特集 週刊文春 掲載記事

これが突然休養の真相だ!
沢尻エリカは大麻中毒 決定的証拠公開 【全文公開】

スペインの大麻インストラクター

 この通知書について、スターダストに事実確認を申し入れたが、同社は記者との対面取材を拒否。

「辞めたタレントについてのコメントや取材対応は、守秘義務があるのでお受けできない」

 薬物検査が行われた事実について、また、検査で陽性反応が示された事実についても繰り返し尋ねたが、「確認できないため分からない」と言うのみ。書面での質問に対しても、期日までに回答はなかった。

 代理人であるA弁護士にも取材を試みた。何度も事務所を訪ね、同書面を持参して確認を求めたが、頑なに面会を拒絶。「依頼人(スターダスト)の了承がなければ答えられない」の一点張りだった。

 通知書を受け取った側の沢尻の代理人B弁護士も、「肯定も否定もできない」。当時、沢尻の代理人だったかどうかも「答えられない」という。

 当事者たちはいずれも明確に否定することはなかったのである。

 この契約解除で、沢尻は内定していた映画「SPACE BATTLESHIPヤマト」(木村拓哉主演)のヒロイン役の降板を余儀なくされている。

 沢尻をキャスティングした同映画のプロデューサーが振り返る。

「スターダストからは『解雇する』という話を聞いただけで、僕はそれ(大麻)については聞いていない。噂はあったし、大手を辞めるということは、『やっぱり何かあったのかな』とは思ったけど、直接説明があったわけじゃない。ただ、事務所からは『辞めるけど映画は続けてくれ』とも言われました。

 降板が決まって彼女から『ガッカリした』ってメールが来ました。この映画で(芸能界に)戻って、これからという時だったから」

 沢尻の薬物検査が行なわれたことや、その結果は、スターダスト内部でも一部の幹部にしか知らされていなかったという。

 事務所関係者が絶対匿名を条件に内情を明かす。

「沢尻が所属していた(スターダストの)芸能3部の担当者は、大麻のことは知らなかったはずです。しかし、事態を重く見たスターダスト幹部は、後々のトラブルを避けるために映画を企画したTBSサイドには事実を伝えています」

 つまり、TBSは沢尻の薬物使用の事実を知っていたことになる。ならば今回、ドラマ「悪女について」で再び沢尻を起用した際に、薬物使用についてのコンプライアンス問題をどうクリアしたのか。

 TBSテレビ総務局広報部は「制作過程についてのご質問には従来からお答えしておりません」と答えた。

 そして、実質的に業界を干された恰好の沢尻を採用したのが、現在の所属事務所エイベックスである。

 同事務所が、沢尻の獲得に動きはじめたのは、2010年。きっかけは同年4月に、同社の松浦勝人社長がツイッターでつぶやいたことだった。

「エリカ様がavexならなぁ…絶対売る自信があるんだけど」

 沢尻が高城氏との離婚を一方的に表明したのはその直後の4月27日の事だ。エイベックスとの契約は、水面下で交渉が進められ、同年9月10日付の日刊スポーツに同社の「(沢尻との)本契約に向けて、基本合意書の最終調整をしております」というコメントが掲載された。

 常識的に考えれば、当然スターダストとエイベックスの間で、相応の話し合いがあったはずである。

 小誌はエイベックスに、前事務所での薬物検査の結果を認識しているか、契約にあたって自社で薬物に関する調査を行ったか、といった質問をしたが、いずれについても「ご指摘の事実はない」との回答。

 沢尻の契約については「コンプライアンスに基づいてアーティスト契約をしております」と答えた。

 しかし、前事務所時代の“陽性反応”を把握していないとすれば、抜け穴だらけのコンプライアンスだと言わざるを得ない。

 というのも、沢尻の大麻問題は決して過去の話ではないからだ。

 実は、沢尻は昨年末も、プライベートでスペインのバルセロナを訪れている。小誌はそれを突き止め、現地在住のある人物から、沢尻が自称「大麻インストラクター」を名乗るセルジオという男と会っていた事実を掴んだ。小誌は急遽バルセロナに飛んだ。

【次ページ】 「彼女は自分から俺の家に来た」

この記事の掲載号

2012年5月31日号
2012年5月31日号
衝撃スクープ 沢尻エリカは大麻中毒
2012年5月24日 発売 / 定価380円(税込)
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