2013/4 編集

直管蛍光灯型LEDの器具工事とは? 工事不要LEDの問題点


直管蛍光灯型LEDをインターネットで探していると
”電気工事士による工事が必要です”や”工事不要で取り付け可能”など工事に関する注意事項が書いてあります。
「蛍光灯の交換ならいつもやっているから頼まなくてもできるよ」と思われる方もいるかもしれませんが、
この工事とは単純に蛍光灯を取り換えるだけの工事のことではありません。

バイパス工事

これらの工事は蛍光灯が使用している安定器の取り外しを行う工事のことを言います。
この工事のことを、一般的にはバイパス工事、または直結工事と呼ばれています。

蛍光灯はすべての器具に安定器という装置が備わっています。
グロータイプ・ラピッドスタートタイプ・インバータータイプ、詳細な動作は異なりますが、
必ず安定器はすべての器具に搭載されています。

この安定器は蛍光灯の明かりを安定化させるために動作する装置ですが、
直管蛍光灯型LEDを使用する際にはこの安定器は必要ありません。

電源内蔵型であれば直接100Vまたは200Vを接続することで点灯しますので
この安定器を取り外してしまい、LEDランプ対応の配線に切り替えを行います。
この工事を行うことで省エネ性能を生かし安全に使用することができるようになります。

※電源装置を器具内部に取り付け、装置経由でランプに電圧を送る外部電源タイプもあります。

基本的にはLEDランプはこのバイパス工事を行わないと点灯をすることができません。


最近では工事不要直管蛍光灯型LEDも販売されておりますが、
弊社ではあまりオススメしておりません。詳しくは後述致します。


LEDランプごとに異なるバイパス工事



 バイパス工事の方法は直管蛍光灯型LEDの種類によって3つほどあります。
 どの方法でバイパス工事を行うかはメーカによって異なりますので、工事を行う前には必ずメーカに確認をとる必要があります。

 1.片側電圧印加方式
 2.両側片ピン電圧印加方式
 3.両側両ピン電圧印加方式

 ※注)この名称は区別をわかりやすくするために私が勝手に名付けたものですので正式名称ではありません。
     もし正式な名前があるようでしたらご指摘ください

 1.片側電圧印加方式
 
 1の片側電圧印加方式は、蛍光ランプの片側のピンにそれぞれ+-の電圧を印加する方法です。
 (交流なので正確には+-ではなく、L,Nで表します。しかし電源内蔵の場合は極性はどちらでもいい場合が多いです。)
    
  
 2.両側片ピン電圧印加方式

 2の両側片ピン電圧印加方式は、蛍光ランプの片側の1ピンに+、もう片側の1ピンに-を印加する方法です。
 

     

3.両側両ピン電圧印加方式

3の両側両ピン電圧印加方式は、蛍光ランプの片側の両方のピンに+、もう片側の両方のピンに-を印加する方法です。


      

直管蛍光灯型LEDのバイパス工事はこの3つの中のランプに適した工事を行う必要があります。
この工事を電気工事士による工事と呼んでいるのです。

正しい方法で工事を行わないと、感電の危険や、器具の破損の危険性がありますので、
必ず電気工事士の資格を持った方が作業を行います。
これは法律で決められていることですので必ず守るようにお願いいたします。

バイパス工事のメリットと注意事項は?

上記バイパス工事をしてLEDを導入することのメリットは
既存照明器具が使用できるので、器具ごと交換するよりも導入費用が安くできる点です。

照明器具は既存のものを使用しますが、安定器は使用しませんので、
古い安定器特有の音(ブーン・ジジジジという不快音)がしなくなり、
安定器故障による影響は受けません。
また、器具の撤去が不要ですのでごみの発生を最小限に抑えることができます。
ゴミを出さないという方法は地球のためにとても優しい方法だと思います。


既存器具を使用することによる注意事項としてあげられる点としては、ランプの落下に関する問題です。
LEDランプは蛍光灯よりもすこし重いのですが、500g以下のものを選ぶようにします。(40型の場合)
500gはG13ソケットの規格で決まっている重量で、これ以上の重量のものは規格外となり落下の可能性が高くなります。

落下事故を防ぐために、ソケットに破損がなく、ランプの支持に問題がないことを確認することが必要です。
ソケットが汚れている場合は布などで拭き取りヒビなどによる破損がないか目視で確認します。
またランプ取り付け時に軽く揺さぶったりして落下しないことを確認してください。
この時ソケットに問題があるようであれば、ソケットの交換など検討が必要です。

110Wの大きなランプは落下防止パーツの取り付けの検討が必要です。
40Wの場合は防止落下金具とはいかずとも、
仮にソケットから外れても下に落下しないような補助対策を行うことは可能です。

※ランプの外装にガラスではなくポリカーボネートという素材を使用しているものは
万が一落下しても飛び散りなどを防ぐことができます。


また、バイパス工事後は一般の蛍光灯は取り付けることができません。
工事後にLED専用器具になった旨を表すシールなどを貼り
誤って蛍光灯を取り付けないようにに明示することが必要です。


バイパス工事による既存器具を使用することによる上記2つの懸念点
 ・ランプの落下による事故の可能性
 ・誤ったランプ交換をする可能性の
この二つの問題が導入による懸念事項として問題になるようであれば、

新しい規格として発表されたJEL801のL型ソケット(GX16t-5)によるLED照明器具+ランプを検討する必要があります。
こちらは照明器具ごとの交換になりますので、費用が高くなってしまいます。

また、G13口金でPSE規格に対応したLED照明器具であれば、G13口金でも差し間違えができないように工夫されております。
器具も新しいので落下の心配もありません。
直管LEDランプメーカーの多くは自社のランプに対応した照明器具の生産も行っております。
こちらのタイプはJEL801タイプの器具よりもG13口金の器具のほうが価格は低く抑えられるようです。

ちなみに照明器具ごと交換するのであれば、直管ではないLEDベースライトを選択する方法もあります。
直管タイプと同様の明るさと配光ですが、器具の厚みが薄く天井の見た目がすっきりします。
直管タイプよりもこちらのほうが費用を抑えることが可能です。

・Panasonic iDシリーズ
・遠藤照明SolidTube


弊社の導入経験では、取り付け時にソケットの状態を確認することで落下防止することはできますし、
LEDランプは導入以降約10年近く交換することはありませんので、ユーザがランプ交換をすることは少ないため、
上記懸念事項は回避できると判断をしております。
(LEDランプ専用器具というシールは、バイパス工事後貼付しております)

また、万が一のことを心配されるお客様に関しましては、
工事の際に照明器具にランプを固定する方法も可能です。
マウントベースを器具に取り付け結束バンドにて固定します。
この場合、落下と誤ったランプ交換の両方を防ぐことができます。

●工事が不要の直管蛍光灯型LEDとは


最近、工事不要のLEDランプがたくさん発表されています。
先程お話したように、
LEDランプを使用するには安定器を取り外しLED蛍光灯に適した配線に変更する工事が必要になりますが、
この工事をしなくても、今の安定器を経由したままで使用できるランプが工事不要の蛍光灯です。

少し前は、2の両側片ピン電圧印加方式のランプをグローを取り外した状態で使用するものが多かったのですが、
最近では、ラピッドスタート型やインバータ型でも対応した独自の回路を搭載したLED蛍光灯もあるようです。


工事不要のLED蛍光灯で一番懸念される事項は、安定器をそのまま使い続けることにあります。

安定器が接続されたままの場合、以下のような問題点があります。
以下は工事不要LEDランプを使用する際のメリット・デメリットです。

●メリット
1、導入時の初期投資費用を節約(工事費用の節約)を行うことができる
2、工事をしていないので、従来の蛍光灯に戻すことができる(賃貸オフィスなどでは有効)

●デメリット

1、安定器が余分な電力を使用している。
   LEDランプには安定器は不要です。不要なのにLED電球1個分くらいの電力を消費しています。
   どんなに効率のいいランプを導入しても、安定器の消費電力がランニングコストに大きな影響を与えます。 

2、安定器の寿命の問題
   従来の蛍光灯の場合、安定器が不良になると、異音を発したり点灯に影響が発生しますが、
   LEDランプの場合は安定器の不具合が発生してもそのまま点灯してしまう可能性があります。
   そのため故障に気がつかずに使用し続け、最終的には安定器が発火する恐れがあります。
   一般的に安定器の寿命は10年と言われています。
   新たな安全性の問題が発生する可能性があります。

3、安定器が完全に壊れた場合、LEDランプは正常でも点灯しなくなる。
   寿命の長いLEDランプですが、安定器が完全に壊れてしまえばLEDランプは点灯しません。
   結局電気工事が必要となり、余計なコストがかかってしまいます。
   工事不要型は長寿命というLEDのメリットを消してしまいます。


4、回路が複雑になるため、LEDの寿命の要因が増え、長寿命に影響を与える可能性があります。

5、様々なタイプがあり、取り付ける器具に適応したランプを選択することが困難。間違えると火災事故につながるケースも。

※マスコミなどで火災などの事故が起きると言われている直管LEDは
ほとんどがこの工事不要型の直管型LEDによる不適切な取り付けによるものだと思われます。

工事不要型には、様々な種類があります。

・グロー型のみ対応
・銅鉄式安定器グロー・ラピッドのみ対応
・インバーターのみ対応
・スイッチでFL,FLR切り替えを行う必要があるもの
・安定器のメーカー指定があるもの

どのタイプの直管LEDを使用したらいいか、分かりますでしょうか?
専門家でないお客様では判断が難しいのではないでしょうか?
またすべての照明器具の安定器型番を把握していますか?
過去に安定器故障により安定器の交換はしていませんか?
交換時に銅鉄からインバータになってたりしませんか?(特にFLRのランプを使用している場合)


誤った使用法により、発火などの事故が発生しております。
あかりがついたからOKではありません。十分に注意が必要です。


バイパス工事型は工事費用がかかるかもしれませんが、
ランニングコストと安全性を考えると、古い安定器を使い続けるリスクは大きいです。

工事不要というメリット・デメリットをメーカーがあまり説明していないので
この場をお借りしてご説明させていただきました。


オフィスが賃貸で器具の工事を行うことができない場合は、工事不要LEDランプで代用するのも
1つの方法かとは思いますが、あまりオススメは致しません。
安全かつ効率的に省エネを行うには、ビルオーナーなどにお話をしていただいて
器具工事を行うことをお勧めいたします。


ご参考にこちらのページの動画もご覧下さい

●まとめ


長々と文章を書かせていただきましたが直管LEDについて、まとめさせていただくと、
工事不要型は、工事費用がかからずにリーズナブルに導入が可能ではありますが様々問題がございます。
誤った取り付け方法による事故の発生。安定器の余分な電力消費、安定器故障による不点灯の可能性など。

上記の内容から、工事型で安定器を取りはずす製品をお勧めいたします。
工事費用はかかりますが、こちらのほうが安全で省エネ性能を十分に発揮できます。

また、できれば長期(3年~5年)の保証があり、
照明または家電業界で、ある程度以上の実績のある製品でを選ぶことをお勧めします。
というのはLED照明は非常に寿命の長い製品です。
すぐに壊れてしまった場合にきちんと責任を負ってくれるメーカーであれば、
万が一のことがあってもとても安心です。
上記のメーカーであれば大抵サポートセンターがあり、トラブル対応にも柔軟に対応してもらえます。

保証がない、保証が1年程度では、壊れてしまった場合に負担をするのはお客様です。
安い製品を選択したばかりにすぐに壊れ、しかも保証もなく、
すべてお客様の負担で改修をしなければいけないことも十分あり得ます。
電化製品に初期不良というのは必ず発生します。
初期不良が発生した時にもメーカーの対応が問われます。

LED照明は従来の蛍光灯とは違い消耗品の使い捨てではございません。
10年使用することを考えて、正しい製品選びをしていただければと考えております。


※読みづらい文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
   分かりづらい点や誤解を与える点などがありましたらご指摘ください。


直管LEDにつきまして何かご質問等がございましたら
わかる範囲で回答をさせていただければと思います。
※匿名で質問が可能です。不適切な書き込みはこちらの判断にて削除を行います。
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