福島県郡山市は11日、市の推計人口(1日現在)が32万8112でいわき市の32万7993を抜いて福島県でトップとなり、東北の市町村では仙台市に次ぐ2位になったと発表した。郡山市が東北2位になるのは1924年の市制発足以来初めて。
郡山市の人口はこれまで福島県で2位、東北では3位だった。2004年の33万9181をピークに緩やかに減り、福島第1原発事故で下げ幅が大きくなった。
いわき市も1998年の36万1934を頂点に減少傾向が続き、原発事故で郡山市を上回るペースで落ち込み、逆転を許した。いわき市が東北2位から陥落したのは66年の市制発足以来初。
郡山市は企業立地に伴う従業員の転入で、ことし5月から人口が持ち直す傾向を見せている。
両市とも原発事故の避難者を多数受け入れ、多くの復興、除染作業員も滞在しているが、住民登録しておらず、統計数値に表れていない。
東北各市の推計人口の上位は1位が仙台市で106万8241(1日現在)、4位が秋田市で32万232(同)、5位が盛岡市で30万318(8月1日現在)。