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阪神・中村勝広GM(64)が19日、兵庫・西宮市内でフリーエージェント(FA)宣言し、退団濃厚となっている久保康友投手(33)と残留交渉に臨み、今季のストッパー起用について謝罪するひと幕があった。藤川が米大リーグのカブスに移籍した昨オフに、代役を補強できずに先発から転向させたことを釈明。条件面も宣言前から上積みし、最大限の誠意で流出阻止を訴えた。また、西武からFA宣言した涌井秀章投手(27)らが獲得を希望する球団と交渉した。
中村GMが思いの丈を吐き出した。午前10時半から始まった交渉。高野球団本部長の要請で参戦すると、球団事務所の一室で久保に頭を下げた。「クローザーは適材適所という意味ではよかったのかな、というところをみこしを担いでもらったわけだし、編成の責任者としてわびておいた。謝罪しておきました」。沈痛な面持ちで30分間に及んだ会談を振り返った。
昨年12月に和田監督ら首脳陣が守護神転向を通達したが、中村GMには反省材料はあった。藤川が米大リーグ移籍し、前ヤンキース・五十嵐獲得に動いたが、ソフトバンクに奪われた。結局、代役に落ち着いた久保だが、不振と右太もも裏痛で2か月以上も離脱。6月以降は抑えの座を剥奪され、44試合で3勝4敗6セーブに終わった。「彼には非常に迷惑をかけた」と偽らざる本音を口にした。
編成トップの異例の言葉はFA右腕の胸を打ったようだ。DeNAの2年総額3億円に匹敵する条件提示は宣言前から上積みとなったが、「報酬より、中村GMから『必要だ』と声をかけていただいてうれしく思った」と感謝。すでに指揮官からは来季の先発手形を約束されている。それでも「特に希望はない。自分を必要としてくれるチーム、なおかつ優勝できるところ」と役割に固執しない考えを見せた。
久保は近日中にも交渉するDeNA入りが有力視されている。阪神との接触は最初で最後になる可能性もある。「感触? う~ん、分からない。ただ有意義な時間だった。膝をつき合わせて野球談議ができたのでよかった。勝ちたい、勝つためにと言ってくれてうれしかった」と中村GM。祈る思いで逆転残留の吉報を待つ。
◆阪神・久保のFA問題経過
▼4月22日 出場選手登録日数が8年に達し、権利を取得。「権利を取ったからと言って、球が速くなるわけではない。まだこの時期なので分からない」と白紙を強調。
▼11月12日 球団に権利行使の意向を伝え、書類を提出。「他球団の話を聞きたいということだった」と高野球団本部長。
▼同14日 DeNAが獲得を表明。「10勝できる投手がいれば若手の意識も変わる」と池田球団社長。
▼同16日 甲子園のクラブハウスを訪れ、「ないがしろにはできない」と最初に阪神との残留交渉に応じる姿勢を明言。
▼同18日 DeNA・中畑監督が直接出馬の意向を明かし、ラブコール。「大阪でもどこでも行く」と熱意。
(2013年11月20日06時03分 スポーツ報知)
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