米ベスト・バイは黒字転換 年末商戦激化で収益圧迫懸念
[19日 ロイター] -米大手家電量販店チェーンのベスト・バイ(BBY.N: 株価, 企業情報, レポート)が19日発表した第3・四半期(8─10月)決算は、純利益が5400万ドル(1株当たり0.16ドル)で、前年同期の純損失1000万ドル(同0.03ドル)から黒字転換した。
ただ、年末商戦で他社との競争が厳しさを増す見通しで、同社は第4・四半期の利益率に影響が出る恐れもあると警告した。
リストラ費用などを除く1株当たり利益は0.18ドルで、アナリスト予想の0.12ドルを上回った。
売上高は0.2%減の93億6000万ドル。既存店売上高は0.3%増、国内では1.7%伸びた。
ジョリー最高経営責任者(CEO)のもとで、経営体制の簡素化や人員削減、不採算店舗の閉鎖に取り組むなどしてきた。
費用削減額は1億1500万ドルで、年度初めからの削減総額は5億0500万ドルに達した。
一方で業績の先行きには不安も残る。米小売大手ウォルマート・ストアーズ(WMT.N: 株価, 企業情報, レポート)はこの日、年末商戦向け一部商品の価格を、ブラックフライデー(感謝祭の翌日)の1週間前にも競合他社に合わせる方針を示した。
ベスト・バイのシャロン・マッカラム最高財務責任者(CFO)は、第4・四半期に他社との競合が激化すれば、粗利益に負の影響が及ぶと見通した。
米株式市場午前の取引でベスト・バイ株は約8%下落した。
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