都心と羽田空港結ぶ「新路線」構想　五輪開催間に合わず？

　２０年東京五輪開催で羽田空港の利用者増が見込まれる中、ＪＲ東日本が都心と空港を結ぶ新路線を整備する検討に入った。現在休止中の貨物線を活用する構想だが、新たにトンネルを通す大規模工事のため、五輪に間に合わない可能性が高い。

　構想では、東京湾岸にある東海道貨物線の休止区間を旅客線に切り替える。山手線田町駅付近を起点に湾岸部を通って、新たに建設したトンネルで羽田へ乗り入れるルートが想定されている。

　羽田空港は今後、国際線の発着枠が増える。ＪＲ東日本の子会社「東京モノレール」では対応できないとの指摘もある。羽田と都心をつなぐ構想は００年、国の運輸政策審議会が同様のルートで提案していたものの、計画は全く進んでいなかった。