蹴球探訪
2人の恩師が語る柿谷曜一朗(11月18日)
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【グラニュース】グラ、赤字改善へ苦渋の決断2013年11月21日 紙面から 新監督を迎えて来季出直しを図る名古屋グランパスが衝撃の一手を打った。クラブ側が今季限りで契約満了するDF田中隼磨(31)、増川隆洋(34)、阿部翔平(29)と契約を延長しない方針を固めた。人件費5億円削減の目標に沿ったもの。2010年の優勝に貢献するなど近年チームを支えてきた3人の同時退団で、守備陣は一からの再構築を迫られる。 赤字体質の改善が急務で、ストイコビッチ監督の退陣を契機にチーム一新を図るグランパス。新時代への改革の一つが、功労者への放出宣告だった。不動の両サイドバックの田中隼と阿部、闘莉王の相棒として活躍した増川。3人が今季終了後にそろってチームを離れることになった。 田中隼は09年にグランパス入りし、日本代表歴もある実力者として右サイドに君臨。今季も全31試合に出場している。増川は05年の加入以来、最終ラインに欠かせない存在として貢献。阿部は06年からグランパス一筋の生え抜きだ。 3人とも10年の初優勝メンバーで、ピクシー体制下の中心選手だった。同時退団が判明した20日のクラブハウスでは、一部で動揺も広がった。 「今、新しい風を吹かせなければ駄目になる」とは久米GM。Jリーグが導入したクラブライセンス制度では3年連続赤字に陥るとリーグ参加資格が剥奪される。グランパスは14年も赤字なら3年連続となる。トータルで1億3000万円前後に達する高額年俸トリオの放出は経営的な判断も加味したうえでの苦渋の決断だった。 練習前に放出を通告された増川は、「何も話すことはありません」と言葉少な。田中隼は「骨を埋めるつもりで来たけど、こうなったのは自分の力のなさ」。阿部は「まだ試合が残っている限り、しっかりやりたい」と前を向いた。 優勝して以降、2位、7位、そして今季は11位と凋落(ちょうらく)一途のグランパス。クラブ史上でもまれに見る“荒療治”が、停滞ムードを打破するきっかけとなるのか。 (木村尚公) PR情報
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