特集 週刊文春 掲載記事

これが突然休養の真相だ!
沢尻エリカは大麻中毒 決定的証拠公開 【全文公開】

大麻を止めることはできない

 ここに1通の「通知書」なる文書がある。

 書面に記された宛先「高城エリカ」の名は、現在も高城剛氏(47)と婚姻関係にある沢尻の本名だ。

 送り主は、沢尻の前所属事務所スターダストプロモーション(以下、スターダスト)の代理人A弁護士。2009年9月29日付で、沢尻に契約解除を通知したペーパーである。

 この書面には、これまで芸能界の“闇”に葬られてきた衝撃的な事実が綴られていた。


1 当社(スターダスト、編集部注)は、本人との平成15年8月1日付のマネージメントに関する専属契約(以下「専属契約」といいます)を、本日をもって解除いたします。

2 本解除は、平成21年9月10日に本人の同意のもと薬物検査を実施したところ大麻について陽性反応が示され、本人は大麻使用の事実を認めた上で、今後大麻の使用を止めることはできない旨を表明したことなどが、専属契約の第9条(1)に該当することによるものです。


 本人が大麻使用を認め、使用を止めることは出来ない旨を表明した――。これは沢尻の“大麻中毒”を裏付ける決定的な文書なのだ。

 この通知書については後ほど詳述するが、その前に、当時の芸能界の動きを振り返っておく必要があるだろう。

 この通知書が送られた2カ月ほど前。09年8月、元俳優の押尾学が違法薬物使用容疑で逮捕。さらに同月、酒井法子が夫(当時)の高相祐一氏と共に覚せい剤取締法違反で検挙されるなど、芸能界は“薬物パニック”の状態だった。

 次は誰か――。

 そこで、にわかに注目されたのが沢尻エリカである。

 銀幕の中での沢尻は、清純派として頭角を現した。人気を不動のものとしたのが、05年の映画「パッチギ!」、そして初主演ドラマ「1リットルの涙」(フジ系)での演技だろう。両作品で彼女は多くの賞を受賞。業界では“10年に1人の逸材”と評され、日本を代表する女優になる、はずだった。

 だが、それからわずか4年の間に、彼女の評判は地に堕ちることになる。

「カン違いぶりを世間に露呈したのは、何と言っても、『別に……』発言でしょう。07年、主演映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶で悪態をつきまくった。映画の純粋なヒロイン役と舞台上での不機嫌そうな振舞いのギャップに、多くのファンが唖然としました」(スポーツ紙記者)

 度重なるドタキャン、夜遊び、泥酔しての奇行、スタッフに暴言を吐くなどの問題行動……。彼女が「エリカ様」と呼ばれるようになった所以(ゆえん)である。

 そしてこの頃、芸能マスコミの間では、彼女の“薬物使用疑惑”は半ば公然と囁かれていた。

 そんな中、ついに2009年9月、スターダストは「重大な違反」があったとして、沢尻を契約解除した。

「当時、その理由は詳(つまび)らかにはされませんでしたが、相次ぐ芸能界の薬物事犯について、人気タレントを数多く抱え業界を牽引する大手のスターダストは、事務所をあげて薬物検査を実施すると表明した。記者の間では、『沢尻が検査を拒んでクビになったのだろう』と推測されていました」(同前)

 当時、小誌にもそのような情報が多く寄せられた。

 だが、契約解除の真相は、これとは異なる。

 実際には、スターダストは、世間に伏せたまま沢尻の薬物検査を行ったのだ。

 その結果、あろうことか大麻に関する「陽性反応」が出てしまった。そして、このとき沢尻本人は「使用の事実」を認めているのだ。その事実を裏付ける動かぬ証拠が、この通知書なのである。

 小誌では様々な角度から、この通知書を検証し、本物であることを確認した。決定的だったのはA弁護士の職印だ。弁護士の職印は、所属弁護士会に登録もできる印鑑で、一般市民の実印にあたる重要なもの。この印影を、大阪地裁でA氏が担当した裁判記録の印と照合し、紛れもなく本物であることを確認した。

 陽性反応が出たにも拘わらず、本人は止める気もない、というのは正気の沙汰ではない。もはやスターダストに選択の余地はなかったのだろう。

【次ページ】 スペインの大麻インストラクター

この記事の掲載号

2012年5月31日号
2012年5月31日号
衝撃スクープ 沢尻エリカは大麻中毒
2012年5月24日 発売 / 定価380円(税込)
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