公募型の上場J−REIT(不動産投資信託)、私募型の不動産ファンドに次ぐ「第3の不動産金融商品」として、私募型のREITがじわりと人気を集めている。

私募REITは、2010年11月に野村不動産が運用を始めたのを皮切りに、三菱地所と三井不動産の大手デベロッパーが相次いで参入。今年8月にはゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)が資産運用会社系として初めて私募REITを立ち上げる。

資産規模240億~300億円から運用を始めるGSAMの桐谷重毅社長は「不動産は金融機関系の投資顧問会社があまり扱っていないアセットクラスであり、ビジネスチャンスがある。私募REITはJ−REITや私募不動産ファンドにはない強みも持っている」と話す。

三菱商事系のダイヤモンド・リアルティ・マネジメントも今年夏から秋にかけて、主に商業施設や物流施設を組み入れた私募REITの立ち上げ準備を進め、三井住友トラスト不動産投資顧問も「前向きに検討中」(木村光男社長)という。

年金運用基金で好都合

私募REITが人気の理由は、J−REITや私募不動産ファンドにはない大きな利点があるからだ。

 

 

 

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