朝日新聞デジタル 11月20日(水)19時45分配信
【中村通子】猫は「つれない」とよく言われる。本当にそうなのか。この答えを求めて東京大は、飼い猫の認知能力を調べた。これまでに例がない調査の結果は欧州の専門誌に掲載された。
【動画】飼い猫の認知能力を調べる実験=東京大の斎藤慈子講師提供
自らも猫を飼っている東京大の斎藤慈子(あつこ)講師(比較認知科学)らは、一般家庭の飼い猫20匹を対象に、猫が(1)人間の呼び声にどう反応するか(2)飼い主と他人の声を区別しているか――を、言葉をしゃべらない赤ちゃんや動物の認知力を測定する時によく使われる科学的に確立された手法で調べた。実験は、猫が暮らす各家庭を訪問するなど、20匹を調べるのに8カ月を費やした。
その結果、音に対する一般的な猫の反応である「頭を動かす」しぐさを見せたのは7〜5割、耳を動かしたのは3割だった。しかし「返事」に相当する鳴き声や尾の動きは1割程度で、飼い主でも見知らぬ他人でも差はなかった。
朝日新聞社
最終更新:11月20日(水)20時34分
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