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グラチャンバレー 試合開始19時10分のオトナの事情

楽天SocialNewsに投稿!
2013年11月13日 掲載

全日本女子が開幕戦白星


<20億円かけて赤字必至>

 華やかに見える大会も実情は大変だ。

 バレーボールのワールドグランドチャンピオンズカップ(以下グラチャン)が12日に開幕。全日本女子(世界ランク3位)は開幕戦で欧州王者のロシア(同6位)にセットカウント3―1で勝った。

 今大会は男女とも6カ国が参加。五輪、世界選手権、ワールドカップ(W杯)と並ぶ世界4大大会のひとつだが、五輪切符がかかるW杯や24カ国が出場する世界選手権に比べると注目度は低い。大会経費が20億円以上ともいわれているので、ファンがソッポを向けば赤字は必至だ。

 ある関係者がこう言う。
「来日するチームの航空券以外の費用は日本が持つ。滞在宿泊費、食費、ユニホーム(ソックス含む)の洗濯代などです。その他、1日約1000万円の使用料がかかるといわれる大会会場は1週間前から借り切る。6、7割程度しか売れないチケット収入に日本テレビからの放映権、スポンサー料では厳しいですよ。ちょっとばかりせこい話をすれば、ワールドカップの中継を担当するフジ(テレビ)は、バボちゃん(フジが放送するバレー大会のマスコットキャラクター)グッズが売れているのか、大会スタッフの弁当も日テレさんよりいつも上です」

 今大会の全日本の試合はテレビ視聴率を考え、中継はすべて夜。試合開始は19時10分(または18時10分)とハンパな時間だ。これも台所事情が苦しいからだという。

「試合開始前のスポットCMの関係です。まず、中継が始まると大会紹介に続き、メーンスポンサーのCMが2本流れる。そして試合直前の練習風景を映し、解説者や対戦チームを紹介してから日テレの番宣の後にスポットCMが8本も流れる。本当は19時開始のところ、CM枠のために10分遅らせているわけです」(前出の関係者)

 昨年のロンドン五輪では28年ぶりにメダルを取った全日本女子でも、会場は満員にならない。弱体の男子の試合は、高校や大学のバレー部員が「サクラ」として会場に集められるそうだ。
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