点が挙げられる。
もちろんスキルだけでなく魔法を使うことも出来るので、同じ魔法を同時に二つ使うことだって可能だ。
ただデメリットとして、時限魔法は発動をキャンセルしたり、ターゲットを変更したりは出来ないため、設定をミスすると無意味になったり、最悪の場合仲間を攻撃したりしてしまう恐れがある。
ただし、パワーアップのように自分をターゲットにする魔法なら、そのデメリットはほとんど関係ない。
俺はパワーアップを『時限10秒』で発動。
そして、その時間が来る前に、
「『横薙ぎ』!」
不知火でスキルを発動させる。
スキルは問題なく発動したが、
「くっ!」
鈍い手応えがして、攻撃は岩に弾かれた。
だが、そこで10秒の予約時間が終了。
俺にパワーアップの魔法がかかる。
「『横薙ぎ』!」
間髪入れず、もう一度スキルを発動。
魔法がかかる前とは違う。
より力強くなった一撃が大岩を襲い、
「くっ!」
やっぱり弾かれた。
パワーアップで上がった攻撃力程度では、岩を壊すには至らないらしい。
これをやすやすと削っていったリンゴの雷撃はどんだけの威力だという話になる。
俺はつい肩を落としたが、そのおかげで焦りはどこかに行ってしまった。
ま、まあ魔法も時限発動もうまく動いたのだから、これで満足するべきだろう。
どうせなら『多重詠唱』も試してみたい所だが、『多重詠唱』は同じ魔法をもう一度詠唱して威力を高めるという魔法使い用の技で、今の俺には使えない。
その後『プチプロ―ジョン』も試してみたが、問題なく発動した。
『プチプロ―ジョン』のしょぼい爆発はリンゴの興味を引き、
「…はなび?」
とか訊いてきて楽しそうだったので、調子に乗って使いまくっていたらMPが切れ、魔法実験はそこで中止になった。
なんだかんだ色々とやっている内に、人がやってくるかもという不安も忘れ、俺たちは順調に狩りを続けた。
そして……。
「『六突き』!」
とうとう8匹目のノライムもいつものようにきっちり仕留め、一応ドロップの確認をしようかと俺がかがみこんだ時だった。
「おー。すごいねぇ。
本当にこんなとこにノライムが残ってるとは思わなかった」
後ろから、男の声が聞こえた。
「誰だ?」
俺は弾かれるように振り向いた。
振り向くと、俺たちから10メートルほどの距離を置いて、一人の男が立っていた。
その姿に、息を飲む。
「『茶飲みのライデン』、か」
俺が思わずそうこぼすと、その男、ライデンは楽しそうに顔をほころばせた。
「へぇ。オレのことを知ってるのか。
『茶飲み』なんて二つ名をもらった覚えはないが、初対面の人間にも名前を知られてるってのはいい気分だねぇ」
『茶飲みのライデン』は、長い髪を後ろで縛った、食わせ者とか昼行燈とか表現したくなる雰囲気を持つ、20代の男だ。
座右の銘というか一番の行動指針が『オレより強いヤツに会いに行く』で、それを実践した結果、『猫耳猫』プレイヤーに非常に愛されるキャラクターになった。
『茶飲み』の二つ名もその辺りから来ていて、そういう意味の名前の愛されキャラが大昔の漫画にいたとかなんとか。
しかし、それはゲームでの話。
討伐大会で遭遇するなんていうのは、ライデンのイベントになかった。
ライデンはこう見えて、レベル130の熟練冒険者だ。
いくら俺たちのレベルが上がったとはいえ、敵にはしたくない相手だと言える。
(……どうする?)
今のスコアは、黄金桜を勘定に入れなくても74匹分。
ここで退いても、点数は充分だとは言える。
しかし、その雰囲気を感じ取ったライデンが、慌てたように言葉をさしはさんだ。
「おっと。そんな剣呑な目をしなさんなよ。
オレはただ、姫さんから伝言を頼まれただけさ」
「…姫?」
一瞬、リンゴの方を見た。
しかし、そんなはずはない。
ではまさか、真希が?
そんな期待を一瞬だけ抱いたが、
「あー、姫さんじゃ通じないか。
ヒサメさんだよ。
ほら、あのでっかい耳して、刀を使う……」
全く違った。
どうやらあの猫耳侍、侍の癖に姫とか呼ばれているらしい。
「もうノライムなんて見かけないからよぉ、オレも街に帰ってたんだわ。
そうしたら姫さんがやってきて、もしかするとまだノライムが残ってるかもって言って、この場所を教えてくれたんだよ。
で、面白そうだからオレが様子を見て来るって言ったら、ついでに伝言も頼まれたって流れだな」
「伝言?」
「『私は街で待っています』だってよ」
実にシンプルだし、それはもう聞いた。
不可解な伝言に頭をひねっていると、ライデンは性格が悪そうな笑みを見せた。
「いや伝言なんて口実で、案外姫さん、あんたらを心配してたのかもしれないぜ。
『もしその場所に倒れている冒険者がいたら、なんとしてでも私の前に連れてきて下さい』とか言ってたしな」
それから「おおっとこれ、口止めされてたんだった」とわざとらしく笑うライデンのテンションには呆れたが、どうやら本当に敵意はなさそうだ。
少なくとも、ゲームの設定を信じるなら、騙し討ちやコソ泥なんかをするようなキャラじゃない。
俺は少しだけ、警戒を解いた。
「にしてもなかなか調子がいいみたいじゃないか。
一体何匹倒したんだ?」
俺の警戒が緩んだのを目ざとく見て取ったのか、少しだけ突っ込んだ質問をしてくる。
俺は答えようか答えまいか迷ったが、
「ちなみにオレは21匹やったぜ!」
という言葉に緊張を解いて、
「……90匹、くらいかな」
結局はそう答えを返した。
ほんの少しだけサバを読んでしまった感はあるが、くらいと言ったのだからまあ間違ってはいないだろう。
「ほぉ! 凄いじゃないか!
オレじゃあとても敵わないな!」
ライデンは大袈裟に驚いてみせたが、俺が数を口にした瞬間、その目が鋭く光ったのを見逃さなかった。
やっぱり昼行燈キャラらしい。
これだから『猫耳猫』は気が抜けない。
「見た所二人とも新人って感じなのにな。
ま、やっぱりオレの『ホースヒット』の力は間違ってなかったって訳だ」
「う…!」
懐かしい単語を聞かされて、つい噴き出しそうになってしまった。
しかし、それを気にもせず、ライデンは楽しそうに続けた。
「あ、そういや言っていなかったよな。
オレは実は、強い者を見抜く目と、強い奴に遭遇する運があるんだよ。
最初にそれが分かったのが競馬の時でな。
強い馬を当てる力、『ホースヒット』なんて名前をつけて、それ以来大事にしてるのさ」
自慢げにライデンは話すが、馬を当てる力、『ホースヒット』は、プレイヤーの中では別の名前をつけられている。
ライデンはストーリーでもサブイベントでも何度も出現して、自分以上の強敵と何度も遭遇し、そいつと戦闘を繰り広げる。
それだけを聞けば実に主人公的なのだが、問題はこのライデン、その戦いでは必ず負けているのである。
そうなると、強い奴と出会える力『ホースヒット』にも別の意味が与えられる。
強い奴と会って善戦するものの、相手の力を引き立てるだけ引き立てて負けてしまう能力。
すなわち、『当て馬』力である。
何を隠そうライデンは、『猫耳猫』随一の当て馬キャラなのだ!
「それで、これからどうするんだ?
そろそろ大量発生の時間が終わるが、まだここにいるつもりか?」
『猫耳猫』の当て馬ことライデンが、さらに俺に尋ねてくる。
大量発生の時間が終わっても、大量発生モンスターが消えたり討伐数にカウントがされなくなったりはしないが、大量発生終了から1時間以内に報告をしないと、大会の賞品はもらえない。
「次で、最後にしようかと思ってる。
3時55分にもう一匹出てきたらそこで終わりにするよ」
4時になると大量発生の時間が終わり、このマップにも通常のモンスターが出てくることになる。
今の俺たちならレベル50のモンスターくらいなら何とかなるとは思うが、初期装備のままでリスクは冒せない。
実は9匹目まで倒した所で、最後の1匹をあきらめて帰ることはリンゴと話し合って決めていた。
気になるのはライデンの動向だったが、
「ふーん。ならせっかくだから、オレもそれを見学していくかね。
ま、帰りの護衛くらいは期待してもいいぜ」
敵情視察をしたいのか、それとも面倒見がいいのか、そんな提案をしてきた。
正直狩りの様子を見せるのは気が進まないが、最後の1匹くらいはリンゴの雷撃ラッシュで終わらせてしまってもいいだろう。
俺はそれを了承し、ライデンと一緒に4時が来るのを待つことにした。
しかし、俺は考えるべきだったのだ。
なぜライデンが、このタイミングでこの場所を訪れたのかを。
「ソーマ」
一番初めにその兆候に気付いたのは、リンゴだった。
時間が来たのだろう。
光の粒子が集まってモンスターを形作っていくのだが、どうも様子がおかしい。
「おいおい。こりゃ、随分でっかいノライムだなぁ……」
ライデンは隣で暢気なコメントを残しているが、俺は気が気ではなかった。
(まさ、か……)
デウス平原という場所。
岩の中のポップポイントというゲームから忘れ去られた場所。
そして、ライデンある所に強敵ありとまで言われた隣の男の存在。
その三つの要素が、俺に最悪の予想を抱かせた。
粒子が、あるモンスターの形を作っていく。
そしてその形が、俺の最悪の予測が当たってしまったということを、如実に知らせてきた。
「まだ大量発生時期だよなぁ?
何でこんなでっかいモンスターが出るんだ?」
ライデンが同意を求めるように俺に尋ねてくるが、俺は答えることが出来なかった。
身体の震えが止まらない。
何かをしゃべろうにも歯の根が合わず、頭がぐちゃぐちゃになって言葉にならない。
「…ソーマ」
知らない間に、リンゴが俺の隣までやってきていた。
だが俺は、彼女にすら言葉を返せない。
ただ、光がその巨体を形作り、最凶のモンスターが姿を現すのを、呆然と見ているだけだった。
(く、る…!)
ぶよぶよの白い肉に覆われた、醜悪な巨人。
肉厚すぎて鈍器と化した肉切り包丁を振るう、凶悪な魔人。
「キング、ブッチャー…!」
かつて、『猫耳猫』の数あるバグの中でももっとも多くのプレイヤーを殺したとされ、パッチで真っ先に修正されたはずのバグ、『ミンチ大祭』。
――その恐怖が今、異世界で蘇ろうとしていた。
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