デイリースポーツ 11月19日(火)23時43分配信
「WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(19日、済州島)
ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチが19日、韓国・済州島の済州グランドホテルで行われ、王者・亀田興毅(亀田)はダウンを奪われる苦戦の末、2-1の僅差判定で、同級14位の挑戦者・孫正五(韓国)を下し、2010年12月に決定戦で獲得した王座の8度目の防衛に成功した。
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【開始前】挑戦者・孫、王者・亀田の順で入場。おなじみの入場曲「バーニング・ハート」で登場した亀田は父・史郎氏、興毅、大毅、和毅の並びの“亀田トレイン”でリングに向かう。韓国、日本の順で国歌独唱。日本は美川憲一が担当。亀田、孫の順でリングアナからコールされる。亀田のチーフセコンドは史郎氏が務めている。
【1回】使用グローブは日本製ウイニング社8オンス。色は亀田がシルバー、孫が青。トランクスは亀田が白灰基調の迷彩柄、孫は白地に金ライン。サウスポーの亀田と、オーソドックスの孫。孫がじわじわと出てくる。亀田は左ストレートを軽く上下に散らす。中盤、亀田は右ガードを下げ気味の構えから左ストレートを繰り出す。2分20秒過ぎ、孫が右ストレートを当てるが、すぐに亀田が反撃。左ストレートで孫を後退させ、左アッパーも入れた。
【2回】距離を確保する亀田は飛び込み際に左ストレートを狙う。孫はスピードがなく、接近時もガードを固めるだけ。1分過ぎ、孫がコーナーに詰めるが、パンチの精度は低い。亀田はショートレンジで左アッパーを突き上げる。2分過ぎにも亀田がロープを背負うが、そこから左ストレート細かく打ち返して反撃する。
【3回】ベタ足の孫に対し、亀田はフットワークを使う。1分10分過ぎ、亀田はロープを背負い、打ってくる孫に左ボディーを打ち込むが、ローブローの注意を受ける。1分40秒過ぎ、孫の右フックが軽くヒットして亀田がバランス崩す。亀田は笑いながら効いてないとアピールする。終盤、亀田が左拳を強調しながら左ストレートを打つ。
【4回】亀田は右ジャブで相手の左グローブを叩いてリズムをつくる。40秒、孫が大きく右フックを振ってくると、亀田はクリンチで対応。中盤はリング中央で打撃戦。パンチの回転では亀田だが、決定打は打ち込めず、孫の右フックも当たる。後半は亀田が右に回りながら右ボディーを打つ。しかし孫の右ストレートもクリーンヒットした。
【5回】亀田はジャブを使いながら右に回る。40秒過ぎ、コーナー際で仕掛けた孫の右ストレートが直撃。亀田の動きが止まる。強気に打ち返してピンチを脱したが、動きが落ちる。終盤にも右フックをまともに浴びる。
【6回】亀田はフットワークを使う。距離を取りながら単発の右フックを当てる。孫は追い足がない。後半は孫が出てくるが、パンチの精度は低い。
【7回】孫の左フックがヒット。このラウンドは両者の距離が近い。2分20秒過ぎ、亀田が細かい連打から左ストレートを当てる。終盤、孫の右フックはスピードを欠くが、亀田のガードの死角から飛んでくる。
【8回】20秒過ぎ、リング中央での打ち合いで孫の左ショートフックがヒット。亀田の動きが一瞬止まる。後半は亀田が前に出てプレッシャーをかける展開。2分20秒過ぎ、亀田が連打から左ストレートを打ち込む。亀田が左目上を孫のパンチでカット。
【9回】孫が出て、亀田は足を使う。前に出る孫はコーナーに亀田を詰めて左右フックを連打する。終盤は亀田は手数が出ず、完全に劣勢。亀田は偶然のバッティングで右まぶたもカット。
【10回】フットワークを使っていた亀田だが、孫の左フックにバランスを崩して左拳をキャンバスにタッチ。スリップのアピールをしたが、カウントを数えられる。その後も手数が出ない。2分10秒過ぎには孫のワンツーがヒット。
【11回】孫はフックを出しながら前進する。亀田もワンツーを打つが、攻撃は続かない。
【12回】両者、リング中央でパンチを交換するが、有効打は少ない。決定的な攻撃はないまま試合終了のゴングを聞く。ゴングが鳴ると、両者とも拳を突き上げ、勝利をアピール。集計に長い時間のかかった判定は2-1で亀田の防衛となった。判定のコールに地元ファンの詰めかけた会場は騒然となった。ハーフポイント制(通常の10点法に加えて0・5点単位で小数点も使える)で行われた採点は115-112、114・5-114で2人が亀田の勝利を支持、残る1人は115・5-113・5で孫の勝ちとしていた。
最終更新:11月20日(水)8時55分
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