小説

第十一話

第十一話 頼れるR/空を舞う炎

前回までのあらすじ
アースラのメンバーと対話しお互い今後の事を話し、力を貸す仮面ライダーと白き魔導師、この決断で一体何が起こるのか…それと我が知る人ぞ知るクロノ(KY)はマジックブレイクの影響で魔法使用不可の状態になり、無能化している(クロノ:無能と言うな!)
はて、無能の声が聞こえたけど、無視ですね、皆さんクロノの活躍より仮面ライダーと魔法少女の活躍に是非期待して下さい、それでは!(クロノ:無視するな!!!!)

場所 アースラ艦内部ラボ室

翔&フィリップ&なのはside

?翔
『さてと、後はコレとコレのユニットを繋いで』

コンソールを操作しながらハードボイルダーの各場所をチェックし修理のポイントを調べる翔、しかし少し雰囲気が違って居た、髪の毛の右側部分に緑のメッシュのラインが入っていた、そしてラボのドアが開き小さな女の子「高町 なのは」が来た

なのは
「翔君、修理進んでる?」

ハードボイルダーの修理が気になりラボ室に来た、彼女は3日前、自身の決断を胸に両親を説得した、なのはの決断した心に胸を打たれ、「頑張りなさい」とエールを送り今翔と一緒にアースラに乗って居る

?翔
『やぁ、高町 なのは…修理は順調に進んでいるよ』

その言葉に答えるが、喋り方と声の音声が違った


なのは
「ふぇ?翔君だよね?喋り方違うけど?」

首をかしげて尋ねる

?翔
『ああ、この状態を見せるのは初めてだね、今変わるよ』

そう言って翔の身体から光の球体が出て来てリングの方に戻る


「ん?あれ?なのはちゃん?ああ、フィリップと話して居たのは君だったのか…驚かせてゴメンな」

何時もの雰囲気に戻翔、再び首をかしげるなのは

なのは
「ふぇ?何今の?翔君から光の玉が出て来て、それから…どうなってるの?」

不思議っと言う表情を浮かべていた


「ああ、アレはフィリップとユニゾンした状態なんだ、フィリップは未完成なユニゾン・デバイスでな…だから一度リングから出て来て、俺とユニゾンする事が出来るんだ、フィリップはまだ身体が無いんだ、だから俺の身体を借りてハードボイルダーの修理及び、ガジェットの整理をしてるんだ…まぁ簡単に言えば意識を交互に入れ替える事が出来るんだ、二重人格って所かな?」

両手を交互に出しそれを例えにして説明をする

なのは
「ふぇ〜そうなんだ…あ、そうだ良かったら食べてくれるかな?」

少し納得し、ポケットから数種類の飴玉を出す


「お、飴ちゃんか…それじゃ糖分補給の為一個貰うぜ…ミルク味だな」

指で一つ摘み、口に入れ、味を楽しむ

なのは
「うわぁ…翔君のマシンって凄いねこれってオーバーテクノロージって奴だよね?」

コンソールを覗き目を輝かせるなのは


「ん?なのはちゃんって機械に興味有るのか?」

なのは
「うん!でもホント凄いね…ねぇ翔君、お手伝いして良いかな?ほら一人よも二人って言うよね?ダメかな?」

やや上目づかいで言う


「そうだな、良しそれじゃフィリップと変わるから、じゃあ頼むぜフィリップ」

リングに指示をし光の球体が出て来て翔の中に入り髪に緑のメッシュが入る

F翔
『了解、それじゃ高町 なのは…君に少し手伝って貰うよ…工具を持って来てくれるかい?』

なのは「わかったの…はい!」

元気よく工具箱を渡す

F翔
『ありがとう、それから後から色々言うけど…頼めるかな?』

少し遠慮しながら尋ねる

なのは
「大丈夫だよ…早く直そうこの子だって早く元気になりたいと思うから」

ハードボイルダーの正面のライトに触れ呟く

F翔
『そうだね…それじゃ始めるよ!』

フィリップのその一言でハードボイルダーの修理作業が行われる、作業は緩やかに進んむ、お互い顔のいたる所が炭だからけになるがお構いなしに作業が進む…それから3時間後

F翔
『これで良し、後はこれで最後だ!』

最後にデータを再入力しシステムオールクリアっと言う文字が表示され

なのは
「ふにゃ〜あ、疲れたよ」

くたびれた表情を浮かべる

E翔
『お疲れ様、君のお陰でハードボイルダーの修理が出来たよ、ありがとう礼を言うよ、それじゃ翔、後宜しくね』

再び翔から離れリングに戻るフィリップ


「ん?終わったのか?お疲れ様なのはちゃん…あ、顔真っ黒だな、顔洗いに行くか、俺も同じだしな」

なのは
「うん!」

やや苦笑しながらラボ室を出る二人


それから暫くし場所が変わり大きな休憩所に足を運ぶ二人


「本当に助かったよ…ありがとな」

軽く一礼をする翔

なのは
「ううん、どういたしましてなの…あ、そうだ翔君達が変身する…Wだったかな?ねぇどうやって色々変わってるの?」


「そっか、これから一緒に闘う訳だしWの能力を説明しないとな、良いよな…フィリップ?」

フィリップ
『そうだね、彼女は先程のお礼を兼ねて説明しよう』

左手を前に出しリングが光り出し先程データ粒子化していた…六本の緑/黒、赤/銀、黄/青のメモリが現れたテーブルの上にそれぞれ並べられる

なのは
「それってこの間のメモリだよね?後の4色は闘いの時見た事有るけど…」

Wの前の闘いを思い出す


「ああ、さてと先ずはこの二本のメモリCYCLONEとJOKERの説明だこれはWの基本スタイルとなるメモリだJOKERの能力は肉体強化で格闘的戦術に優れCYCLONEは風の能力でJOKERのスピードを強化し素早い拳と蹴りの一撃を放つ事が出来るんだ」

CYCLONEとJOKERのメモリを指に挟み説明する

なのは
「だから、あんなに早いんだ、じゃあ他のメモリも?」

テーブルに並べられた4色のメモリに視線を移す


「その通り、これはHEATでそしてコイツはMETAL…HEATは攻撃力強化型でないざって時には凄く役立つ、そしてMETALは重装タイプで戦闘方法は棒術で複数戦の時や相手がパワー系の時力を発揮してくれる、HEATとの相性がバッチリなのさ、力と固さじゃ一番のトップクラスさ」

先程と同じ様に説明をする

なのは
「じゃあ、この黄色と青のは?」

最後の二本のメモリに視線を向ける


「ああ、LUNAとTRIGGERだな、LUNAの能力は凄いぜ?他のメモリでも相性が良いからな、一番の相性はTRIGGERだけど、LUNAの力はトリッキーな変化の能力さ、それは説明は長くなりそうだから後で説明するよ、次はTRIGGER文字通り銃って事さ、なのはちゃんが扱うレイジングハートとは違ってサイズは小さいが威力は折り紙つきだぜ?これもまた、他のメモリの能力によって攻撃方法も変わるんだ、勿論JOKERもMETALもメモリを変える事によって様々な能力変化をするんだ」

なのは
「えっと…Wには何フォーム有るのかな?」


「ああ、全部9フォームだぜ…代表するフォームなら接近系なのが『CYCLONE/JOKER』中距離系が『HEAT/METAL』遠距離系が『LUNA/TRIGGER』これらがWの基本的な戦闘スタイルだな」

再びメモリをテーブルに並べ各フォームの名を説明する、一方なのはの反応は

なのは
「きゅ…9フォーム、それって凄いよ…だから翔君達強いんだ」

Wの強さは状況に応じてフォームを変える事によって対処してる事に強く感心を持つ、その時警戒音がアースラに内に響く

エイミィ
『海鳴市上空にアンノウが出現各所員は至急持ち場に付いて下さい、それと協力者 黒木 翔 並びに高町 なのは両名はブリッジに来て下さい繰り返します…海鳴市上空に…』

その事を聞き椅子から立ち上がる二人


「どうやら来た見たいだな…行くぜ、なのはちゃん!」

何時もの様に帽子を深く被り力強く頷き

なのは
「うん、行こう!」

二人はブリッジ目がけて駆けだしたそし海鳴市上空に現れたアンノウは一体?

翔&フィリップ&なのはsideEnd

場所 アースラブリッジルーム

翔&フィリップ&なのは&ユーノ&管理局side

艦内放送後直ぐにブリッジルームに来た二人


「ユーノ…一体何が有った?謎のアンノウは?」

扉を開けた時ユーノが居たので呼びかける

ユーノ
「翔さん…いえ、まだその正体は解りません、ただかなり大型だと聞いてます今回はジュエルシードの反応が無いので何とも言えません」

モニターを見ながら今の現状を語る

エイミィ
「もう直ぐモニターに…出ます!」

データ処理が完了しモニターに映し出すその姿を見て誰もが息を飲んだ、何故ならこの時代では絶対有り得ない生物が空を舞っていたのだから

???
『グワアァァァァ!!!』

声を高々く上げ翼を羽ばたかせる

なのは
「何…アレ?」

最初の第一声はなのはである、驚きを隠せずにいた

エイミィ
「解析の結果が出ましたドーパントです…ですがあのタイプは今まで見た事が有りません」

解析結果を見て謎のアンノウがドーパントだっと言う結果に辿り着くがしかし

クロノ
「な、なんだ…あのドーパントは大きいぞ」

その姿は巨大なプテラ型ドーパントで有る、かつて一億年前大空に君臨し続けて来た空の王者で有る

フィリップ
『あのドーパントに付いて検索を始めよう、翔キーワードを』

自身の意思を本棚に移す


「ああ、キーワード…恐竜、プテラノドン、大型…最後に世界最大だ」

キーワード呟き、最後に赤い一冊の本が残る

フィリップ
『ビンゴ…検索の結果アイツの名はケツァルコアトルス、世界最大の翼竜だ、最大に注意すべき点はあの翼と鋭い嘴、スピードはかなり早くあの嘴で獲物を狩る…実に興味深いゾクゾクするね』

透明なボードを出しケツァルコアトルスのデータを出す

クロノ
「敵の正体は解ったんだ、なら直ぐに倒すべき…」

そう言いかけた時

エイミィ
「!…まって下さいケツァルコアトルスドーパントになる前の生物が解りました、これです」

ケツァルコアトルスドーパントの横に鳥の写真が表示された奴の正体は今この空の王者「鷹」であった

クロノ
「成程鷹だったっと言う事か…早速で悪いが君たち二人にはこのドーパントのせん滅を頼む、相手は人では無い…なら奴を…」

そう言いかけた時翔がクロノの胸倉を掴む


「殺しても構わない?とでも言うのか?ふざけるな!良いかアイツは何にも解らずただ苦しんでるんだ?それに、鳥一匹救えず、誰かを助ける事が…出来る訳ないだろ!」

クロノを突き飛ばす

クロノ
「くっ…お前…ならお前を助けると言うのか?どんな小さな命でも救い続けるのか?」

相手を睨みその答えを待つ、だがそれは直ぐに帰って来た


「当然助けるさ…どんな小さな命でも生きる権利は有るんだ…その権利を勝手に取り払うのはとても傲慢な事だ…だから守り続ける…それが俺のいや【俺達】のやり方だ…行くぜ相棒!」

帽子を深く被りブリッジルームを出て格納庫に向かう

なのは
「あ、待って翔君!」

それを追いかけるようにブリッジルームを出るなのは

クロノ
「どんな小さな命でも生きる権利は有る…か、甘い男だ…だが何故あそこまではっきり向き合えるんだ?何故だ?」

クロノは翔の行動に理解出来なかった

場所が変わって格納庫に来る翔となのは

なのは
「ねぇ翔君、どうしてクロノ君にあんな事を言ったの?…それに…どうして命を救い続ける事を決めたの?」

先程の翔とクロノのやり取りに疑問を感じていたなのは、それに答える様に振り向く翔


「そんなの決まってるさ、俺がいや俺達が仮面ライダーだからさ…だから救い続ける助けられる命が目の前で苦しんで居るなら助ける…それが【あの人】との約束だからな」

少し見上げ視線をきりっとさせ、先程ラボ室にしまっていたハードボイルダーを此処に持って来る事を頼み最終チェックをする

フィリップ
『各箇所のチェック完了だ…それと翔【例】のシステムの件だが…理論上は可能だが本当にやるのかい?』

例と言う言葉を強く強調し少し戸惑う、だが


「ああ、やるに決まってるだろ?それに今回はどう考えても力が必要だ、ならやるしか無いだろ?男の仕事は…」

そう言いかける時

フィリップ
『八割は決断…後はオマケ見たいなモノ…だろ?解ってるよ…正し必ず成し遂げる事良いね?』

翔が何時も言う台詞を先に言い、最後の確認を取る


「ああ、勿論だそれに俺達にはまだやらなきゃならない事が有る、だから成し遂げるさ」

帽子を深く被り決意を示す

フィリップ
『そうだね、なら行こうか相棒!」


「おう、行くぜ相棒!」

左手を腹部に置き、お互い同じキーワードを叫ぶ

翔&フィリップ
『W・モード・セット・アップ!』

フィリップは強く輝き出し、その形状は消えやがて二つのスロットが有る、赤いWドライバーに姿を変え、翔の腰に巻き付き黒のライダースーツのジャケットを身に纏い完了する

フィリップ
『翔、今回はHEATで』

左手に赤いメモリが転送され


「なら、METALだな!」

右手に銀のメモリが握られ、スイッチを入れる
『HEAT/METAL』

そして再び声が重なる

翔&フィリップ
『【変身!】』

両方のメモリを半回転させ、先にHEATを差し込み、続けてMETALのメモリを差し最後にドライバーを左右に倒し、再びサウンドが鳴り響く
『HEAT/METAL』
やがて銀の風が翔を包み込み右に赤、左に銀の鎧を装着され、次第に顔を被い隠す仮面を纏い、赤い複眼現と銀のV字の角が現れ、最後に背中からメタル・シャフトが現れた、Wの変身が完了した

なのは
「うわぁ、生の変身じっくり見たの初めてだよ!」

嬉しそうにWの変身を間近で見たなのは

W/翔
『おっと、驚くのまだ早いぜ?』

徐にスタッグフォンを取り出し操作し始める
ハードボイルダーに向け何かを入力をし始める

なのは
「ん?」

Wの行動に首をかしげる

W/翔
『これで良し、さてと久しぶりにアイツの顔を見るからな』

最後の入力を完了させ、ハードボイルダーの中心の赤いライト部分が光、大きなワープゲートを作る、そのワープゲートは大きな楕円系で左右の色が右が緑左が黒で中心にWのマークが描かれていた、そして『ギュルルルル』と豪快な爆走音が聞こえた、そしてゲートの中から大きなモノが飛び出て来て、Wの目の前に現れた

なのは
「ふぇぇぇぇ、おっきな戦車!?」

それを見て大きく驚くなのは

W/翔『まぁ半分正解って所だな、久しぶりだな『リボル』元気してたか?』

そう呟きそれに触れるWだが

リボ
ル『何が久しぶりですか?マスター!!!貴方達の連絡が着かないから凄く心配しましたよ、こっちの苦労も知らないで…』

突如文句を言い始めるリボルと言う戦車(?)

W/翔
『ワリィ、ワリィ実はハードボイルダーが故障してよ、それでお前に連絡が着かなかっただよ、ホントゴメン!』

両手を合わせて謝るW…以外にもシュールな光景で有る

なのは「何が、どうなってるの?」

状況に追いつけづ一人置いて行かれるなのは


なのは
「あの質問して良いですか?」

Wとリボルとのやり取りを見てこのままでは終わらないと感じ手を上げて質問をするなのは、その言葉を聞き一旦お互いの言い合いを止める戦士と戦車(?)

W/翔
『ん?なんだい、なのはちゃん?』

振り向き質問に答え様とする

なのは
「あ、うん…えっとこのおっきな戦車さん?って翔君達の何?」

先程ワープゲートから出て来た大きな戦車を見上げる

W/翔
『お、良くぞ聞いてくれたな…コイツはリボル・ギャリー俺達W専用の超AI使用の装甲車だ、紹介するよリボル、この子は高町 なのはちゃん…今訳有って一緒に闘う仲間なんだ』

リボルになのはの事を紹介する

リボル
『そうなんですか、あ、申し遅れました私の名はリボル・ギャリーです、マスター専用の装甲車をしてる者です気軽に『リボル』と呼んで下さい』

なのはの方に振り向き挨拶をする

なのは
「そうなんですか…宜しくお願いしますねリボルさん」

ぺこりと一礼をする

W/フィリップ
『さて、挨拶は済んだ、リボル早速で悪いが君の力が必要だ、この世界に君を呼んだのは他でもない大型のドーパントが空で暴れているんだ…ハードボイルダーのユニットをチェンジしてくれ』

今の状況が芳しく無い事を思い出し申し出る

リボル
『ええ、解ってますよ…マスター後でこの世界に来た経由教えて貰いますよ、さぁ早くハードボイルダーを』

自身の中心部分を二つに別れレーンを引く

W/翔
『おう、それじゃ行くぜ、ハードボイルダー・ボイルダーユニットアウト…続けてユニット2タービュラーユニットセット』

ハードボイルダーをリボルの内部にセットし後ろのボイルダーの緑のユニットを切り離し1と書かれた所に格納し大きな円の部分ハンガーが回転し2の部分の所が停止し内部に隠された大きな翼を持つ赤いユニットが現れた

リボル
『イエス、ボイルダーユニットアウト…タービュラーユニットセット…システムリンク…コネクト…システムチェック…オールクリア、ハード・タービュラーセット…OK』

全ての工程が完了し黒と赤、大きな翼を持つマシン、空中戦を想定したマシン「ハードタービュラー」に姿を変える

なのは
「うわぁ、これが本物のヒーローの専用マシンなんだ!」

なのはは、Wのマシンが変わった事にはしゃいでいたまだ9歳と言う幼さを感じた

W/翔
『なのはちゃん、君も行くんだろ?なら乗りなよ最高速度で行くぜ、それとセット・アップしときなよ』

親指で後ろの座席を差す

なのは
「あ、うん…行くよレイジングハート・セット・アップ!」

赤い宝石を掲げ決められたキーワードを叫び白のBJを身に纏い白のデバイスを握り戦闘態勢を取りハードタービュラーに乗りWの腰に手を添える

W/翔
『しっかり捕まって置きなよ遊園地のジェットコースターがマシだって思う位のスピードだからな!さてと久しぶりに行きますか!』

アクセルを回しエンジンに火を入れ、一気に目標の地点に目がけて飛び立つ

なのは
「へ?ちょ、ちょっと待っ…にゃあああああああ!!!!!」

やや涙目で大きく叫ぶなのは時は既に遅かった


一方管理局では先程の映像が流れ、一部口をポカーンと開けて居た者も居た

クロノ
「ただのバイク乗りと思って無かったがまさかあの様なモノが有ったなんて…凄い奴だな仮面ライダー…」

素直に凄いと思うクロノ

ユーノ
「大丈夫かな…なのは、絶叫系苦手って感じが有るけど?」

後ろに乗ったなのはの安否を気遣うユーノ

リンディ
「頼んだわよ、なのはさん…それと仮面ライダー」

今動けない自分たちではどうする事も出来ない、二人を信じてモニターを見て居た


W/翔
『さて、そろそろ目標の地点だな…えっと大丈夫か…なのはちゃん?』

後ろに乗って居た彼女が気になり呼び掛ける

なのは
「全然大丈夫…じゃないの…うぅ…もう絶叫系は懲り懲りなの」

涙目になりながら答える余程怖かったらしい

W/翔
『あははは、ゴメンな次からは安全運転をするよ…おっと、お喋りタイムは此処まで見たいだな』

ケツァルコアトルスドーパントの飛ぶ範囲に到着し一旦停止をしケツァルコアトルスドーパントを目視していた

ケツァルコアトルスドーパント
『グワァアアアア!!!!』

ただ叫び訳も解らず狂った様に飛んでいた元が動物である為メモリの制御が出来てなかった

なのは
「あの子とっても苦しそうだよ…翔君あの子を…」

Wは右手を前に出し喋るのを止め、呟く

W/翔
『解ってるよ、絶対アイツを助けようぜ…アイツは何も悪く無い…だから援護頼むぜなのはちゃん!』

仮面の下で頬笑みを見せる

なのは
「うん、なら行くよ翔君!」

頷きハードタービュラーから離れレイジングハートを構える

W/翔
『行くぜ!』


右手で背中に有るシャフトを握り左手でアクセルを回しハードビュラーを走らせケツァルコアトルスドーパントに向かう

ケツァルコアトルスドーパント
『!…グワァアアアア!』

Wの存在に気付き咆哮を放ち威嚇し翼を羽ばたかせWに襲いかかる、だが

なのは
「ちょっと痛いけどゴメンね、デバイン・バスター!!!」

謝罪をしデバイスを構え砲撃魔法を放つなのは、横に直撃を怯むケツァルコアトルスドーパント

ケツァルコアトルスドーパント『グ、グゥウウ』

首を振るい痛みを感じる

W/翔
『はあああ!でやぁ!!!』

シャフトを力強く振るい首に目がけて強い強打を放つ

ケツァルコアトルスドーパント
『ガ、グガアアア!!!』

こっちも負けずに翼を羽ばたかせ強い強風を作りW達の行動を制限させる


なのは
「ダメ、これじゃ近付けない!」

片目を瞑りこの状況を打破する案が浮かばなかった

W/翔
『やっぱ相手が大型だとやり方が違うか…フィリップ【アレ】をやるぞ…良いな?』

この状況を打破する為にアレを使う事を決断する翔

W/フィリップ
『ああ、どうやらそれしか無い見たいだね…無茶をするなよ…っと言っても無駄か…行くよ!』

相棒の性格を知り、自身も覚悟を決める

W/翔
『ああ、行くぜWの新必殺技のお披露目だ!』

右手で右のスロットに有るHEATメモリを抜き取り腰の右に有るマキシマム・スロット差し込む
『HEAT・MAXIMUM・DRIVE』
左手でアクセルを目一杯回しそのまま上空高く飛び立ち高度一万メートルに達しそのままケツァルコアトルスドーパントに目がけて高速落下をする、そしてハンドルを回しハードタービュラーが横に回転をし始めるやがて回転のスピードが速まり目にも止まらない回転速度でハードタービュラーの黒い部分が赤く感熱し、そして右手のシャフトを中心の所に突き出し先は大気の摩擦熱で燃え先端に透明の赤い刃が形成され、W全身に赤い炎を纏いケツァルコアトルスドーパントの腹の中心に突っ込む

W/翔&フィリップ
『これで決まりだ!…HEAT/SPIRAL・BARN』

ケツァルコアトルスドーパントの腹の中心部分にシャフトの赤い刃の先端がぶつかり、一気にケツァルコアトルスドーパントを突き破り、背中まで貫通し炎をが消えるシャフトを背中に戻し後ろを一旦振り向き一言

W/翔
『ハードボイルドに決まったな…』

最後に『ドオオォォォン』と爆発音が辺り一面に鳴り響く


なのは
「きゃあ!」

余りの爆発の余波に思わず両目を瞑るなのは、やがて黒い煙が消え、Wの方を見るなのは

なのは
「ねぇ、翔君…鷹は?」

メモリブレイクは成功だがケツァルコアトルスドーパントの核となった鷹の安否を気になる

W/翔
『安心しな無事だぜ』

その心配は無駄っと言う位Wの左腕から声が聞こえる、先程の攻撃ケツァルコアトルスドーパントの体内に入り、左手で鷹を助け、危なくない様に腕の中に収めていた


『?くわぁ?』

訳も解らず周りをキョロキョロしていた

なのは
「良かった、無事で…」

鷹を無事助けた事にホッとし胸を撫で下ろす


『?…くわぁ!!!』

Wの方を見上げ嬉しそうに鳴き、嘴コツンコツンとWの頭を叩く、助けられた事に対しお礼を意を示していた

W/翔
『ちょ、痛い…痛いてば止めろよ…』

少し痛がるが払おうとせずそのお礼が終わるまで払いのけようとしなかった、やがてその行動を止めWの肩に止まる、余程気に入られた見たいだ、だが

W/翔
『ダメだって良いか?俺にお礼を感じるのは良い、だがお前は鳥だ…だから自由に空を羽ばたいて良いんだ、だから行けお前の世界に、この大空をお前のモノだ、だから行くんだ、良いな?』

鷹の目を見て言い、そして鷹はWの意思を理解し、やがて


『くわぁ!!!』

翼を大きく羽ばたかせ、大空を飛び立ちWの方を周り飛び去った

なのは
「にゃははは、翔君ってやっぱり優しいね」

Wの行動を見て微笑むなのは、しかし一方アースラでは

クロノ
「何処がハードボイルダだ、ハーフボイルドじゃないか…甘い男だ…だが何故か悪くないと思う、何故だ…」

Wの闘い方を見て何故か感じる物が有った、それを知るのはもう少し先で有る

W&なのは&管理局sideEnd

これは、二人と別れてからの話

フェイト&アルフside

仮面ライダーW・黒木 翔とフィリップが執務管クロノ・ハオウランと闘いを挑んでから一日が経った、アレから翔達は一度も帰って来なかった

フェイト「…」

フェイトは無言でベランダに出て空を見上げていた

アルフ
「フェイト、ずっと見上げてるばかりじゃ疲れるだけだよ」

コンビニで買い物を終え、帰宅しフェイトに呼び掛ける

フェイト
「あ、アルフ…そうだねゴメン」

呼び掛けに気付き振り向きリビングに戻る

アルフ
「食べとかないと身体持たないよ、ほら」

元気が無い主を見て今日の朝食を並べる

フェイト
「そうだね…ねぇアルフ…翔達、どうなったのかな?」

パンの袋を開け、そして今感じる疑問を口にした、この時アルフは少し顔を困らせて居た

アルフ
「それは…きっと、大丈夫だって…だって翔達は仮面ライダーだよ?それに後で合流しようって言ったし、フェイトが不安がってどうするだい?翔は、ううん…翔達は魔導師探偵だよ、だから大丈夫だって、信じよう?」

決して確信を持つ事が出来ないが、フェイトを不安をさせない様に呟く

フェイト
「そう…そうだよね…うん、翔達は戻って来るのを信じるよ…やっぱり翔の作ったご飯が食べたいな…」

パンを一口食べ普段口にしている食事を思い出す、何時も目覚めると良い匂いが漂って来て、その都度早く起き、そして何時も


「おはよう、フェイト…顔を洗って待ってろ直ぐ出来るからな!」

元気良く言い、朝食の準備をし自分の知る毎朝とは違いとても新鮮なモノだと思えた、だが今はそれは無い、何時も翔が立ってる台所に目を移すがその場には居ない

アルフ
「フェイト…ねぇフェイトジュエルシードを集めるだよね?やっぱり翔達が帰って来てからかい?」

それを見かねたアルフは話題を切り替え、今後の事を模索する

フェイト
「そうだね…少し休みたいかな、だって翔達が帰って来るかも知れないから」

帰って来る翔の事を考え少しの間休む事を口にする

アルフ
「そっか、その方が良いと思うよ…じゃあ、少し休憩だね」

その提案を聞き入れ食事を勧める、少し前までは三人で食事をしていたが今はその光景は無かった
それから二日程たった

フェイトは何時もの様に空を見上げる今夜は月が無くとても暗い夜空で有る

フェイト
「翔…一体何やってるの、早く…早く帰って来てよ…また翔のご飯が食べたいよ…」

何時もこの場に居る少年の名を呟き、その一言一言はとても辛く悲しみの積もる言葉で有る、そして少女は一粒の大きな涙を流した、やがて流した涙は乾き、空を見上げる

フェイト
「翔…私信じてるから絶対帰って来るのを…待ってるから…ずっと待ってるから」

待機時のバルディッシュを握り、自身の役目を思い直し、ジュエルシードを集め続ければ何れ翔とまた会える気がしていた、あの時の約束を信じて…その横では主を見守る使い魔の姿が有った


フェイト&アルフsideEnd

場所 アースラ艦内部自室

翔&フィリップ&なのはside

リンディ艦長が泊まりの空き室の部屋を貸してもらいベットに横たわって天井を見上げていた

フィリップ
『翔、フェイト達の事が気になるのかい?』

相棒の事が気になり呼び掛ける


「ああ、だってよアイツ等を助ける為、この場に残ると決めたからな…何も言わず消えちまったからな…絶対心配してるよ…はぁ〜ダメだな俺は…守るって決めたのに…依頼人を心配させるのはまだまだ未熟って事だな」

片手で顔を押さえ、深く溜息をつく

なのは
「ねぇ、翔君起きてる?」

突如ドアが開き先程一緒に闘っていた少女 高町 なのはが来た


「ん?なのはちゃん?…どうしたんだ眠れないのか?」

やや身体を起こしなのはの方に視線を向ける翔

なのは
「ううん、あのね…翔君何処か無理してない?…その何となくだけど…フェイトちゃんの事が気になってるのかなって」

この三日間何処か元気が無い翔の背中を見て、気になって尋ねて来た


「はははは、ポーカーフェイスを気取って居たけど気付かれちゃったか…そ、当り…今のあの子支えてる柱が一本減ちゃったからさ…だから心配なんだ…フェイトは俺の大事な依頼人だからさ…心配な訳が無い…正直言えば、今すぐ会いに行きたい、けど会えない…何故なら俺が勝手に動けばフェイト達の身に危険が及ぶ、だから動けない正直言えばかなり歯がゆいよ…」

両手を合わせながらゆっくり語る翔

なのは
「翔君…」

心配なり近づき何処か悲しい顔を浮かべた


「けど…俺達の目的は一緒だからさ…だからまた会える…それまでちょっと長いけど、大丈夫…俺は約束は破りたく無いから…それにフェイト達の罪を軽くしないとな…だからさ、なのはちゃん、君にちょっとお願いして良いかな?」

首を振るい、なのはの方に視線を向ける

なのは
「ん?お願い?」

首をかしげるなのは


「ああ、もし良ければ何だけど…フェイトの力になってくれないかな?アイツ結構無茶するから…だからホンのちょとで良いんだ、ダメかな?」

答えは直ぐに帰って来た

なのは
「良いよ、それと翔君に言われたからじゃないよ…私はちゃんとあの子と話したい…目を見てゆっくり話したい、それからお友達になりたいんだ…ちょっと欲張りだったかな?」

その言葉でやや苦笑を浮かべる、だが


「そっか、ならきっと喜ぶ…ありがとうなのはちゃん」

友達になりたいと言う彼女の言葉を聞き嬉しくなり右手で軽く頭を撫でお礼を言う、一方撫でらてるなのはは

なのは
「にゃ、にゃはははは////どういたしましてなの///」

少し頬を赤らめて答える、お互い寝気に襲われ、なのはを部屋の方に送り再び自身のベットに戻り天井を見上げる


「フェイト、今少しだけ待ってくれ…今を伝えられない俺を許してくれ」

両目を瞑り依頼人(フェイト)に謝罪し、必ず彼女を救う事を心に誓い眠り落ちる



続く
次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは

翔「な!?フェイト達の事を見捨てるって言うのか!」
管理局の判断に疑問を持つ

クロノ「見捨てるとは言って無い…これが僕等の決断だ」
変わらない管理局の決断、だが

翔「ふざけるな、俺は探偵だ…そしてフェイトは俺の依頼人だ、お前達の決断は間違ってるぜ…さぁ、お前の罪を…数えろ!」
右手でクロノを思いっ切り殴り飛ばす

フェイト「しょ、翔?」
今その場に居ない仮面の戦士の姿が目に入る

第十二話「少女のK(キキ)/守る為の決断」コレで決まりだ!
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プロフィール

血液型
血液型はB型
自己紹介
どうも、ピクシブから移転した二人で一人の探偵です。以後宜しくお願いします!
趣味
漫画・アニメ・ゲーム・特撮
特技
特に無い
職業
食品関係
小説について
俺の小説が【これは苦手、これは嫌だ】と言う方は回れ右をしてください。
苦手だと言う方はご遠慮します!

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